
当ブログでは、資格ビジネスについて、継続的に取り上げ警鐘を鳴らしております。
不況の深刻度が増してきていますが、このような時代には、サラリーマンの「資格」への関心が高まります。
しかしながら「漢検問題」によって明らかになったように、資格ビジネスというものは、適当に運営されていて(官民の癒着・天下り団体・非営利に伴う税、優遇継続教育といった名目による不合理な維持費用徴収・・・)想像以上に、不当に暴利を貪っているビジネスです。
ビジネスモデルとしては、コンプレックス産業(美容整形・ダイエット・育毛・カツラ・・・)と同様、多額の宣伝費を投入し、人のコンプレックス・不安を煽り、その分引っ掛った顧客から利益を取り返すという基本構造を持つ産業であることは重々頭の片隅に留めて、冷静に「自分はどうのような選択をすべきか?」を考えた方が良いでしょう。
特に、これから資格を取得する方は、資格ビジネスの現実・構図を知った上で、皆さんの前向きの気持ちを無駄にすることなく、悪徳資格ビジネスに騙されることなく、後悔しない資格選びをしてください!
【本題】※資格選びで意外と真剣に検討されていないのが、その費用対効果です。
学生や主婦の方やよほど暇な仕事についている方でなければ、働きながら資格を取得することには、多くの時間(下手すれば数年かかる場合も)と費用がかかります。
そこで、コストパフォーマンスの高い資格取得法について考えます。
※勉強法に関して資格取得に関して得られる情報は、どうしても「資格ビジネス」サイドから発信されるので・・・
資格の取得に一番良い勉強法は、“資格取得講座への通学”で、
それが不可能な場合は“通信教育”、
一番最後が、“独学”(…「でも“独学”ではなかなか合格しませんよ!」)
という情報が殆どです。
本当にそうでしょうか?
受験者の適性にもよりますが、必ずしもこれは正しい情報では、ありません。
実際は、この順番に、「資格ビジネス」の側に、利益が大きいだけなのです。
皆さんも大きな書店に行けば、納得できると思いますが、最近は資格取得に関する基本テキストや問題集は、充実していますので、良い基本テキストと問題集を中心に、独学しても十分合格できる資格が多いです。
よほど、自分の不得意な分野でない限りは、独学でも十分だと思います。
また、独学には、
“通学等にかかる時間がないこと”、
“進度は自分次第であること”、
“通信教育のように結果のフィードバックに時間的インターバルがない”
・・・といったメリットもあります。
あまり「資格ビジネス」サイドが流布する通学講座万能主義に洗脳されないほうが、資格取得のコストパフォーマンスが上がります。
費用に関していえば、「独学」が圧倒的に低コストです。
また、資格予備校では、資格の模試などを開催していますが、時間とお金に余裕のある人はどんどん受けると良いでしょうが、大抵の資格は、合格基準は、配点の60%以上等と公表されており、大学入試のように定員が決まっていて上位から合格していくというようなものではないので、本来的には模試は、あまり必要がないでしょう。
~資格予備校としては、模試を開催すれば儲かりますから、どんどん開催します。
そして、模試を受けないと合格を危ぶむような情報を垂れ流します~
実際のところ、過去問を合格基準以上解ければOKでしょう。
{合格後もかかる維持費} 資格取得前には、それほど深く考えていないことに、「合格後の資格の維持費」があります。
国家資格の場合、合格しただけで、※※士会などに登録・入会しない場合は、特に維持費はかからないケースが殆どです。
気を付けなければいけないのは、民間資格や民間国際資格の場合、「登録料や会費、継続教育費用…」などといって合格者からどんどんお金を吸い上げる資格が、非常に増えています。
何故でしょうか?
特にバブル崩壊後、資格が本格的にビジネスになって以降の民間資格には、この傾向が強いので、取得前によく調べたほうが良いです。
民間資格団体サイドとしては、人口も減少しつつあり、受験料収入だけでは、収入はジリ貧となってしまうため、資格取得者から継続的に金を取る傾向に拍車がかかっています。
・・・これなら、たとえ受験者は減っても、資格保有者の累計は増え続けますから、安定した収益源となります! 「資格取得者の知識や技能の維持…」といった建前は、資格取得者から金を巻き上げる大義名分であって本音のところは、継続的な収入源の確保にあるのです!
(資格取得後、資格を維持する限り一生払うことになることも考慮しないと、以外に大変な金額になりますよ!)
25歳で維持費のかかる民間資格を取得し、一生維持するとしたら本当に、法外な費用がかかる資格が結構存在するのです。
そういう意味では、維持費のかかる民間資格は、維持費を会社が支給してくれる(せめて手当が出る)ものを取得するのが最適でしょう。
自費で民間資格を維持する位であれば、できるだけ同種の国家資格をお勧めします。
(国家資格は資格ビジネスほど高額な維持費は取らないですし、国家資格で業務独占資格の場合、※※士会などに登録・入会するとそれなりの費用がかかりますが、当然独占業務を行えるという多大なメリットがあります。また、業務で使用しない場合、資格試験合格者として資格を保有しているだけでは、大抵費用は掛かりません。)
※「継続教育」のワナ 上述のとおり民間名称独占資格の中には、「資格取得者が継続的に知識や技能の維持・向上できるように…。」といった大義名分のもとに、高額な会費・継続教育費用を徴収し、収益源としている団体が存在しています。
確かに資格取得者の能力を担保するために継続的な教育や何らかの資格更新制の必要性は、認めます。
しかしながら、その資格保有者の能力を維持するために「どのような教育を」「どのような時期に」「どのような形で」行うことが適切なのかは、極めて難しい問題です。
ですから、資格の中でも最も重要な「国家資格の業務独占資格」(医師、弁護士…)でさえ「継続教育」や「更新」など実施されていないのが現状なのです。
また、そもそも「資格」というものは、その業務を行うための最低限の知識水準であって、取得時の水準を、維持していれば良いというものでは、全くありません。
その意味でも、「継続教育」や「更新」は、非常に難しい問題なのです。
(だれでも資格取ったばかりの医師に手術して欲しくないでしょうし、資格取ったばかりの弁護士では訴訟に負けそうです。)
このように難しい「継続教育」問題をものともせず(笑)・・・
あっさりと「継続教育」を実施している‘民間名称独占資格’の団体が、多々有ります。(AFP・CFPのFP協会がその好例)
しかしながら、現在「継続教育」と称して高額な教育料を徴収している団体で、その「継続教育」によって本当に、その民間名称独占資格保有者の能力が担保できているのか?
非常に疑問が残ります。
…と言うより、ほとんどの場合は、たいした教育は行っておらず、「××セミナー参加したら*ポイント取得」みたいな、「お前は、ポイントカードかッ?」といいたくなるような適当な教育を行っているのが実態です。
たとえば、AFPやCFPなど、一年間分の継続教育を最短1日や2日勉強するだけで満たしてしまいます。
そんなやらないよりはマシ程度の教育で、「その資格者の知識・能力を保証する…」とはどういうレベルの資格なのだろうか・・・?
中小企業の新入社員教育だって1年間でもっと勉強するよ!ホント!
もし世間の医師が「私は1年間に1~2日は勉強しているので、医師としての知識・技能については安心して下さい…」なんて言ったら、逆に絶対に受診しませんけどね…!
※正直に言って,現在「継続教育」なんていってる資格団体は、本音は下記のようなところです。
↓
(1)団体自身の資金源(業務独占資格でもないので、なにもせず「会費」という訳にもいかないので・・・)
(2)受検ビジネスとの共存共栄システム構築のため
・「継続教育」で受検ビジネスを儲けさせてやる。
↓
・受検ビジネスは、継続教育のない国家資格よりウマミが大きいので、儲けようと一生懸命
「継続教育」のある資格を受検者に薦めることになる。
↓
資格運営団体も受験ビジネスも共にボロ儲けできる阿漕な共存共栄システム
結局、「継続教育」など全く精査されたものではありません。
その証拠に、「継続教育」により具体的に、その資格者の「どのような能力」が「どれだけ」担保されているのかもハッキリせず、第三者機関などのチェックも有りません。
その資格者の能力が担保されているとは、到底思えない貧弱なものであるのが、実態です。
逆に、何の精査もせず実効性にも疑問がある(何もやらんよりいいでしょッ的な)「継続教育」で、いかにも、その資格保有者が、能力担保されているかのように宣伝するのは、妥当性が問われると同時に、ひいては消費者保護の観点からも大問題と私は考えます。
くれぐれも皆様もだまされませんように!
※「継続教育」の実態 → チョット検索しただけでボロボロでてきます・・・酷いのだと「即日で継続教育単位取得」ですから…こんな教育でどんな能力が担保されるというのだろうか? 資格の胴元と資格ビジネスの末期的共存共栄関係ですな!
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- 2011/10/30(日) 00:00:49|
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