<大気汚染 五島列島で基準超え 中国から越境か> /毎日新聞 11月10日
ぜんそくや肺がん、心臓病などの健康被害の原因と指摘される微小粒子状物質(PM2.5)の大気中濃度が、長崎・五島列島で環境基準を超えていることが海洋研究開発機構の調査で分かった。中国大陸からの越境汚染の可能性が強いという。10日発行の大気環境学会誌に掲載される。
PM2.5は直径2・5マイクロメートル(マイクロメートルは100万分の1)以下の物質。環境省が昨年9月、新たに環境基準を設定後、長崎市の西約100キロの東シナ海上にあり、都市部に比べて工場のばい煙やディーゼル車の排ガスなどの影響が少ない福江島(五島市)で海洋機構が1年間観測した。
その結果、大気1立方メートル当たりのPM2.5濃度が35マイクログラムを超える日が計26日間観測され、年間8日未満でなければならないとする短期基準を大幅に上回っていた。最高値は今年5月20日の86.7マイクログラム。1年間の平均値は17.3マイクログラムで長期基準の15マイクログラムも超えた。
風向きなどの気象条件を基に発生源を推定した結果、大陸の沿岸部から内陸部まで広い地域から流入したとみられる。26日間のうち18日間は黄砂とは無関係な時期で、PM2.5濃度の高い日は、すすの濃度も高いことから大陸の産業活動の影響が考えられるという。
海洋機構の竹谷文一研究員(大気化学)は「基準超過が確実視される都市部と異なり、局地的な大気汚染がない離島で基準を超える高い濃度が1年を通じて観測されるとは想定外。粒子状物質を詳しく分析し、発生源を特定したい」と話している。
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いよいよ五島列島のほうが都心の工業地帯より汚い大気の時代になりましたね。
どれだけ中国で大気汚染が進んでしまっていることやら・・・
タバコの副流煙で健康を心配する人も多いですが、分煙も広まった現在、避けうる副流煙などより、避けられない越境汚染の方が余程危険です。
近年、中国市場も大きくなり中国駐在社員となる方も多いでしょうが、ご同情申し上げます。
健康面を考えれば、中国や韓国に住むことは、長期的な影響を考えると本当に深刻な影響が有りますから・・・
北京オリンピックでごく短期間北京に滞在するだけで、選手の健康被害について取り上げられた位ですからね。
「何年」といったスパンで居住することが、どれだけ健康面でマイナスになることか。
日本の高度成長期など、及びもつかないほどの環境破壊状況ですからね。
公害全盛期の四日市に住むより、遥かに酷いのです。
上記の記事を見ても分かるとおり、遥かな海を越えた来た大気ですら日本の環境基準など遥かに超える汚染ですから・・・くわばらくわばら。
「中国語ができると将来有利に・・・」とか言って妻子も連れて行く人もいらっしゃいますが・・・
悪いことは言いません・・・
単身赴任はつらいでしょうが、家族の健康を考えると父親一人で行くことをオススメします。
特に成長期の子供には、大気汚染・水質汚染・食品汚染の影響は大きく出ますから!
日本の都市の数十から数百倍の汚染物質に暴露されることになりますよ。
日本の都市の数十から数百倍ですから、1年いるだけで日本の都市の数十から数百年分の汚染物質を吸い込んでしまいますから・・・。
そして、このような現実を客観的に受け止めるなら、今後、自分の居住地を選択する場合、中国からの越境汚染について考えない訳にはいきませんよ。
年々加速度的に悪化してきていますから。(・・・12月には「黄砂」が当たり前に飛んでくる時代です。)
代々の故郷が有り、自由に居住地を変えられない場合はしかたありませんが・・・(ご愁傷様です。)
越境汚染の中でも、その代表格である「黄砂」は、日本では大陸に近い西日本や日本海側の地方でとくに3月から4月に飛来することが多く・・・
一方、黄砂は空の比較的低いところを飛んでくるため、日本アルプスに遮られ、関東地方に飛来することは比較的少ないです。
中国からの黄砂・越境汚染を考えれば、大陸に近い西日本や日本海側より関東地方に住む選択が、健康面でのリスクを大きく減らせます。
誠に残念な事ですが、大陸に近い西日本の田舎の方が、関東の都市部よりあらゆる大気汚染物質の濃度が高いケースが大変多くなってきています。
健康面を考えて、「タバコの副流煙を必死で避ける」のに、住まいは「西日本の日本海側」というのは、もはやナンセンスですよ!
誰も警告しないので、私があえて警告しておきますが・・・
中国からの猛烈な越境汚染により、健康面を考慮した居住地選びの常識は、今までの常識とは180度転換してしまったことを頭に入れておいた方が良いですよ。
現在では「九州の田舎暮らし」のほうが、「東京暮らしより大気汚染がひどい。」なんてことが、本当に現実なのですから・・・。
※11月中旬から汚染された黄砂の襲来とは・・・西日本の方は可哀想です。
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<西日本中心に黄砂の見込み> 11月11日 NHK
12日は、この時期としては珍しい「黄砂」が西日本を中心に観測される見込みで、気象庁は、視界が悪くなった場合には、車の運転などに注意してほしいと話しています。
黄砂は、大陸で巻き上げられた細かい砂が上空の偏西風で日本に飛ばされてくる現象です。気象庁によりますと、中国では11日、華北地方の広い範囲で黄砂が観測され、視界が10キロ未満になっているところがあります。黄砂は12日の朝には、九州など西日本の各地に達し、13日にかけて東日本や北日本にも広がる見込みです。西日本の各地では、12日は視界が10キロ未満となり、ところによっては5キロ未満と、視界が悪くなるおそれがあります。黄砂は、地面を覆う植物などが少ない春先によく発生しますが、今回は、大陸の砂漠地帯を低気圧が通過したために、大量の砂が巻き上げられたということです。国内で黄砂が観測された場合、11月としては、平成17年以来5年ぶりとなります。気象庁は、洗濯物の汚れのほか、視界が悪くなった場合は車の運転などにも注意してほしいと話しています。
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※中国の環境悪化はとどまる気配がありません。
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<大気汚染、世界で最も深刻なのは中国―米航空宇宙局> /レコードチャイナ 2010-09-28
2010年9月26日、中国は大気汚染物質である微小粒子状物質(PM2.5)の大気中濃度が世界で最も高い地域であることが、米航空宇宙局(NASA)が発表した世界の大気汚染地図によって明らかになった。網易探索が伝えた。
PM2.5とは、大気中の粒子状物質のうち粒径2.5μm以下の小さなもので、肺の奥深くまで入りやすいことから健康への悪影響も大きいと懸念されている。大気中濃度が高いということは、それだけ汚染が深刻であることを意味する。
NASAが発表した2001-2006年の大気汚染地図によると、PM2.5の大気中濃度が最も高かったのは北アフリカと中国の華北、華東、華中地域だった。世界保健機関(WHO)はPM2.5の年平均値が10マイクログラム/立方メートル以下であれば安全との指針を定めているが、中国のこれら地域は50~80マイクログラム/立方メートルに達し、サハラ砂漠よりも高い数値を記録した。
PM2.5の発生源については今のところ確定されていないが、中国東部とインド北部に関しては発電所、工場、自動車の排ガスなどが主な原因と考えられている。NASAはこの結果を基に、人体への具体的な影響についても調査を進める予定。
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<中国>農地が急速に酸性化…温暖化加速を警告 米中チーム> 2月12日 毎日新聞
大量の化学肥料使用で中国の農地が80年代以降、急速に酸性化していることが、中国農業大や米スタンフォード大などの分析で分かった。肥料中の窒素は温暖化を進める亜酸化窒素の発生源で、チームは環境悪化の加速を警告している。12日付の米科学誌サイエンスに発表した。
チームは、80年代以降の全国調査などを基に、農地の酸性度(pH7未満が酸性)の変化を調べた。その結果、主要6地域中5地域でpH値が0.13~0.8低下し、4地域で野菜の土壌がpH6以下になった。
中国は急激な人口増加に対応するため化学肥料を大量使用。肥料による酸性化は酸性雨の10~100倍の影響があり、発生する亜酸化窒素は二酸化炭素の約300倍の温室効果があるという。
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- 2010/11/15(月) 00:00:11|
- 環境破壊・エコ
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