前回に引き続き、交通事故発生状況について考察します。
・米国と日本の交通事故の死者数を発生状況別にみると,米国では車と車との衝突による死亡が35%で最も多く,車と歩行者との衝突による死亡が19%であるのに対し,日本では,車と車との衝突による死亡が7%であるが,車と歩行者との衝突による死亡の割合は39%に達している。これは日本の場合,歩行者のための交通安全施設が具備されていないこと,すなわち人と車の混合交通が多いためである。
・日本交通事故は独特な特徴がある。それは、歩行者事故の多さです。日本では、交通事故死者数の3割が、歩行者であります。特に、子ども・高齢者については、その比率は半分にまで達しています。さらに、歩行者事故の6割は、自宅から500メートル以内という非常に近いところで起こっている。
結局、現在の日本では、3ナンバー化しどんどん大型化・高出力化する傍若無人な自動車によって、歩道もなく幅員の狭い自宅近くの道路で、老人・子供が無残に轢き殺されているということ。(交通事故死者に占める歩行者の割合は、欧米に比べ2-3倍に及ぶのです。)
「カーテンエアバックだ。」「GOAだ」だのといって安全を強調していながら、人車分離などしっかりした道路を前提にした欧米サイズの自動車を、幅員狭く、人車分離どころか歩道すらない日本で売りまくる自動車メーカーは、もはやナンセンスを通りこして「人殺し」といっても過言ではない。
(身近な人が交通事故被害にあった方なら同感していただけるであろう・・・・)


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- 2007/04/07(土) 14:37:56|
- 社会・安全
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