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巷には情報が溢れています。しかし情報に翻弄され、ニュース・商品等の正しい姿が捉えらません。溢れる情報に騙されたくない皆様に、山一證券を経てコンサルの筆者のブログジャーナル。

安全な町に住もう (5) 環境編

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<香港(Hong Kong)の住民のうち5人に1人が、深刻な大気汚染のために移住を検討している――。>   /2009年1月6日 AFP
 こうした調査結果が5日、香港のシンクタンク「Civic Exchange」によって発表された。この結果を受けて、香港の金融の中心地としての競争力が損なわれるとの懸念が高まっている。
 調査結果によると、香港の住民のうち140万人が移住について考えていると回答し、このうち50万人は「真剣に検討している、もしくはすでに移住を予定している」と回答したという。
 Civic Exchangeは、移住を真剣に検討していると回答した人びとの中には高額所得者や高学歴の労働者が含まれており、最高の人材を引きつけ、また確保し続けるための香港の競争力に疑問が生じていると指摘している。(c)AFP
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ぼへー 前回に引き続き、
※安全な街選びの重要な視点ランキング

・5位「自然環境」
 第5は「自然環境」でしょう。

 マイホームは一生に何度も買い換える事はできませんし、賃貸ですら頻繁に引越しをすることはできません。
一度住む場所を決めてしまうと、長期間そこに住むことになります。
ご自分や家族の健康・安全を考えるとき、大気汚染を含め環境は、十分考慮することが望ましいでしょう。
 便利さだけを求めて幹線道路の付近に住むと、その汚染物質の影響で肺がん・気管支喘息・アトピー等のアレルギー疾患・騒音によるストレス…様々な疾病に罹患する危険性が上がります。
 その他にも、農地の近くでは散布農薬、工場等の近隣ではその排気・ばい煙…注意すべきことには事欠きません。
家選びでは、建物の豪華さや設備・近隣の商店・学校などの目先の利便性ばかりでなく、環境についても綿密に下調べをすべきでしょう。

日本の都市でも、中国ほど酷いことはありませんが、それでもそれぞれの地域の大気汚染は、皆さんが考えている以上に、愕然とするくらい差があるものです。
その環境で、何年・何十年暮らすことを考えれば、その影響は如何ばかりでしょうか?
(参考:大気汚染地図情報
 その上、大気汚染の基準とは、「そこに何年~何十年にわたって、居住しても安全ですよ」という基準ではありません。
「まあ、その大気を吸ったからといってすぐに、目に見える健康被害は起こらない」ということです。
そして、それも汚染物質一つ一つについての基準であって、2つ以上の物質の複合した影響など全く考慮されていません。
 
 過去の幾多の公害も、ずっと後になって人体への影響が確認されるケースがほとんどであることを考えると、居住する地域の環境は、「環境基準よりは良い」などという後ろ向きなレベルではなく、できるだけ良いに越した事はありません。 

*何十年にもわたる影響を考えると、黄砂による汚染も無視できませんよ!
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黄砂飛来情報
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黄 砂 ア レ ル ギ ー に つ い て
市瀬孝道教授 (大分県立看護科学大学) 人間科学講座 生体反応学研究室
メールを頂きありがとうございます。 できるかぎりご質問にお答えします。
私どもは、実験動物を用いた研究を行っております。 黄砂がアレルギーの病態を悪くするという結果は動物実験でもハッキリと出ています。
「黄砂アレルギーとは? 医師の方々の見解」を見ましたところ黄砂が原因でアレルギー症状が悪くなった方が沢山おられるようです。 私の研究の切っ掛けもこのような方々の訴えが個人レベルで多かったことにもよります。
しかしながら、黄砂のアレルギーへの影響に関してはまだ何も調べられていません。 研究の順番からすれば、調査研究が先行し、動物実験でそれを確かめる、というのが一般ですが、黄砂の疫学的な調査研究がなかなか難しく、行われていないのが現状です。 できるならば今後、アレルギーへの影響に関して疫学的な調査を行いたいと考えています。 できるかぎり情報をお寄せ頂き、調査ができるように進めて行きたいと考えています。
さて、私共の研究結果から、黄砂の有害性について少し書いていましたので、ご参考になればと思います。
1. 黄砂の有害成分の種類と量
1) ミネラル粒子中のSiO2 : シリカという成分(黄砂中の石英、長石、雲母、カオリナイトに含まれる)。 Siは黄砂には元素成分として28%含まれています。 SiO2はアスベストの成分でもありますが、アスベストは針状になったものを言います。 形状はともあれ、SiO2(シリカ)が肺に入ると強い炎症を引き起こします。
2) 微生物由来の成分 : b-glucan(カビの菌糸体成分) LPS(細菌内毒素でリポポリサッカライドという)
3) 大気汚染物質と黄砂との反応生成物  
・ 二酸化窒素(NO2)+黄砂= 硝酸イオン
・ 二酸化硫黄(SO2)+黄砂= 硫酸イオン:大気中に浮遊する黄砂は硫酸イオン含量が高い。
・ 硫酸アンモニューム+黄砂= 石膏成分に変化
2. 黄砂全体の成分構成
元素成分はSiが最も多い。続いてAl, Ca, Fe の成分が多いです。 特にSiは長石や石英が多く、黄砂は長石を多く含んでいます。
3. 有害成分の発生源
1) ミネラル粒子中のSiO2 : 土壌中にあるミネラル成分、特に長石、石英、カオリナイト等に多く含まてれいる。
2) b-glucan, LPS :土壌中のカビや細菌(グラム陰性菌)に由来するもの。
3) 大気汚染物質と黄砂との反応生成物 :中国工業地帯から発生する酸化性の大気汚染ガスがアルカリ土壌由来の黄砂と反応して生成される。
肺に炎症を起す成分はSiO2, b-glucan, LPS、硫酸イオンのようです。 学術論文にはまだなっていませんが、黄砂、SiO2, Al2O3, カオリン、アリゾナダスト等にアレルギー増悪作用があります。 SiO2やアリゾナダストはその作用が強く、アリゾナダストのSiO2含有量は68~75%です。
黄砂、アフリカのサハラダストやアリゾナダストが世界的には問題となっていますが、これらの粒子径は4~8ミクロンです。スギ花粉は30ミクロンですので、大変に小さいように思われますが、これらのダストサイズとなりますと肺包まで到達する量としては少なく、実際の濃度の3%前後です。
ですので、全てが肺の中に入るわけではないのです。 多くは鼻にトラップされるので、むしろ花粉症にはよくないと思います。 更に小さい粒子はディーゼル由来の黒煙粒子で0.5ミクロンです。 これは肺の奥まで入りますし、アレルギーとの関係は明白です。
(2006年5月9日加筆部分)
私共の研究の結果では大気汚染物質と黄砂との反応生成物質、特に汚れた黄砂に多く含まれている硫酸イオンはアレルギー反応を増悪しませんでした。
黄砂アレルギーとう言葉を最近よく耳にしますが、黄砂そのものがアレルギーを引き起こすわけではありません。 黄砂を380℃で焼きますと、大気汚染物質との反応生成物質や微生物学的因子が全て無くなってしまいます。この黄砂のみをマウスの気管内に投与しても、アレルギー反応や喘息様の病態は起こりません。
しかし、この黄砂に、ダニ抗原あるいは卵白抗原をミックスして投与しますと、抗原を単独投与した場合よりも遥かにアレルギー炎症の悪化が見られます。 このとき、アレルギー抗体といわれる抗原特異的-IgEやIgG1抗体にも増加が見られます。 この作用をアジュバント作用と言っております。
黄砂そのものがアレルギーを引き起こすわけではないと言いましたが、黄砂に付着しているカビ等の成分がアレルゲン(抗原)となり、これに黄砂の中のSiO2のような成分が、そのアレルゲンの作用を強く助長する(アレルゲンによる炎症を悪化する)可能性はあるかと思います。 確かに、汚い物を付着した黄砂(大気中を浮遊していた黄砂)はダニ抗原や卵白抗原を入れなくてもアレルギー反応に近い炎症が見られます。
ですので、黄砂アレルギーという言葉は間違いではないのかも知れません。 (加筆ここまで)
黄砂に関する疫学調査は韓国、中国、台湾で行われています。 韓国ソウルでは黄砂期間中の65才以上の年齢者の死亡率が増加し、特に、心血管及び気管支疾患の死亡率が4.1%高くなったと言う疫学調査があります。
その他、幾つかの疫学調査があります。 環境省が出している黄砂検討会報告というのが以下のアドレスにあるので見て下さい。
環境省 > 地球環境・国際協力 > 黄砂 > 黄砂問題検討会報告書集
この中の黄砂の、「2.5.黄砂の社会問題化」、の最後の部分に黄砂のヒトへの影響が少し書かれていますのでご参照下さい。
対策としては、黄砂がひどい時にはマスクをするか、外に出ないのが一番です。
また皆様の情報をお寄せ頂きましたら幸いです。 できるかぎり私も黄砂に限らず情報をご提供しますので、今後とも宜しくお願い致します。
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大気汚染の現状と対策 (環境再生保全機構HPより)
 人間は、生産活動や消費活動の結果、さまざまな排出物や廃棄物を生み出しています。その量がそれほど多くないときには、自然の浄化作用によって十分に処理されていましたが、排出物などが多量になって自然の処理能力をこえたり、自然の浄化能力に処理をたよれない新しい廃棄物がうまれてきたりしました。こうして自然環境の汚染がすすみ、生態系が破壊されて人間の健康にも被害が生じ、大気汚染をはじめとする公害問題が発生するようになりました。硫黄酸化物(SOx)を中心とする産業公害型の大気汚染対策は着実な進展をとげましたが、1970年代後半から大都市地域を中心とした都市・生活型の大気汚染が問題となり、なかなか改善されていません。また、地球温暖化などの地球環境問題は、私達の子孫が生存の基盤を失うほど深刻なものになりつつあります。
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ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 中国大陸から黄砂&光化学スモッグ



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  1. 2009/02/27(金) 00:00:45|
  2. 社会・安全
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  1. 2009/05/26(火) 08:34:26 |
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山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
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宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

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