
県境の危険性は警察も認識!協定締結しなければいけないほど犯罪が起こるのか・・・
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<都県境の防犯強化/麻生署と町田署が協定締結>
社会 2008/11/22 都県境の捜査体制を強化しようと、県警麻生署と警視庁町田署は二十二日までに、未成年者が被害を受けた事件について情報交換することを取り決めた協定を結んだ。両署はこれまで、捜査員の判断で情報交換することもあったが、手続きを明文化することで協力体制を一層強め「安全安心のまち」の実現へ一歩踏み出す。
両署は一九九〇年に、殺人事件や強盗、ひき逃げなどの凶悪犯罪について同様の協定を結んだ。子どもが巻き込まれた犯罪を対象にした今回の協定締結は、東京都町田市側の都県境で発生した声掛け事案がきっかけ。
川崎市麻生区の私立小学校に通う町田市在住の女子児童が九月十八日、帰宅途中に路上で男に声を掛けられ、親とともに町田署に届け出た。麻生署は女児が通う小学校から声掛け事案について問い合わせを受けたため、町田署に確認して初めて認知。「犯罪者や不審者は境界線を越えて出没する」と警戒した麻生署は、町田市側の治安も把握する必要があると判断し、協定締結を提案した。
協定が適用されるのは、都県境から一キロ以内の地域。未成年者が巻き込まれた誘拐や性犯罪などの事件や声掛けなど事件の前兆とみられる事案について、両署で情報交換することを取り決めた。事件を認知した警察署は、容疑者の特徴や逃走方向、事件の概要などを一方の警察署に報告し容疑者逮捕に役立て、地元の学校警察連絡協議会などを介して近隣の小中学校に注意を呼び掛ける。
麻生署の川原敏男署長は「全国的に子どもが巻き込まれる犯罪が目立つようになり子どもの安全確保が求められている。ささいなことでも情報交換して事件を未然に防ぎたい」と話している。
県警少年育成課によると、麻生署のほか町田署管内に隣接している緑、青葉、大和、相模原、相模原南、相模原北、津久井の県警七署も協定を結ぶ方針。
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<警察は他県へ踏み込むことはできない---県境でひったくりをしていた少年逮捕> (Response より)
大阪府警は1日、恒常的にひったり犯罪を続けていたとして15歳の少年3人を窃盗容疑で逮捕したことを明らかにした。この少年らは警察の管轄権を考慮した上で、県境近くでの犯罪を重ねるなどかなりの知能犯であり、かつ悪質だとしている。
警察によると、直接の逮捕容疑は今年3月20日の午後、大阪市西淀川区の路上で82歳の女性を襲い、現金6万8000円入りのバッグを奪ったというもの。この他にも判明しているだけで14件の犯行を行い、被害総額は90万円を超えるとみられている。
当初、この少年らは自宅近くで犯行を行っていたが、犯行を重ねているうちに「警察には管轄権があり、それを踏み越えた捜査はすぐにできない」ということを知り、それ以後は県境付近で犯罪を行うように心がけていた。ホームグラウンドとしていたのは兵庫県尼崎市で、犯行後すぐに大阪側へ避難。さらには個室の座敷がある和食ファミリーレストランを基地として、犯行後はこうした座敷部屋を指定し、襖などを閉め切った状態で盗品の山分けをしていたらしい。
少年らは不必要なものをレストラン駐車場のマンホール内に投棄していたが、これを従業員が目撃し、警察に通報したことから事件への関与が発覚した。
府警では「最近の少年は悪知恵を働かせたら大人顔負けで油断も隙もない。だから警察としても遠慮なく取り締まりを強化していく」とコメント。ひったくり犯罪が減ったとされる大阪だが、知恵を持つ手強い犯罪者はやはりいるようだ。
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前回に引き続き、
※安全な街選びの重要な視点ランキング・4位「県境」 第4は「県境」でしょう。
以前暴力団の立て籠もり事件で、町田近辺で神奈川県警と町田署の連携ミス問題がありましたことを覚えている方も多いでしょう。
残念ながら、現在、まだまだ日本の警察は、県警単位の連携がうまく機能していないので、特に、県警同士の境界となる県境の街は、管轄の切れ目で、どうしても日常的な防犯活動や捜査活動が手薄で、かつ支障をきたしがちです。
近年は、問題化したこともあり、県警同士の連携等もかなり図られつつありますが、まだまだ問題は多いです。
そして、犯罪者にとっては、そのことは都合がよい為、どうしても犯罪が他の地域に比べ多発し、治安が良くないことは、知る人ぞ知る現実として認識されています。
以前新宿歌舞伎町が、防犯対策を厳しくしたことで、犯罪集団が、県境の有数の繁華街である「町田」に大挙して移動“西の歌舞伎町”と呼ばれるまでになったことは有名です。
これも県境であることで、一つの県警で有効な対策を速やかにうてないことが招いた結果でした。
「安全」を第一に街選びを考えるなら、“県境”は考慮すべき事項でしょう。
(参考情報)県境はやはり犯罪の温床のようです…。
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<警察白書(H4)より>
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(5) 都府県境付近の犯罪
県庁所在地(警察本部の所在地)から遠隔地にあり、県境の入り組んだ都府県境付近の地域のうち、社会的、経済的一体性が強く一つのまとまりを持った単位を形成する区域では、県境を越えた犯罪が多く発生するため、都道府県警察間の緊密な連携が他の地域以上に必要となっている。
このような地域としては、
○ 茨城、群馬、栃木、埼玉の県境付近の「北関東地域」
○ 岐阜、愛知、三重の県境付近の「西東海地域」
○ 京都、大阪、奈良の府県境付近の「京阪奈地域」
等が挙げられるが、このうち、例えば、京阪奈地域においては、3府県の府県境付近に「関西学術文化研究都市」が形成されており、また、北関東地域においては、県境を越えた市町村同士の行政的な連携(両毛5市連絡協議会)が取られつつある。
警察としても、このような都府県境付近の地域の一体性にかんがみ、都道府県警察の枠を越えた広域的な連携体制を整備する必要に迫られている。
~略~
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- 2009/02/25(水) 00:00:18|
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