fc2ブログ

だまされるな!溢れる情報の中で漂流するあなたへ! 

巷には情報が溢れています。しかし情報に翻弄され、ニュース・商品等の正しい姿が捉えらません。溢れる情報に騙されたくない皆様に、山一證券を経てコンサルの筆者のブログジャーナル。

<GDP>1人当たり名目で微増、順位また下がる 07年

************************************************************
<GDP 1人当たり名目で微増、順位また下がる 07年>  /12月25日 毎日新聞
 内閣府が25日発表した07年度の国民経済計算によると、07年(暦年ベース)の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP)は、ドル換算で前年比0.5%増の3万4326ドル(403万8000円)だった。経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国中19位で、06年の18位から順位を一つ下げ、比較可能な80年以降では過去最低の順位になった。
 日本は88年と93~96年、00年は3位だった。06、07年の順位低下は当時の円相場が円安傾向だったことに加え、デフレから完全脱却できず名目GDPが伸び悩んでいたため。06年にはカナダ、フランス、ドイツ、07年にはイタリアに抜かれ、先進7カ国(G7)で最下位となり、1位のルクセンブルク(10万3442ドル)の約3分の1にとどまった。
 日本の国全体の名目GDPの規模は米国に次ぐ2位だが、世界全体の名目GDPに占める日本の割合は8.1%で、比較可能な80年以降で過去最低を更新した。
 ◆07年の1人当たり
  名目GDPの比較◆
 (カッコ内は06年の順位)
1(1)ルクセンブルク
2(2)ノルウェー
3(3)アイスランド
4(4)アイルランド
5(5)スイス
6(6)デンマーク
7(8)スウェーデン
8(9)オランダ
9(11)フィンランド
10(10)英国
11(7)米国
12(15)オーストラリア
13(13)オーストリア
14(12)カナダ
15(14)ベルギー
16(16)フランス
17(17)ドイツ
18(19)イタリア
19(18)日本
20(20)スペイン
************************************************************
ぼへー また今年も順位が下がりましたね。
為替レートの影響等が若干あるとはいえ、それはどの国にも言えることとも言えますので、やはり素直に反省し、少しでも早く労働生産性を上げることに注力しなければ・・・。
 アメリカ、イギリスあたりとは、一人当たりGDPが1万ドル程も離されてしまいました。
ドイツ・フランスあたりとでも5千ドルほど離れてしまいました。
もはやG7先進国中最下位ですから、これ以上無策でいると先進国としての国際競争に負け、中進国に逆戻りですよ。
 景気悪化の影響も有り、規制緩和やグローバル化に向かっていた政策について、「見直し・逆戻り」といった声が大きくなっています。
しかしながら、そんなことをしても、もはやグローバルで世界規模の競争が必要な自由主義経済の中で生きていく以上、逆効果でしかありません。
“生活支援”・“人情・優しさ”・“景気対策”・・・どんなこといったところで、国家全体としての労働生産性を下げるような産業政策を実施したのでは、何ら評価に値しません。
なぜなら、グローバルな自由主義経済の中で生きて行く以上、労働生産性を下げることだけは、してはいけないからです。
そんなことをすると、どんどん下位国に追いつかれ、上位国からは引き離されることになります。
 
これから日本国を運営していこうという政治屋さんたちも、個別の政策(手段)はどのように展開してもいいので、結果として自分が政権を担当している間に、国家の産業政策の実施成果といえる「日本国の労働生産性」をどれだけ改善するのか、また、国際的な順位を何位にするのかを示すべきでしょう。
 それを具体的な指標にしない限り、各政権の政権運営など客観的に評価を受ける事もなく、無責任・やりっ放しです。
そして、その結果、労働生産性の国際的な順位は下がり続け、ひいては、日本国民が幸せになれることはありませんよ。
個別の政策など手段に過ぎないのです、どんな立派な個別政策だとしても、最終的に国家としての「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」を下げるようでは、中長期的に意味がありません。
実際、意味が無いどころか、悪政です。
 労働生産性の国際順位がいよいよ20位以下に落ちそうな現状は、剣が峰です。
オリンピックならこんな順位じゃ決勝レースに残れませんよ!

戦後「奇跡」とも言われ、先人がようやく築きあげてきた地位が、食い潰され瓦解しようとしています。
 「ぐろなんて・・・」「経済だけじゃない・・・」とかどんなことをほざいても、グローバルな自由主義経済というルールで戦う以上、「言い訳」・「負け犬の遠吠え」に過ぎませんよ。
これ以上国家全体としての労働生産性を下げることは、膨大な債務以上に日本国の破綻の引き金になりかねないのです。
 ・・・まあ、今後は「労働生産性(就業者1 人当り付加価値)」に縛られる先進自由主義資本主義国であることをあきらめて、国民総意のもとブータンみたいに「国民総幸福量」を指標に生きていけるなら別ですが…。

それでは、日本が一人当たりGDPを改善するためには、どのような施策を取ればよいのでしょうか?
中長期的な方向性は、下記のデータが示してくれます。
日本は他の先進国より「休まず、長時間働く」、それなのに得られる付加価値は低い。
 不景気だからといって「もっと頑張る」・・・これだけではダメなのです。
どの道、目先的には、単位時間当たりの賃金を上昇させることなど出来ないのですから、一見矛盾するようですが、中長期的に見れば労働時間を減らし、休暇を増やすことが必要です。
それによりワークシェアリングによる雇用増・国内消費増等の効果を得られます。
 そしてなにより、その施策の方向性が国民の生活感覚の向上・不況でお先真っ暗的な沈滞する心理に浮揚感を与えられますから。

************************************************************
厚生労働省HPより
roudoujikan.jpg
************************************************************

                              ↑クリックお願いします!ぼへー

スポンサーサイト



  1. 2008/12/28(日) 01:54:13|
  2. 時事
  3. | トラックバック:0

トラックバック

トラックバック URL
https://damasareruna.blog.fc2.com/tb.php/313-d467d9c2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

zam

Author:zam
山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

カウンター

フリーエリア

最近の記事

カテゴリー

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

メールフォーム

・スパムや荒しの対策にコメント欄は削除しました。 何かあれば、こちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:

フリーエリア

月別アーカイブ

相互Pingサーバー