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<元次官宅襲撃:小泉容疑者が連続襲撃供述 殺人で再逮捕へ> /毎日jp
警視庁への移送のため捜査員に連れられて麹町署を出る小泉毅容疑者=東京都千代田区で2008年11月23日午前4時3分、内藤絵美撮影
元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、警視庁麹町署は23日午前2時45分、「元事務次官を殺した」と東京・霞が関の警視庁本部に刃物を持ち出頭していた、さいたま市北区東大成町2、無職、小泉毅(たけし)容疑者(46)を銃刀法違反容疑で逮捕した。連続襲撃事件への関与を認めており、警視庁と埼玉県警の共同捜査本部は、17日に起きた同市南区の山口剛彦さん(66)、妻美知子さん(61)夫妻の殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。
捜査本部はこの日午前10時から、18日に発生した東京都中野区の吉原健二さん(76)の妻靖子さん(72)に対する殺人未遂容疑で、小泉容疑者の自宅を約7時間にわたって家宅捜索した。また、両事件のあった17日から19日の間、小泉容疑者がさいたま市のレンタカー会社から借りていたベージュ色の軽乗用車の任意提出を受けた。
捜査本部によると、山口さん夫妻の殺害や靖子さんを刺したことを認める供述をしているという。22日夜、警視庁本部に出頭した際に乗っていたレンタカーの軽乗用車の後部座席に血が付着したナイフがあったほか、吉原さんあて伝票と段ボール箱2個、サバイバルナイフ数本、リュックサック1個、手袋、運動靴2~3足があった。1足は中野事件の現場の足跡と模様がよく似ているという。
捜査本部によると、小泉容疑者は取り調べに対し、「以前飼っていたペットを保健所に殺され腹が立った」「大学に行き、高級官僚が悪だと分かった」などと話しているという。小泉容疑者が小学生のころ、犬を親が保健所に持っていったなどの情報があるが、30年以上前の小学校や大学時代の出来事が、元次官襲撃に発展する経緯は不可解なため、さらに、詳しい動機を追及する。
また、ナイフに付着した血痕と被害者の血液鑑定や運動靴と現場の足跡の照合作業を進め、襲撃事件との関連の裏付けを進める。
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本当に被害者の方は、死んでも死に切れないでしょう。
被害者が被害者なので、もう少しまともな背景のある事件かと思っていました。
しかし期待は裏切られ、最近ありがちな・・・秋葉原の事件のように、“負け組”というか・・・格差社会の被害者面をし、“志士”気取りだが、その実「何でも社会や他人のせい」的偏執狂の犯行でした。
このような犯罪の原因は、端的に言えば 「格差社会だ・・・、負け組が・・・」とかマスコミなどが書きたてることの結果ですね。
本当のところ、現在の日本の社会は、日本の過去のどの時代と比べても自由で、自己の努力と能力で自分の人生を切り開ける時代だと思いますね。
過去に比べれば、学歴差別・男女差別・学歴差別などの制約は遥かに縮小しました。
その証拠にあらゆる分野で、努力して非常に若い世代で活躍する人が目立つ時代になりました。
確かに社会保障・政策の失敗・世襲などの問題で、いわゆる格差社会的な問題はありますが、それは全体から見れば一部の問題です。
正直に言って、“負け組”と括られる人々の大部分は、自分自身の選択の結果その状況になっているだけということが忘れられています。
今回の犯人なども自分自身の人生の選択の結果であって、社会のせいとは到底思えません。
正当なキャリア形成の競争で負けた(参加しない)から待遇が低い。
これは当然の結果でしょう。
逆に、皆さん自分より明らかに能力が低く、努力もしていない人間が自分と全く同等に評価される社会で良いのですか・・・。
そもそもフリーターなどになって、その時点で自分の能力で出来ることしかせず、キャリア形成の競争にすら参加しない。
そして若い時代を趣味などに使い楽しく暮らしておいて、30歳代位になってから「我々に職がない・・・、非正規雇用が・・・、社会が・・・」とか言ってもダメでしょう。
再チャレンジできることは重要ではあるが、少し前までの日本のように(我々の時代もそうだったが)努力をしても大して報われない・相対的に努力しない人間の方が得をするような“悪平等社会”であった頃に比較すれば、断然努力すれば報われる社会になっていますから・・・。
あまりに社会が、「格差社会だ・・・、負け組が・・・」=“社会が悪い”というイメージで伝えすぎることが、今回の犯人のような輩が、「現在の自分がこんな状況(非正規雇用・失業・・・)であるのは、社会のせいだ・・・。」といった妄想を正当化する根拠として捉えてしまいます。
「競争で差が付くこと自体は、悪いことではない。」という価値観は、社会全体のコンセンサスとしないと、このような犯人の登場は避けられません。
アメリカでも問題となっている、社会に不満を持ち、それに起因する犯罪を起こす率の高い「プアホワイト」と呼ばれる層と同じです。
プアホワイトには、「白人であるオレ様がこんなに貧しいのは社会がおかしいに決まっている。」という心理が根底に潜んでいます。
彼等は折角、競争上有利な白人に生まれているのに、何の努力もしません。
そのくせプライドは高く「白人である」ということに滑稽なまでにこだわり、自業自得に過ぎない自分の今の境遇を認めません。
今回の犯人の人生を見ても、典型的なプアホワイト的犯罪者のパターンですね。
学生時代は、お勉強が出来て比較的エリートコースを歩むが、所詮はコミュニケーション能力や性格に問題があり、社会に適応できない。
そしてそれを克服する努力もせず、自分の短所を認識する事も無い。
プライドは高く本来はエリートだったという変な自負だけは強く、すべて自分が成功しないのは、社会や周りの人間のせいにしてカタルシスを得ます。
そこへ、現在は宜しくない事に、インターネットや携帯サイトのような、社会に不満を持つような輩にとって、格好の悪意増幅装置が提供されてしまいました。
こんなマイナスな輩はネットが無い時代であれば、一人で悶々と暮らしているだけで済んでいたところでした。
それが現在では、同じようなマイナスな輩が匿名で掲示板などに集結し、社会への憎悪といったマイナスな感情を増幅させ続けます。
今回の事件も含め、最近の犯罪はすべからく犯人がその悪意に満ちたマイナスな妄想をネットに書き込んでいきます。
皆さんも2ch等のこのような輩の集まりそうなスレッドをご覧になった事もあるでしょうか?
真面目に読んでいるのが嫌になるような、本当に読んでいるだけで精神が荒廃していくような気味の悪い書き込みだらけですから・・・。
いくら「ネットで匿名だから・・・」という前提を割引いても、こんなに荒廃した精神構造の輩(一歩間違えば犯罪予備軍)が一杯いるのかと思うと心寒くなる思いでから・・・。
まあ、それでもネットで悪意に満ちた妄想を書き連ねてカタルシスを得られているうちは幸せです。
バーチャルな世界で満足してくれて、今回の犯人や秋葉原の事件の犯人などのようにリアルな世界へ一線を踏み越えないでいてくれれば・・・。


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- 2008/11/25(火) 00:00:10|
- 時事
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