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科学や文化が発達し、先進国で現代生活を享受している人間は、ともすると「人間が動物である!」という“キホン中のキホン”を忘れてしまいがちです。
人類の歴史は“ホモサピエンス”からと考えても、20万年、それ以前の旧人類からと考えると700万年位になります。(諸説有り)
“文字の使用”などは、人類の歴史において最近の出来事で人類の歴史のうち99%は文字の記録など無いのです。
また、人間は、物事の判断においても、巷間よく言われる「ノンバーバルコミュニケーション」「動物的カン」のように、(表層的な)論理的思考だけでなく、動物的(本能的・根源的)な判断が無意識的に支配している場面も多いことを忘れてはいけません!
「人間が動物である!」という“キホン中のキホン”を押さえないと「お花畑」「机上の空論」 → 最終的には“ダマされる”ということになってしまいます。
<巷間で語られる「多様性」「ダイバーシティ」の上っ面さ!> 最近、社会や企業に向け、「多様性が・・・」「ダイバーシティが・・・」と、かまびすしいですが・・・
その内容たるや、端的に言えば、いろんな人種・民族・性別・LGBT…「多様性・ダイバーシティのある社会は、多様価値観を認め合って、スンバラシイ社会が実現しま~す。」的なお話し。
小さい頃にみた「ジャングル大帝」「ライオンキング」「ディズニーアニメ」が、いけなかったのでしょうか?
アニメの様に、ライオンもサルも豚も一緒に、理解し合って楽しいコミュニティを形成出来るはずでしょ!というお花畑的世界観!
<本来の(生物)多様性の厳しい一面> 人間社会の話として語られるときは、お花畑的世界観になってしまう“多様性”ですが・・・
本来、生物における“多様性”とは、現在地球上に残っている生物は、環境悪化等の要因でドンドン多くの種が消滅し、生物の多様性が損なわれている状況なので、「出来る限り現存する固有種を守り、残すことで生物の多様性を維持しよう」という話です。
つまり、人間界社会について語るときには、宗教でも民族でも何でもごっちゃにすれば、多様性のある社会・・・みたいなお花畑的世界観で語られる多様性ですが・・・
生物の多様性においては、全く逆!
生物の“多様性”を守るため、それぞれの固有な生物の本来あるべき環境を守ることを差します。
つまり、人工的に運び込まれる「外来種」を排除し固有種を守るために、「外来種」による生態系の不可逆的な被害を起こさない様に、外来種の駆除に躍起になっているのが現状です。
<巷間で語られるような浅薄な「多様性」「ダイバーシティ」が上手くいくわけないワケ!> 結局のところ、ミクロな個別のケースではなく、マクロで大局的に考えると、巷間で語られるような「多様性」「ダイバーシティ」は上手くいくわけ有りません。
その理由は、「人間も動物である」というキホン中のキホンを忘れた架空の絵空事に過ぎないからです。
実感できない人は、生物で考えれば、簡単です。
在来種しかいない湖があったとします。
在来種の魚だけでは、賑わいが無く、種も少ないので・・・
色とりどり、大きさも大小さまざまな世界中の魚を湖に放流してみました。
最初のうちこそ、いろんな魚がたくさんいて、豊かな湖になったように思いますが・・・
魚たちは、浸食し合い、最終的には、強い外来種に制圧されてしまいます。
そもそも現生人類(ホモサピエンス)ほど本来「多様性」からかけ離れた動物はいないでしょう。
余程同族嫌悪が激しい習性なのでしょう・・・
ホモサピエンス以外の人類(ネアンデルタール等)は、おそらくホモサピエンスによって駆逐されてしまいヒト科の動物は現生人類しかいない有様ですから・・・
<浅薄な「多様性」「ダイバーシティ」を推進した末の姿とは!> これは、人間界でも同じこと!
宗教でも民族でも何でもごっちゃにすれば、多様性のあるスンバラシイ社会が実現・・・
なんてことには、ディズニーアニメじゃないのでなりません。
そんなことをすれば、それぞれの違いが殊更に強調され、諍いの多い社会(いわゆる“分断された社会”)になると同時に、お花畑的建前とは違って結果としては“多様性”が尊重されることはなく、種々の面で「最大公約数」「デファクトスタンダード」に集約されていく社会が出来上がります。
先程の生物の例で話した通り「外来種に制圧された湖」のような社会になるだけです。
現実に、“多様性”“ダイバーシティ”を日本より一足先に進めているとされる欧米諸国を見れば、結論は自ずと明らかでしょう。
個別・例外的なケースは別として、国家レベルで大局的に見た時・・・
欧米諸国で、宗教でも民族でも何でもごっちゃにした結果、多様性のあるスンバラシイ社会が実現していますか??
皆様にももうお分かりですよね!
“人間は動物である”というキホンを忘れた“世に氾濫するポジショントーク”を信じる人は、最終的には「ダマされる」ことになります!


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- 2023/09/14(木) 00:00:33|
- 【シリーズ】“人間は動物である”
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