<「二つの戸籍」悪用 なぜ可能に? 生活保護費詐欺疑いの男 熊本> 熊本日日新聞 2020年11月17日
3年半にわたり400万円を超える生活保護費を不正に受給した詐欺の疑いで、熊本市中央区九品寺1丁目の運送会社従業員の男(61)が逮捕、起訴された。男は二つの戸籍を取得し、「木村」の戸籍で働きながら、その収入を隠して、本名の「中村」の戸籍で生活保護費を受給していた。
起訴状によると、男は2016年3月から19年7月まで、給与収入があるのに、熊本市に届け出ず、生活保護費計約423万円を不正に受給した疑い。
熊本中央署などによると、発覚のきっかけは、男が昨年7月に天草市で起こした窃盗事件だった。キャットフードなど約40点(約1万6千円相当)を万引した窃盗容疑で、県警に逮捕された。男は「木村」名義の運転免許証と、「中村」名義のマイナンバーカードを所持していた。
県警は、男を「木村」として窃盗容疑で調べ、「中村」名義のマイナンバーカードを持っていた経緯を追及すると、「『中村』名義で生活保護を受給している」と供述。捜査を進めると、本名は「中村」で、「木村」は偽名と分かった。
さらに、男が1986年、別の刑事事件で逮捕、起訴されていたことも判明。当時の調べに、男は一貫して「木村」と名乗り、判決も受けた。ところが、「木村」の戸籍は存在しなかったため、記憶喪失で戸籍が分からない場合などに申請する「就籍許可」を熊本家裁に申し立て、“合法的”に「木村」名義の戸籍を取得した。
男はその後、2011年ごろまで関東で運送業などに従事した後、熊本市に戻り、「就労困難者」として本名の「中村」で生活保護費を受給し始めた。しかし、生活が苦しくなり、「『中村』で働けば生活保護費が減額される」と考え、偽名の「木村」で働いていたという。
「木村」の戸籍取得について、男は「86年の逮捕当時、記憶がもうろうとなっていて、なぜか自分の名前が思い出せなかった。『木村』という名前がとっさに浮かび、調べも裁判もそのまま進んだ」と供述したという。
県警が調べた結果、男が「二重戸籍」を悪用したケースは他に確認されなかったという。捜査幹部は「二重戸籍を悪用した事件は、全国でも聞いたことがない」と驚いていた。(中島忠道)
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<生活保護費を不正受給、容疑で男2人逮捕 4カ月分42万円、アルバイト収入申告せず> 2020年6月4日 京都新聞
生活保護費を不正受給したとして、京都府警山科署は4日、詐欺の疑いで、京都市山科区、無職の男(50)と同市東山区、アルバイトの男(42)を逮捕した。
逮捕容疑は共謀し、昨年12月~今年3月、アルバイトの男の土木作業の収入を市東山福祉事務所に申告せず、同市から4カ月分の生活保護費計42万7636円をだまし取った疑い。
山科署によると、無職の男は金を貸していたアルバイトの男に不正受給を指示し、生活保護費を受け取っていたという。無職の男は「アドバイスはしたが強要はしていない」と容疑を否認し、アルバイトの男は容疑を認めているという。
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収入あるくせに生活保護を受給するといったことをするような「クズ」が世の中には一定数存在します。
コロナの助成金でも、このようなクズが大量発生していることからも明らか・・・
世の中の制度というものは、そのような「クズ」の存在を前提として、それでも最低限の整合性をもって運用できるように設計されるべきですね。
本当にこの国の公務員ってここまでくるとバカとしか思えない・・・
生活保護受給者ぐらいは、すべての公的情報や銀行取引などをマイナンバーで名寄せできるように法改正さえすれば、不正が起こらないようにするくらい容易でしょうに・・・
生活保護の不正受給防止の為なら世論の反対も避けられるでしょう。
そうでもなければ、「生活保護」はフードスタンプの様な用途を限定した「現物給付」に舵を切るべき時が来ていますね。

こんな実態でも、お役人は我が国の生活保護水準は、欧州諸国の2倍水準!引けを取らない!とよく自画自賛します・・・
財政破たん状態の我が国が、日本とは比較にならない程間接税の負担が高い欧州の福祉国家より高い生活保護を払うとは??
日本の財政状況を鑑みれば、生活保護の現金支給をやめ、アメリカの様にフードスタンプのような形で現物給付にすべき時期に来ています!
↓
<第3回社会保障審議会生活保護基準部会 平成23年6月28日 資料1より>


財政は破綻状態 → 税や社会保障の給付削減や負担増は、いつも給与所得者や年金生活者の様な取りやすいところから掠め取る。
そして、一番大事な普通の国民(生活者)をドンドン窮乏化させて・・・、声の大きい生活保護受給者のような連中には、「反発・炎上」を恐れて迎合する。
常に、このブログでは触れているテーマですが、未だにこの国の役人が「優秀だ・・・」とか都市伝説みたいなことを云う人がいますが・・・認識を変えた方が良いですよ。
(「縦割り」・「セクショナリズム」・「大局観の無さ」の巣窟 ≒ 税金は、いくらあっても足りません)
この国の役人が評価できる点は唯一アジア・アフリカの中では比較的賄賂に手を染めないくらいこと位です。
(これも我が国の公務員の給与水準が高すぎて、相当な賄賂を貰わない限り、リスクとリターンが割に合わないからに過ぎないだけですが・・・)


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- 2021/01/26(火) 00:00:15|
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