*****************************************************(読売新聞より)
私大一般入試組、半数割る
今春、私立大に入学した学生のうち、一般入試で入学した人の割合が初めて半数を割り込んだことが25日、文部科学省のまとめでわかった。
今春 推薦・AO増加
「大学全入時代」の到来を控え、書類審査や面接などで評価する「AO(アドミッション・オフィス)入試」や推薦入試で受験生を確保する私立大が急増していることが背景にある。同省は「入試の多様化で、今後も一般入試の割合は減る可能性がある」と指摘している。 文科省が国公私立の全717大学を対象に行った調査によると、今春の入学者総数は、昨春より約1万800人多い約60万4700人。私立大の入学者は約47万6800人で、このうち、一般入試で入学した人は49・6%にあたる約23万6600人、推薦入試は約19万8100人(41・6%)、AO入試は約3万9200人(8・2%)だった。 推薦入試やAO入試を実施する私立大は年々増加し、今春、AO入試を実施した私立大は約72%、推薦入試は約99%に上った。これに伴い、私立大の一般入試の入学者の割合は、1996年度の67・4%をピークに減り続けている。 一方、国立大に一般入試で入学した人は約85%、公立大では約76%だった。
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いよいよ日本の大学も、一般入試を受験して入学する者が少数派になってしまったとは・・・。出るのも入るのも簡単で、もはや教育機関とは言えなくなりましたね。最近の大学生・専門学校生の文章が書けない、計算できない・・・資質の低下について嘆く声は、そこここで聞いていたが、大学入試がこれじゃ納得できる。
大学入試は、豊かになった日本の若者にとって最後の試練の場であった。もはや、それすらないということは、自らスポーツや学業で、高みを目指すことの無い普通の若者は、特に勉強もせず、ダラダラと大学に入り、ダラダラと社会に出て行く。
最近の新卒者の3人に1人は、3年以内に会社を辞めてしまう、という事態にも関連があるでしょう。
こんなことを書くと、「推薦やAOでは、ペーパーテストでは計れない能力が・・・。多様な人材が・・・」などと言い出す理念屋が現われます。
確かに、理念としてはそうです。そして「推薦・AO」で選ばれる者の中に、一般入試では得られない豊かな個性を持つ者もいるでしょう。
しかしながら、半数以上が推薦やAOなんてことは、ありえない。パレート最適ではないが、せいぜい特筆すべき個性を持つ生徒など、多く見積もっても20%でしょう。「個性の重視、価値観の多様化・・・」といった理念の美名に隠れて、入学者確保の金儲け主義が透けて見えてる浅はかさ。半数以上も素晴しい個性溢れる学生が、入学している割に日本の私大が、素晴しい学業による功績を上げないのは・・・。
この構図は、「ゆとり教育」と全く同じだね。「ゆとり教育」も「詰め込み教育をやめて、本当の考える力が・・・。個性が・・・。」とか美しい理念の美名に隠れて、「授業時間減らして、私たち教師も完全週休2日制に!」という真のネライがミエミエの浅はかさでした。
結局、、「ゆとり教育」で、先生は週休2日になり、学生は学力低下。受験勉強すらしなくなり → 一般入試なんかやってたら学校つぶれちゃうので → 推薦・AO何でもいいから、一般入試なんか受ける気も無い高校生を、何とか大学に入れる。 → ついに、半数以上になっちゃった!という話ですね。賭けてもいい、日本の私大は、どんどんだめになるね。(理念が正しいなら、素晴しい個性豊かな人材豊富なのでどんどんよくなるはずだがね!)


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- 2007/09/27(木) 23:31:13|
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