<PM2.5、発がんリスク最高水準 WHO専門組織 > 2013/10/18
【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(本部フランス・リヨン、IARC)は17日、微小粒子状物質「PM2.5」など大気汚染物質による発がんリスクを5段階の危険度のうち最高レベルに分類したと発表した。
大気汚染は中国など新興国や発展途上国を中心に深刻化しているが、IARCは「肺がんを引き起こす十分な証拠がある」と強調。
2010年に世界で約22万3千人が大気汚染に起因する肺がんで死亡したとのデータを示し、ぼうこうがんのリスクを高める可能性も指摘した。
大気汚染は呼吸器官や心臓の病気のリスクを高めることが知られているが、「がんを引き起こす環境的要因であることも分かった」としている。
IARCは昨年6月、ディーゼル排ガスについて「発がん性が十分認められ、肺がんの危険性を高める」との調査結果を発表している。
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いよいよ「PM2.5」の発ガン性が最高レベルであることをWHOが発表しました。
昨年6月には「ディーゼル排ガス」について同様の発表がなされています。
このブログでは、何度もディーゼル乗用車について取り上げてきましたが・・・
いよいよ国内で販売禁止にするべき時期に来たと言えるでしょう。
<「ディーゼル乗用車」を販売禁止にすべき理由①:中国からの越境汚染による増加は対策しようがない →国内の発生源を増やさないことが重要!> なぜ「ディーゼル乗用車」を販売禁止にすべきかというと、PM2.5の大きな汚染源である中国による越境汚染は、日本国が直接手を出せない問題であると同時に、当面減少することは考えられず、今後もますます悪化することが見込まれます。
そうなると「PM2.5」「ディーゼル排気」という最高レベルの発ガン物質の国内発生源を増やさないことが肝心です。
従来、ディーゼル乗用車は日本国内においては規制によりほとんど消滅してきました。
日本では、少なくとも乗用車というカテゴリーには、ディーゼル車はほとんど無くなっても何の問題もなく過ごして来ました。
WHOにより「ディーゼル排気ガス」「PM2.5」が極めて高い発ガン性を持つと発表された現在、折角ほとんどゼロになっていたディーゼル乗用車という発ガン物質の発生源を今後増加させることは有り得ない選択!
愚の骨頂と言えます。
ディーゼル乗用車1台が出す「ディーゼル排気ガス(PM2.5)」は少ないものかもしれません。
しかし、このまま「クリーンディーゼル」という名の「PM2.5ディーゼル排気発生源」を販売し続けることにより、国内5900万台を超える乗用車のうちディーゼル車の占める割合が1%でも増えようものならその被害は甚大です。
何万、何十万台のディーゼル乗用車が出す排気ガスは、大変な汚染源となることは明白です。
<「ディーゼル乗用車」を販売禁止にすべき理由②:日本では社会的影響がほとんど無い!> ヨーロッパのように乗用車に占めるディーゼル車の割合が高い(半分以上)という地域では、さすがに発ガン物質を発生するとは言うものの急遽「販売中止」ということは、社会的な影響が大きいので出来ないでしょう。
また、ハイブリット乗用車を十分に生産できる日本と違い欧州の自動車メーカーでは、まだまだハイブリット乗用車を作るノウハウもないので、当面は従来よりは排気をきれいにした「クリーンディーゼル車」を使い続けるしかありません。
欧州では、環境や健康だけを考えればやめたいものの、自動車メーカーの経営への影響や地元の雇用への影響を考えると早急にやめることも出来ないのです。
欧州では、今回の発表を受け、次世代環境車の開発を急ぎつつも、当面はクリーンディーゼル乗用車を認めざるを得ないでしょう。
日本は欧州と違い、幸いなことに、国内の乗用車は、脱ディーゼルを果たしていますので、ディーゼル乗用車の販売をやめることの影響は、極めて小さいもので済みます。
逆に、日本では、ディーゼル乗用車のような
「ディーゼル排気ガス」かつ「PM2.5」という最高レベルの発ガン物質発生源を販売禁止せず、野放しで増加させることが、引き起こす健康被害などによる社会的損失の方が、計り知れないものと言えます。
<「肺ガン」「喘息」「呼吸器疾患」の関係団体や幹線道路周辺住民の皆様!ディーゼル乗用車販売中止の声を上げていきましょう!> 中国からの越境汚染だけでも、今後ますますPM2.5による汚染が避けられないのに・・・
国内でハンドリングできる「ディーゼル乗用車」という「不要・不急」の発ガン物質発生源の増加に対し、何ら対策を取らないようでは、今後ますます増加すること見込まれる呼吸器疾患・喘息・肺ガンに対する行政や政治による不作為の作為・未必の故意と言えるでしょう。
中国政府ではないのですから、国民の健康を第一に考え、ディーゼル乗用車の販売中止を急いで欲しいものです。
そして、いくら営利企業とは言え、日頃から~
「企業の社会的責任・・・」
「顧客の幸せ・・・」
「エコ、環境・・・」
~といった理念を唱えている自動車メーカーには、よくよく考えて自主規制して頂きたいものです。
折角、ほとんど存在しなくなっていた日本において「ディーゼル乗用車」という発ガン物質発生源を、後先考えずに目先の利益の為に販売するということを!
最後に、消費者(私たち自身)もハイブリット車やガソリン車という選択も出来るのに・・・敢えてディーゼル乗用車を購入し、「ディーゼル排気」かつ「PM2.5」という発ガン物質を垂れ流しながら走る必要があるのか?
よくよく考えてもらいたいものです。

ちょっと前まで殆ど存在しなかったのに・・・
こんなペースで増やしたらどれだけ発ガン物質が発生する事やら、末恐ろしい!
ディーゼル乗用車を厳しく規制してきた日本の正しさが証明された今、逆行する愚を犯してはならない!
↓
クリーンディーゼル普及促進協議会 HPより
<コラム:コンシューマエンジンとしての命運尽きた「クリーンディーゼル」> 黒煙を吹き出し排気ガスの汚いディーゼルエンジンの黒煙を微粒子化(PM2.5化)することで~
「もう黒煙でませんよ・・・」
「クリーンですよ・・・」
~という触れ込みで、「ディーゼルエンジン」という構造的に排気ガスを浄化することが難しいエンジンの延命を図ってきた自動車業界ですが・・・
今回のWHOの発表でいよいよディーゼルエンジンのコンシューマエンジンとしての命運は尽きました。
そもそも去年「ディーゼル排気」が最高レベルの発ガン物質であることが発表された時点で命運はほぼ尽きていたとはいうものの・・・
今回の発表で、黒煙を微粒子化(PM2.5化)すること自体が、さらに最高レベルの発ガン物質となってしまいましたので、もはやクリーンどころか、最高レベルの発ガン物質である「ディーゼル排気」を人体に取り込みやすい最高レベルの発ガン物質「PM2.5」にして排出するエンジンと認定されてしまい、ディーゼルエンジンがコンシューマエンジンとして生き残る一縷の望みも無くなりました。
今後は、ディーゼルエンジンは、環境や健康の面から、コンシューマエンジンとしての役割を終え、他のエンジンで代替できない大型車両などの限られた用途に限定されていく運命を辿らざるを得ないでしょう。
できる限り早急にディーゼルエンジンでなければ代替の利かないもの以外、特に乗用車のような台数が膨大なものはディーゼルエンジンを撤廃できることを望みますね!

現在でもアメリカより遥かにPM2.5で汚染された日本では、発ガン物質かつPM2.5を撒き散らすディーゼルに批判の声を高めて欲しいものですね。
↓
今こそPM2.5(微小粒子)環境基準を - 東京公害患者と家族の会 


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- 2013/10/22(火) 00:00:45|
- 社会・安全
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