<<スマホアプリ>3700万人情報流出か IT社長逮捕> 毎日新聞 7月24日
◇出会い系サイトの広告メール送った疑い
発信者情報を偽って出会い系サイトの広告メールを送ったなどとして、千葉県警は24日、東京都渋谷区のIT関連会社「コーエイプランニング」社長、香川雅昭容疑者(50)ら9人を特定電子メール法違反などの容疑で逮捕した。同社は広告メールの送信先アドレスを入手するため、電話帳データを抜き取るウイルスを仕込んだアプリをスマートフォン使用者にダウンロードさせていた疑いもあり、不正指令電磁的記録(ウイルス)保管・供用容疑での立件も視野に入れ捜査する。
捜査関係者によると、同社は約81万人から約3700万人分の個人情報を入手したとみられ、スマホの不正アプリを通じた情報流出としては過去最大規模。電話帳データの抜き取りに使ったとみられる不正アプリは「安心ウイルススキャン」の名で出回っており、実際にはウイルス対策の機能はなかった。
県警は今年4月、同社や関連会社など約10カ所をウイルス保管容疑で家宅捜索。約100台の携帯電話を押収し、香川容疑者らが同3月までに、不正売買された携帯電話から出会い系サイトに関する多数の広告メールを送っていた疑いが浮上した。
同社が運営していた複数の出会い系サイトはいずれも、アルバイト従業員らが利用者とやりとりする「サクラサイト」。広告メールにはタレントのマネジャーを装った人物が「タレント本人の希望であなたとお話ししたいと言っている」などと虚偽の文言を載せ、課金制サイトへ誘導。同3月までの約4カ月間で約3億9000万円の利益を得たという。
◇
東京都目黒区の香川容疑者の自宅には24日朝、県警の捜査員数人が入った。香川容疑者は黒いシャツにグレーのズボン姿で捜査車両に乗り込んだ。
関係者によると、香川容疑者はトランプの「ポーカー」の選手として愛好家の間では知られた存在。ポーカー情報の専門サイトに掲載された今年5月の記事では、世界中のトーナメントを巡る「東京在住の会社員」と紹介されている。
別のサイトでは累計約152万ドルを稼いだとして、日本人プレーヤーの中で獲得賞金ランキング1位とされていた。動画サイト「ユーチューブ」にも欧米人に交じって「MASA KAGAWA」の名でポーカーに興じる映像があった。関係者によると、今月も米国ラスベガスで大会に出場し、帰国したばかりだった。【黒川晋史、荻野公一】
◇メールアドレス抜き取り 不正アプリ急増
ITセキュリティー製品開発会社「トレンドマイクロ」によると、メールアドレスを抜き取るなどの不正アプリはこの1年急増。アンドロイドOS(基本ソフト)のスマホ向けでみると、昨年6月時点で約2万8000種類だったが、今年6月には25.6倍の約71万8000種類になったという。
警視庁が昨年10月、約1200万件分の個人情報を抜き取ったなどとしてウイルス供用容疑で男女5人を逮捕するなど刑事事件に発展するケースも増加。この事件は5人全員が不起訴となったが、千葉県警は、手口などから今回は同容疑での立件も可能とみている。
同社の広報担当、鰆目(さわらめ)順介さんは「アプリのダウンロードは信頼できる事業者のサイトからに限るべきだ。送信者が誰か分からないメールの添付や信用できないサイトにあるアプリをダウンロードしてはいけない」と強調する。
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このような問題が頻発する原因は、アンドロイドスマホの販売戦略や広告宣伝の在り方に有ることは明らかで、非常に憤りを感じますね。
まったく「売ったモン勝ち!」「とにかく儲かりゃいいや!」というインチキな香りがプンプンと漂っています。
例えるなら、
・加入するときは「誰でも・・・、審査なし・・・」と甘いオイシイ話ばかりで保険を売りつけ、不利な事項は読めないような文字で書かれた約款を渡す「保険屋」
・「この家はキケン・・・」とか高齢者を脅して、役に立たない耐震補強工事をする「リフォーム屋」
~と同じ香りがしますね。
<アンドロイドスマホが売れりゃ何でもいいのか!>現在、携帯キャリアは、スマホ人気にあやかり、
「今後の端末販売は、スマホ中心!」・・・「とにかく、てっとり早く儲かるスマホを主流にしてやる・・・」と考えています。
ドコモに至っては、新製品はすべてアンドロイドスマホ!ツートップはさらに買い得にするよ!と来ています。
高齢者用まで、「らくらくホン」から「らくらくスマホ」だと!
つまり、もはやスマホは、一部のコアユーザーだけが使うものではなく、“新世代の携帯電話”というワケです。
しかし、そうであるなら・・・いままで生活に密着して使用されてきた「携帯電話」という商品について、顧客が抱いてきた商品像は、十分に配慮されないといけないでしょう。
企業がよく言うところの「お客様目線を大事に・・・」と言うのは、このような視点を持つことですよね。
<今までの「携帯電話」という商品とは別物と言える低セキュリティのアンドロイドスマホ≒超小型PCを「新時代の携帯電話端末・・・」と強弁して売り付ける携帯キャリアの阿漕さよ!> 当然、携帯電話に求められる電話としての必須仕様である「セキュリティ」についても、従来の携帯電話という商品の延長線であるなら、今までの携帯電話の延長線上の商品として、自ずとユーザーから求められる要求(期待)品質があります。
本人確認までして販売され、電話番号で個人を特定することもできる“個人情報のカタマリ”と言える「携帯電話」と「単なるPC」では、商品として求められるセキュリティレベルが、本来全く違うはずなのですが・・・
アンドロイドスマホは、その辺を全く度外視して単なるPCレベルの(乃至それ以下の)セキュリティしかないまま販売されています。
携帯電話を使うことすらママならない高齢者にまで、「らくらくスマホ」とかだまくらかして、アンドロイドスマホを買わせてしまいます。
少なくとも、従来までの携帯電話では・・・
・「ウイルスに感染する」
・「盗聴される恐れがある」
・「ごく普通の使い方でドンドン個人情報が漏えいする」
~といったリスクは、ごく普通に使用する分には、全く考えなくて良い「仕様・品質」の商品として「携帯電話」は存在してきました。
特に、日本の場合、欧米などと異なり、(スマホでない)従来の携帯電話でも「ネット・メール・ゲームをする」ことは、当たり前の状況でしたので・・・
アンドロイドスマホになったからと言って、本質的に「携帯電話」という商品で実現される機能には、大きな変化はありません。
このような状況で、ごく普通のユーザーに「アンドロイドスマホ」という“新しい携帯電話”は、“従来の携帯電話”に比べ、格段にセキュリティ面では「劣っていて、情報漏洩・盗聴リスクが高い!」ことを認識しろという方が、どだい無理というものです。
到底、
お客様目線で考えているとは思えません。
携帯キャリアは、従来の携帯電話とは、商品としての位置づけが全く違う「アンドロイドスマホ」のような商品を「企業の都合」で、売り付けるのであれば、もっと「お客様目線」を意識すべきでしょう!
<「お客様目線」に立ったアンドロイドスマホの販売のあるべき姿とは!>・「アンドロイドスマホ」は、「従来の携帯端末」とは別物であり、「携帯電話」というよりは「超小型のPC」ですよ。非常にセキュリティに脆弱で、気を付けないと大変なことになりますよ!と積極的に広報・宣伝し、販売現場でも十分なアピールをする。
・契約時に、「アンドロイドスマホ」と「従来携帯端末」とのセキュリティレベルの違いに関する同意書・確認書を提出する。
~これぐらいの対応は、最低限必要でしょう。
「らくらくスマホ」とか言って、従来の「らくらくホン」とそれほど変わらないかのような誤認をさせてまで販売しては、いけませんね。(セキュリティに関しては、多少の説明は有りますが、どれも目立たない所にヒッソリと書かれています。)
契約時に、「アンドロイドスマホ」と「従来携帯端末」とのセキュリティレベルの違いに関する同意書・確認書を取り交わさない限り、ごく普通のユーザーは、アンドロイドスマホが、従来の携帯電話端末に比べ、「PCと同様で、セキュリティが非常に脆弱なもの」であり・・・
その上「リスクは自己責任!」という認識には、至らないと考えるべきでしょう。
アンドロイドスマホは、商品としては「従来の携帯端末」の延長線上にある商品ではなく、「PCの超小型版の商品である」ことを、ユーザーに徹底的に周知して販売するべき商品です。
現在の携帯キャリアが喧伝するように「新時代の高性能な携帯電話端末」という位置づけで販売することは、今までの携帯電話という商品を使用してきたユーザーが「新時代の携帯電話」に期待して当然の「セキュリティ」レベルに達していない欠陥商品を売りつる「サギ」に等しい行為だと思いますね。
「個人情報」・「通話」がダダモレになる可能性が高い「電話」など、一般のユーザーにとって「電話」とは言えないでしょう。
「コスト削減」による仕様変更としても、許される範囲を超えていると思いますね。
繰り返しになりますが、アンドロイドスマホは、従来の携帯電話と違い、非常にセキュリティレベルの低い「電話機能付き超小型PCである」ということを携帯キャリアがユーザーに確実に認識させて販売すべき商品なのです。
<ガジェットオタクではない一般ユーザーにとって、アンドロイドスマホとiphoneの決定的な違いとは、「性能」「速度」云々ではなく、携帯電話として求められる「セキュリティに責任を持つセクターが有るか無いか」ということ!> 携帯キャリアの販売手法が悪質なのは、「携帯電話」としての基本的な要求品質に達していないアンドロイドスマホという商品を、同じ「スマホ」だからと言って・・・
アンドロイドスマホに比し、セキュリティについて責任を持つAppleが存在するため、まったく別物と言えるほどにセキュリティレベルが高く、「新時代の携帯電話」としての要求品質を満たし得る「iphone」と比較し、あたかも同様な商品と誤認させて販売するという手法を取っていることです。
アンドロイドスマホが、iphoneに比べ、一部の機能が優れていることを取り立てることにより、あたかもiphoneより優れた商品であるかのように喧伝しつつ・・・
一般のユーザーが「携帯電話」に求める「セキュリティレベル」に全く達していないことには触れもせず、アンドロイドスマホを売りつけることは、企業倫理さえ問われる所業といえるでしょう。
(もともと墓場や工場であった土地に家を建て、全くその事は明かさずに売り付ける不動産屋みたいなものですな!)
<良くも悪くも、アンドロイドスマホは、PCと同じ構図の商品!> そもそも、アンドロイドスマホの販売に関する無責任体制はヒドイものです。
・携帯キャリアは、「APRUの高いアンドロイドスマホが売れればいいや・・・」
・端末メーカーは、「OSタダで済むから従来端末より儲かるわ・・・」
・グーグルは、「とにかくアンドロイド端末のユーザーが増えて、広告収入が増加すれば良いわ・・・」
~それぞれが同床異夢。
三者の利害が一致しているのは、「分業(餅は餅屋)することで、コストが大幅に削減できる」という点。
詰まる所「コストを掛けないこと」で利害が一致している集合体ですので・・・
コストの掛かる「セキュリティ」の責任など本気で取ろうとするセクターは有りません。
何か起こっても責任の所在はハッキリせず「それはハードの問題・・・」「いやOSの問題・・・」「イヤイヤ、キャリアの問題ですよ・・・」とたらい回しになります。
<アンドロイドスマホのセキュリティ問題はPC同様、解決策なし> 結局のところ、アンドロイドスマホのセキュリティ問題は、技術的に出来ないのではなく、アンドロイドスマホというものが、(電話のくせに)PCと同じくコストの掛かる「セキュリティには関与しない、顧客の自己責任!」という思想で出来ている商品ですから、未来永劫セキュリティが脆弱であることは、確定しています。
コスト(価格)が高い代わりに、OSとハードを一体として「モバイルフォンとしての最低限のセキュリティ」は責任を持って作り上げるiphoneとアンドロイドスマホとの商品としての立ち位置は、全く違うことは知っておくべきでしょう。
アンドロイドスマホは、一般のユーザーが、従来の感覚で考える「携帯電話」ではなく、良きにせよ悪きにせよ「小さな電話機能付きPC」に過ぎません。
<結論:ユーザーはどうすれば良いのか!> マスコミやネット媒体にとっては、携帯キャリアや端末メーカーは、大事な広告クライアント様ですから・・・「アンドロイドスマホのセキュリティが劣悪である」ことは、あまり積極的には書き立てません。
一般的な問題として、報道するぐらいが関の山です。
欧米の場合は、アンドロイドスマホは、その商品の本質である「コストの低減」により、iphoneに比べ、はるかに端末・通信コストが割安に販売されていますので・・・セキュリティが脆弱な分は、価格が格安であることで納得することはできるのですが・・・(セキュリティとコストのトレードオフ!まさにPCと同じ構図。)
日本の場合、状況は全く逆で、セキュリティは度外視で、コストを掛けずに作った「アンドロイドスマホ」の方が、総じて「端末代も通信費も高い」という全く解せない状況です・・・(PCで言えば、windows PCの方がはるかにMacより高価であるような状態)
現時点では、スマートホンにするならiphoneにしておくのが、一般ユーザーにとっては正しい選択でしょう。
(従来型の携帯で特段支障のない方は、当面それを継続する手もあります。)
別に「アンドロイドスマホ」を購入するなとは言いません。
ただ、PC同様セキュリティに関しては責任を持つセクターは無く、度外視(自己責任)であることを正しく理解し、自分でセキュリティに関して対処できる自信・知識のある方限定の商品だと思った方が良いですね。
そして、アンドロイドスマホの商品の成り立ち上、iphoneや従来型の携帯と違い、未来永劫セキュリティに関して責任を取るセクターは現れませんので、PCを使用するのと同様に、常にセキュリティに細心の注意を払う必要があることも理解しておきましょう。



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- 2013/07/27(土) 00:00:47|
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