先日、年金一元化についての基本方針が発表されていました。
しかしながら、内容は見るべきものがない、というより厚生年金加入の民間サラリーマンにとって、「やめてとくれ」という内容であった。
主な内容は、現在、保険料が割安な上に、給付は手厚い公務員等の共済を10年以上もの期間をかけて、保険料率を厚生年金と同率にする。職域加算は廃止するが、廃止の後は、加給部分を創設。遺族年金の転給廃止。‥etc
厚生年金加入者から見れば、当たり前の条件にするだけであって、こんなことは今すぐにでも実行すべきであって、余剰分は厚生年金に持参金として積立金として繰入れるべきである。
極端かもしれないが、国家財政も年金財政も破綻しかかっているのに、この程度の改革をするのに余りにも遅すぎる。
事実上問題を先送りしただけである。
今回の方針の本音は、共済年金は厚生年金より早く破綻することはわかっているので、当面は共済年金の利点は享受して、将来破綻するころには年金一元化という錦の御旗のもと厚生年金に統合させよう、ということであることは、明らかである。(過去のJR、JT、NTT等腐った持参金不足の共済を統合したのと同様)
だいたい、政府(=官僚)に自分たちの利害にかかわる問題を考えさせるとせいぜいこんなものである。
官僚は、頭がいいので、自分たちが給付を受けない厚生年金や雇用保険の積立金は、滅茶苦茶に浪費し、自分たちの共済には、税金まで投入している輩である。そんな輩に考えさせること自体が、ナンセンス。
本当に、合法的な詐欺のようなものなのです。そろそろ、民間サラリーマンも無関心でいると官僚たちに我々の年金が食いつぶされてしまいます。
こんな一元化ならしなくて結構。その代わり公務員共済に税金投入と厚生年金による救済合併を絶対しないという非一元化法案を逆に作って欲しいものです。


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- 2006/05/22(月) 23:26:32|
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