人類が農耕・牧畜を行える段階になり、豊かになるにつれ、当然煩悩にまみれた人間ですから、ひずみが生まれます。
貧富の差が生まれ、支配や搾取、豊かで暇を持て余す層の堕落・退廃といった問題が生まれてくるようになりました。
余裕の出来てきた人間社会を何もせずに放っておくと、良きにせよ悪しきにせよ「ソドムとゴモラ」状態になるのは宿命ともいえるでしょう。
そこで、登場するのが「宗教」です。前回に続き~
<「宗教」は人間心理の機微に通じた統治機構である点② →社会の不安定要素「持たざる男性」への上手な対処> 社会を安定して統治しようとするときに、一番の“不安定”要素は何でしょうか?
それは、リビドーに支配される「男性」の「暴力性・犯罪性」といえるでしょう。
社会を安定して統治しようとするときに、中でも注意を要するのは「社会に不満を持つ男性」の存在です。
「社会に不満を持つ男性」が、いつの時代でも(大昔でも現代でも)普遍的に“社会のかく乱要因”であることに異論はないでしょう。
この問題について、現代社会でも、上手な対処ができているとは全く言えません。
(現在の刑法犯の収監者の男女比が10:1であることをみても、全く酷い有様で、男性の「暴力性・犯罪性」に歯止めがきかず、自由に発露されてしまっているとさえいえるでしょう。)
まだ「宗教」を「統治機構」として活用していた時代の方が、「社会に不満を持つ男性≒持たざる男性」への対処は、上手だったといえるでしょう。
<「統治機構としての宗教」における「男性優越」の本当の意味!> 3大宗教をはじめとする「統治機構」として創作された宗教の特徴として「男性優越」が挙げられます。
現代社会の持つ「人権」「男女平等」…etcといった価値観で見るとこのような宗教の「男性優遇」は、「男女差別!」ということになるのでしょうが・・・
当時の「統治機構」としてみると、本当に人間心理の機微に通じてよく考えられています。
そもそも「女性」に比し、社会の統治を不安定化させる「犯罪行動」に走りやすいのは、圧倒的に「男性」です。
その中でも特に「社会に不満を持つ男性」を、いかに処遇するかは、統治をする上での最優先課題といえます。
農耕・牧畜も始まり、豊かになってきた人間社会で、その地位や資産を引き継げる長男は良いとして・・・
それ以外の「持たざる男性をどうするのか?」は社会にとって「大問題」でした。
そのような男性を、何の対処もなしに放置することは、社会に「不安の種」を撒き散らすようなものだからです。
(女性は放っておいても、男性ほど犯罪侵さないですし、一夫多妻の時代には豊かな男性に扶養してもらえるので、社会的な措置は不要でした。)
そこで「統治機構としての宗教」は、人間心理を突いた“素晴らしい解決策”を見せます。
まず、「女性」は不浄なので神に仕えることができるのは「男性である」といった教義を創りあげます。
それにより、世にあぶれる「持たざる男性」たちを「神に選ばれた者」として宗教施設で修行(という名の丁稚)してもらうことにします。
これで、何もしなければ社会の不満分子として野に放たれ、「犯罪や反社会活動」に加担しがちな「持たざる男性」の数をかなり減少させることに成功しました。
(不満分子を減らせるだけでなく・・・一朝有事には兵力としての意味もありました。)
男性というものは、単純なので「褒めてあげれる」「活躍の場を与える」ことで、快く働くものです。
「持たざる男性」たちに~
「神に選ばれし“男性”だからこそできる・・・」
「神に仕えるという名誉・・・」
~といってプライドを満たし、おだてつつ、宗教施設の維持に勤しませる。
名誉と引き換えに、宗教施設に閉じ込め、厳しい戒律を課せられ、世俗的な享楽(姦淫・贅沢・飽食…etc)といったことから「持たざる男性」を遠ざけるて、現実的に社会の安寧を図る。
ただ、やみ雲に統治の名の下に強制するのとは雲泥の差!
なんと人間心理の機微に通じたスマートな「統治機構」であったことか!
<社会の安定・安全のための「統治機構としての宗教」> 「統治機構としての宗教」は、「持たざる男性」による社会の不安定化を「男性優位な教義」によって防ごうとしましたが・・・
多くの 「統治機構としての宗教」は、「全能の絶対神」の名のもとに~
・姦淫の禁止
・暴力の否定
・殺生の禁止
・肉食(特に大型哺乳類)の禁止
~等々非常に事細かく生活指導のような教義を説き、ぶっとい聖典化しています。
これらは、信者にとっては教義であると同時に・・・
実践されることによって、すべて社会の不安定化・不平等化を減じる方向に作用し、「統治」に直接役立つものとなっているのです。
悪く言えば、「アレしちゃいけない」「コレしちゃいけない」といろいろ書いてある生徒手帳みたいな存在です。
(生徒手帳があれば、学校の運営には役に立ちますよね。)
このような教義があることも「統治機構としての宗教」の特色です。
牧歌的な多神教・伝承神話的な土着宗教では、こんな生徒手帳みたいな教義は有りません。
もっと鷹揚なおとぎ話のような神話として神様について語られるだけです。
<「統治機構としての宗教」の限界> ことほど左様に、人類は豊かになるにつれて起こってくる社会問題を「統治機構としての宗教」を上手に利用することで、社会の安定・安寧化を図ろうとしてきました。
しかし、時代が進み、移動手段の進歩に伴い人類はその居住地域以外の地域へと大きく移動することが当たり前になりました。
こうなると「統治機構としての宗教」の限界が表出してくるようになりました。
一国・一地方を遍く一つの宗教で統治していた時代には、利点であった「絶対万能の存在」は、一国・一地方でも「宗教」が混在してしまう時代においては・・・
逆に「絶対」に相いれない「対立」の要因となり、「統治」のかく乱要因になってきてしまいました。
宗教戦争等を取り上げるまでもなく・・・
人類の知恵として創り出してきた「統治機構としての宗教」が、今となっては、逆に社会の安定化・安寧化を実現するための最大の脅威の一つとなっていることは、歴史の皮肉といえるでしょう。
そして、三大宗教をはじめとする「統治機構としての宗教」が社会の安定化・安寧化を実現するための最大の脅威の一つとなっていること自体が、信者の方には申し訳ありませんが・・・それぞれの「全知全能の神」など存在しないことを如実に示しています。
三大宗教をはじめとする「統治機構としての宗教」を信じることが、社会の不安定化・不安寧化を招き、人類の不幸を招く時代であることは認識しておきましょう。
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2017/12/31(日) 00:00:13 |
社会・安全
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人類はその誕生以来、狩猟や採集することで生きている段階までは、おしなべて余裕はなく、みんな手分けをし、生きていくことで精一杯でした。
しかしながら、人類の進歩に伴い、農耕・牧畜を行える段階になると、人類の生活も「食うや食わず」の状態を脱し、余裕が生まれてくることになりました。
そして社会も変容し、原始共産制のような社会から → 貧富の差が生まれ、支配や搾取、豊かで暇を持て余す層の堕落・退廃といった社会問題が生まれてくるようになりました。
やはり、人間、余裕ができて暇と金を持て余すと・・・食欲・性欲・権力欲・金銭欲に囚われ、退廃・荒廃した社会が醸成されてきます。
余裕の出てきた人間社会は何もせずに放っておくと、良きにせよ悪しきにせよ「ソドムとゴモラ」状態になってしまうのは人間の悲しい宿命ともいえるでしょう。
いつの世の「統治者」も、社会がそんな状態では困りますから、不埒な者達を捕まえて留置したり奴隷にしたり、重罪にしてみたりして社会の安定を図ろうとします。
しかし、所詮は「統治者」自身が、基本的に欲にまみれた輩ですから・・・そのような統治は長く続きません。
そこで、知恵を絞って考え出した答えが、統治機構としての「宗教」の活用です。
<「宗教」が良くできた統治機構であるということ> 神様を本気で信じている皆様には悪いですが・・・
世界各地に多種多様な宗教が存在すること自体、「神が存在しない」ということの証左でもあります。
本当に絶対的な「神」が存在するなら、こんなに宗教が存在するはずありません・・・というか、その絶対的な神様の宗教ひとつしか存在しないはずだから!
逆に言えば、統治機構として「宗教(神)」を創り上げざるを得なかったのです。
なぜなら、農耕・牧畜を始め、社会が豊かに余裕が生まれていくにつれて・・・
好むと好まざるとに関わらず、いずれどこかの段階で何もせずに放っておくと社会が「ソドムとゴモラ」的状況に陥る危機がやってきます。
そのような社会状況を、改善・回避するために、生み出されたのが「宗教」であると言えます。
人間心理を突いた良くできた「仕掛け」(統治機構)だと思います。
まさに、経験と伝統で積み上げてきた「人類の叡智」とも言えるでしょう。
さて、どんなところが人間心理を突いた良くできた「仕掛け」(統治機構)なのでしょうか?
<「宗教」は人間心理を突いた統治機構である点① →まず「唯一絶対の存在」を創り上げる!> 人類がまだ貧しい狩猟・採集時代からある「土着的」な信仰は、牧歌的な多神教・伝承神話的な存在でした。
このような宗教こそ、真の(人間の本能的・根源的な)「宗教」といえるのでしょう。
しかしながら、今回取り上げる人類がある程度豊かになった段階(有史以降といっても良いかもしれません)創作した「統治機構」としての「宗教」の場合には、人間心理を突いた特徴があります。
その特徴の大事な一つは「唯一絶対の存在=神」を創設していることです。
3大宗教をはじめとする「統治機構としての宗教」は、指揮命令がハッキリするように分かり易く「唯一絶対の存在」を置かれているのが特徴的です。
牧歌的な多神教のままでは、「宗教」を統治機構として使うには都合が悪い。
指揮命令をハッキリさせる為にもピラミッドの頂点に君臨する「絶対的な存在」が必要でした。
<「宗教」は人間心理を突いた統治機構である点② →「教典」でしっかり明文化!> 有史以降に「統治機構」として創作された「宗教」が、牧歌的な多神教・伝承神話的な土着宗教と一線を画する特徴があります。
それは神の教えを、「教典」のような形(.コーラン、聖書、教典…etc)で、いつでも誰でも分かり易く「明文化」していることです。
民衆にもスッキリ・ハッキリ、分かり易い!
これも「宗教」を統治機構として使うためには重要なことの一つです。
卑近な例でいえば、中学生や高校生に「校則」守らせるために「生徒手帳を持たせておくと良い」のと似たような感覚です。
【乱れた世の中・不埒な者共が起こらない・現れないようにするためには】
↓
・「統治者(人間)」レベルではない絶対・万能の「神様」を創り上げ、民衆に信じさせます。
↓
・民衆としても絶対万能の「神様の教え」ですから、従わないワケにはいきません。
↓
∴民衆にとっても「神様」を信じ、「神様の教え」に従っていれば「現世」はおろか「来世」の幸せも保証されるので、精神の安寧も得られ、安心して信じることができます・・・というか信じない訳にはいきません。
いずれにしても「Win-Win」の関係ですね!
~ 宗教というのは人間心理を突いた良くできた統治機構である件②へ続く ~
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2017/12/28(木) 00:00:36 |
社会・安全
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<「旧車会」のカリスマ男ら逮捕 集団暴走の疑い、DVD販売も 神奈川県警> 2017.10.5 産経ニュース
オートバイで集団暴走したとして、神奈川県警交通捜査課は道路交通法(共同危険行為等の禁止)違反容疑で、横浜市泉区和泉町の無職、柿沼明容疑者(37)ら男3人を逮捕した。同課などによると、柿沼容疑者はオートバイで集団走行などを行う「旧車会」では「カリスマ」として知られ、集団で暴走行為を繰り返していたとみられるほか、暴走行為の様子を収めたDVDを販売するなどしていた。
ほかに逮捕されたのは、大阪府東大阪市中石切町の防水工、今西滉平容疑者(21)と茨城県取手市戸頭の塗装業、本田広登容疑者(40)。柿沼容疑者と本田容疑者は容疑を認めており、今西容疑者は一部否認している。
逮捕容疑は、3月12日午前1時20分ごろ、大磯町から平塚市にかけて、道路いっぱいに広がり蛇行運転するなど暴走行為をしたとしている。
同課によると、柿沼容疑者らは昨年11月ごろから、「ザ・蛇行」というタイトルで、県内や近畿地方などでの暴走行為の様子を収めたDVDを1枚約3千円で販売し、約240万円を売り上げていたとみられている。また、本田容疑者は任侠映画などにたびたび出演し、オートバイの運転シーンなどに登場していたという。今西容疑者が、同町周辺での暴走行為の動画を短文投稿サイト「ツイッター」上に投稿したことなどから事件が発覚した。
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<「旧車會」をヘリで追跡、集団暴走摘発…千葉> 2017/7/27 読売新聞
暴走族OBらが改造オートバイで集団走行する「旧車會(きゅうしゃかい)」を千葉県警がヘリで追跡し、メンバーの男3人を道交法違反(共同危険行為)容疑で逮捕していたことが26日、捜査関係者への取材でわかった。
県警によると、ヘリを使っての旧車會摘発は全国初という。
捜査関係者によると、県警は昨年12月、旧車會が県内を走行するとの情報を把握。同18日午前、情報通りに旧車會のメンバー約45人が同県富津市内を集団走行し、ヘリは約6キロ、10分間にわたって追跡した。県警は、搭載したカメラの映像などから、蛇行運転するなどした神奈川県の30~40歳代の男3人を割り出し、今年6~7月に逮捕した。
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いい年こいて暴走族やっているだけでなく、ショッパイDVD販売して小金稼ぎ・・・
暴走族の慣れの果てですな!
昔は、若気の至りで、「暴走族」といったバカな行動にうつつを抜かした若者も、成人して社会に出ると、「もうバカをやっている年でもないし・・・」と本人達から卒業し、多少なりとも、真っ当な社会人へと旅立っていったものでした。
そして、それを見ていた我々も~
「暴走族をやっているような連中も、根っからのバカではないのだ…」
「若者の社会に対する反抗、社会の矛盾が彼らを生んでしまったのかも…」
「暴走族なんてモノは、未熟な若者のうちだけ許されることを知りながら、やっているだけで、実はチャンとしているかも…」
~~なーんて思ったものでした。
しかし、そんな解釈は、性善説にすぎず、全くの“見当違い”だったようですね。
<“バカ”は、大人になっても“バカ”のままの時代!> やはりバカは、どれだけ経ってもバカのままなのか・・・。
いい歳こいても、暴走族ときたものですから・・・なんともゾッとしない。
昔、自分で言っていた「もうバカをやっている年でもない・・・」はどこへ行ってしまったのやら?
結論としては、暴走族をやるようなバカは、若いからやっているのではなく、バカだからやっていたのでしょうね。
オッサンになってもバカが年を取るだけ。
大体、妻や子供もいるだろうに・・・
家族は止めないのかね?
こんなバカの家族じゃ、家族にも止める様な良識はないのだろうか?
それとも・・・家族ぐるみで暴走族なのかしら?
オッサンになっても暴走族・・・イデオロギーや宗教による規律の無い日本の社会を秩序立てていた、「恥の感覚」・「世間体」といったものの崩壊を実感できますね。
昔は、子供が暴走族になったら、親は「何とか立ち直らせねば・・・」「真っ当な道にもどす・・・」といったことで頭を悩ませたものですが・・・
ジジイになっても「旧車会」なんて言って暴走族を続けているようでは、子供が暴走族になったら、そのオヤジも喜んで、「一緒に暴走!」なんてことになりそうですな。
<「旧車会」というバカの罪作りさよ!> いずれにせよ、この旧車会とかいうおバカ集団も罪な連中ですね。
この連中のお陰で、「若い頃、暴走族をしていた」が、「今ではマトモになった」方々は、被害を被りますね。
もはやマトモな社会人の方は、「若い頃暴走族をやっていた・・・」なんて軽率には公言できませんね。
そんなこと言ったら~
「今でもこの人、旧車会やっているかも…?」
「大丈夫かな、このヒト…?」
~とか痛くない腹探られますからね。
「昔はヤンチャでさ~!!」なんて発言も、あくまで「今は真人間」という前提があるから、面白いのであって・・・
「昔も」引き続き「今でも」ヤンチャでは、ただのロクデナシですからね。
こんなバカなオヤジ世代に比べれば、草食系で暴走族どころかバイク・車にすら乗らない現代青年の方が社会の迷惑にならないだけ、どれだけマシなことか。
~旧車会・暴走族を殲滅するために~ もう「旧車会」・「暴走族」といった連中には飽き飽きしましたね。
そろそろ日本でも、このような旧車会だの暴走族だのといった無法者集団には、パトカーで体当たりしたり、タイヤへ発砲すること位は、容認するべきでしょう。
現状では、周囲の安全を考慮し、パトカーや白バイで追尾することもままなりません。
このような連中は、周囲の人間の安全を楯に、やりたい放題・・・。
無法運転する輩など、そもそも確信犯ですから、危険を承知の上での行動でしょう。
周囲の安全のためにも、強行手段を使ってでも、即刻停止させるべきですね。
暴走行為などするとパトカーで体当たりされたり、発砲されたりして、命の危険があるとなれば、こんな連中はすぐに停止しますよ。
所詮、こういう連中は、今は警察が強行手段を採らない事を知っているから、騒いでいるだけの卑怯者だらけですから。
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2017/12/25(月) 00:00:44 |
時事
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<人手不足で倒産増 外国人就労拡大を要請へ> 2017年11月16日 日テレNews24
人手不足で企業の経営が回らなくなり倒産が増える中、日本商工会議所は、政府に外国人の就労受け入れ拡大の検討を求めることを決めた。
日商の調査では、会員の中小企業のうち6割が人手不足としている。そのため、政府に外国人の就労条件見直しを求める意見書を提出する。
現在、日本では、外国人の就労は原則、専門的・技術的分野などに限定し、大卒や10年以上の実務経験などを条件としている。しかし、日商は条件が厳しすぎるとしている。
また、建設現場や運送などを念頭に、今は認められていない単純労働の分野の受け入れも検討を求めている。
一方で、外国人の就労条件をゆるめることは治安の面などから反対の声もあり、受け入れの基準をどうするのか議論を呼びそうだ。
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<経団連会長、人手不足への対応「日系人に日本で働いてもらう」 > 2017/4/10 日本経済新聞
経団連の榊原定征会長は10日午後の記者会見で、人手不足について「今後さらに深刻になる。いまの外国人労働者の規模では足りなくなる」と認識を示した。そのうえで「海外の労働力の活用を長期的に検討していく必要がある」と述べた。外国人労働者の活用の一例として「日系人に日本で働いてもらう」ことを挙げた。
榊原会長は東京電力ホールディングス(9501)の川村隆次期会長(日立製作所名誉会長)に関し「日立が苦境に陥った際に経営改革を実行して立て直した」と評価した。「東電には福島第1原発の廃炉や被災者への賠償など大きな課題があるが、力を発揮してもらえると期待している。経済界としても可能な限り応援していきたい」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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周到なプロパガンダによる世論誘導の末、次々と派遣業の規制緩和を進め、遂に派遣会社という「現代の周旋屋」を完全復活させた経団連。
次の狙いは「外国人労働者」ですな。
このような策動をただただ指を咥えて見ているだけの日本の「労働組合」って存在意義あるのかしら?
<*「戦争」という尊い犠牲によって手に入れた労働者の保護> 戦後、それまで「口入れ屋」「周旋屋」によって不当な中間搾取をされ、悲惨な労働環境に置かれていた日本の労働者は、「間接雇用」を禁止し、周旋屋を許さない労働法制により権利を守られてきました。
しかし、労働者派遣法は制定以来、順次その規制を緩和され、現在でも、現代版の周旋屋「人材派遣業」はフリーハンドでやりたい放題。ワーキングプア・貧富の格差の根幹はここにあります。
直近の派遣法改正により(現代版「口入れ屋・周旋屋」法)の改悪も「殆ど完了」といっても良い出来栄えになっています。
ところで、派遣・非正規雇用問題について語る時、「小泉改革がいけなかった…」などという評論家・コメンテーターが多いですが・・・非常に表面的な薄っぺらな見解に過ぎません。
経団連は、上手に小泉改革を使った上に、自分たちが表舞台に出て目立つことが避けられた結果表面上「小泉改革がいけなかった」ように見えているに過ぎません。
現在の派遣・非正規雇用問題の根源には、第二次大戦敗戦以来の、もっと根深い経団連の宿願達成への長期的な戦略が潜んでいます。
<*経団連の宿願の発生> 戦前の劣悪な労働条件・搾取的雇用慣行を抜本的に改善する為に、戦後になって労基法をはじめとする労働関連法の整備が行われました。
そして、逆に言えば「経営者」にとっては、
「戦前の“手配師・周旋屋”を復活し、経営者に有利で便利な雇用慣行をもう一度実現すること」
が宿願となりました。
戦後早々に発足した経団連にとって、大きな宿願の一つでありました。
それでも戦後は、長期的に右肩上がりの経済成長が続いた上に、日本の労働者の年令も若く、給与水準も世界的に見れば低位の状態が続きましたので、戦後の雇用慣行に対して、経営者が異を唱えることの優先度は、高くはありませんでした。
しかし、高度成長期も終わり、時代が進むにつれ、日本の給与水準も世界的に遜色ない水準に至り・・・
宿願成就の優先度は高くなり、経団連も要所で雇用慣行の改革に向けた活動を打ち出すようになりました。
<*宿願成就への道> そして、ついに提言などの繰り返しによる世論操作・政界工作が実る時が来ます。
1980年代には「専門的な職種のみに限る」といった条件付ではありましたが、とうとう「派遣業」という名の“周旋屋・手配師”の復活にこぎつけました。
その後着実に既成事実を積み上げていきました。
そして、経団連の宿願成就は最終段階に入ります。
<*宿願成就> バブル崩壊からの浮揚を目指す小泉改革の“構造改革”が始まると、早速経団連は「日本的雇用慣行の改革」を提起しました。
確かに戦後の右肩上がりを前提とした雇用慣行・人事制度等を改革することは、合理性も十分有りましたから…。
そこで、体よくその改革項目の中に滑り込ませた“派遣”の原則自由化による「“手配師・周旋屋”の事実上の完全復活」という経団連の宿願も、その本当の意図が理解されないまま、採用されてしまいました。
そして、ついに戦後一貫して経団連(経営者)が宿願としてきた現代版の“手配師・周旋屋”=“派遣業”の復活が成就しました。
現在のワーキングプアに至るまでの長期にわたる経団連の戦略的な道程であることをご理解いただけたでしょうか!
さすが経営者だけあって長期的視野に立ち、執拗に自分たちのビジョンを実現する突破力には感嘆しますね。
<*宿願成就の陰の立役者> 経団連の宿願成就の一端を担ったとも言えるのは、実は仇のハズの日本の「労組」です。
経団連の長期にわたる戦略的な宿願達成をみるにつけ、日本の「労組」の無能ぶりが浮き彫りになります。
敗戦という多大な犠牲を払って得たせっかくの労働者の権利・有利な雇用慣行。
日本の労組は、御用組合に徹し、経営者に迎合し、お祭り“春闘”ぐらいしか活動してこなかったといえます。
非正規雇用・派遣問題に関しても、正規雇用中心の労組様は、当初マトモに取り上げませんでした。
それどころか正規雇用者を守る為、率先して派遣・非正規雇用を批判するだけの態度でしたから…。
ようやく最近になって、少しは非正規雇用者の組織化などに取り組みを見せていますが、時既に遅い!
少なくとも経団連が宿願を果たし始めた1980年代から、経団連に対峙して派遣法の成立は、潰すべきでした。
チョットでも労働法規かじった者なら、「間接雇用の禁止」が労働者保護にとって、どれほど重要な規定か知らないことは無かったはずです。
形式上「派遣」は間接雇用でないことになっていますが、事実上、間接雇用と同じ事で、現代版「口入れ屋・周旋屋」であることは、明白だったのですから・・・
いわんや2000年代における“派遣の原則自由化”など、ストをしてでも止めるべきでしたね。
これじゃ、労働組合の組織率など下がるわけだ。
労働貴族化して、何の役にも立たない労組など、加入するだけ組合費とられて損ですからね!
(注)ここでいう“経団連”とは、厳密に経団連加入企業だけを指すというより・・・広く「経営者の総意を示す団体」の代表例・象徴として使用しています。
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2017/12/22(金) 00:00:59 |
時事
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<男35歳 “精子”の分かれ道> NHK NEWS WEB 2017/11/28
「“卵子の老化”ってよく聞くけど、男性は何歳でも大丈夫でしょ」
そう考えている人は大きな間違いです。
「射精ができるかぎり子どもは作れる」
そんな考えが大事な人を傷つけているかもしれません。
まだ、あまり知られていない精子の現実です。
(ネットワーク報道部記者 牧本真由美)
・精子は新鮮だから大丈夫?
50代や60代の男性、特に芸能人など名前が知られた人に子どもができたとなると、まるで武勇伝のように聞いてしまい、男性は何歳になっても大丈夫なんだ、と思う人もいるのではないでしょうか。
精子は、毎日新しく作られる。だから新鮮と言えば新鮮です。
・精子は新鮮だから大丈夫?
女性の場合は生まれた時に持っている卵子が、増えることはなく、年を重ねるとともに老化したり数が減ったりするのと大きく違います。
しかし今、男性は年をとっても大丈夫という考えが誤っていることがわかってきています。
・男35歳、精子の分かれ道男35歳、精子の分かれ道
男性不妊の専門、獨協医科大学埼玉医療センターの岡田弘医師によると男性は2つのタイプに分かれるそうです。
「35歳を分岐点として“精子力”(=妊娠させる力)が落ちるグループと、落ちないグループです」
その根拠となるのは、子どもがいる男性と不妊に悩むカップルの男性、合わせておよそ150人を対象に行った調査です。
全員、精子の量や運動量を調べる通常の精液検査では「正常範囲」と言われていました。
そこで調べたのが精子力。
精子は卵子と受精したあと、受精卵の分割を進めるためのスイッチを入れます。その変化を起こす力=精子力があるかどうかを精子とマウスの卵子と受精させて調べたのです。(マウスの卵子を受精させても分割は進まないので、ネズミ人間が生まれることはありません)
スイッチを入れる力が高い位置で推移しているのが子どもがいる男性たち。不妊カップルの男性陣は、35歳頃から明らかに落ちています。
「検査で精子の量や運動量も大丈夫と言われた」
それでも妊娠させる力が弱くなっている可能性があるのです。
なぜ精子力が低下するのか、原因はまだ研究中ですが、岡田医師は精子をつくる細胞が老化しているのではないかと考えています。
「通常の検査で大丈夫だったので妻が原因だと思っていた」
「妻に体の負担ばかりではなく心の負担もかけていて申し訳なかった」
そんな声が男性たちから聞かれたそうです。
岡田医師は不妊治療の意識を変えてほしいと話しています。
「不妊の問題は、どうしても女性側に原因があると捉えられがちです。
治療を女性任せにしてしまう男性も少なくありません。最初から、自分にも原因があるかもしれないと思うことが治療のスタートです」
・海外の研究でも
海外の研究では精液の量や精子の運動率なども男性が年を重ねると老化現象が見られるという結果が出ています。
男性が30半ばをすぎた頃から、遺伝子に異常がある精子の割合が増えることや、パートナーの女性を妊娠させるまでに時間が長くかかることも報告されています。
まだ研究の数が少なく、女性ほどは明らかになっていませんが、男性も年を重ねると精子に影響があるようです。
・35歳以下でもケアを
「まだ35歳になっていないから大丈夫」と思う男性もいるかも知れません。
でも、そうは言ってられません。若くて自覚症状がなくても、精子をうまくつくれない状態になっていることがあります。
最も多いのが「精索静脈瘤」と呼ばれる病気。精巣やその周辺の静脈にこぶができ、血液が滞って精巣の温度が上ります。
体の外にあり体温より2度ほど低いのが適している精巣。その温度が上がると精子の数が減ったり運動率が落ちたり、精子のDNAに傷がつくこともあります。治療しないと精子の質がどんどん落ちてくるのです。
・精子が10倍に
精索静脈瘤となった32歳の男性に話を聞くことができました。
男性は25歳で2つ下の妻と結婚しましたが、なかなか子どもを授かることができませんでした。
30歳を超えて訪れた男性不妊専門の泌尿器科で精索静脈瘤と診断されたのです。
「痛みなどの自覚症状はなく、精巣の大きさを誰かと比べることもなかったので、全く気がつきませんでした。男性側に原因がある夫婦もいると聞いていましたがまさか自分がと落ち込みました」
男性は原因が見つかったものの精巣を手術することには抵抗があり、1年以上悩んだ末、これ以上、自分のせいで妻につらい思いをさせたくないと考え手術を受けました。
・精子が10倍に
すると手術前と比べて、精子の数が10倍ほど増え、運動率も20%上がったのです。そして手術から半年後、妻が自然妊娠しました。
「妻と2人でつらい思いをしてきたのでとてもうれしかったです。もっとはやく手術を決心していれば妻に負担をかけずにすんだと後悔しています」
専門医の横浜市立大学附属市民総合医療センターの湯村寧医師は強調します。
「精索静脈瘤があっても妊娠することはあります。ただ、進行性の病気です。1人目の子どもの時には自然に妊娠できたとしても、2人目の不妊に悩むカップルのうちのおよそ70%の男性に精索静脈瘤が見つかったという海外の研究が複数あります。若くても安心してはダメ、そして、若い時は平気だったからといって自分は大丈夫と過信してはダメです」
・足りない男性不妊専門医
WHO=世界保健機関が不妊カップルを対象に調べたところ、その原因が男性にあったケースは48%、半数です。
精索静脈瘤などの検査や治療は男性不妊の専門医がいる医療機関で調べることができます。
ところが男性不妊の専門医(泌尿器科)が少ないのです。
全国でまだ51人、それも偏りがあり北海道は1人。九州、四国は0。
婦人科系の不妊治療施設が全国におよそ600あるのと大きな差です。
検査にたどりつくこと自体が大変な面もあるのです。
厚生労働省の研究班が婦人科系の医療機関に行った「泌尿器科との連携に関する調査」では、不妊の原因が男性にあるというケースでも男性不妊の専門医との連携に消極的な姿勢がありました。
「まずは婦人科で不妊治療を試みる」「希望があれば泌尿器科を紹介する」「基本、紹介しない」などという消極的な回答が合わせて半数を超えました。
中には、紹介しようにも近くに専門医がいないという声もありました。
・不妊治療は2人で受ける
男性も自覚症状がない場合、医師に勧められない限り、なかなか専門医の診察を受けるという発想が湧かないと思います。
「もっと知っていたら、もっと早く動いていたら、妻を苦しませずにすんだかもしれない。子どもを授かっていたかもしれない」
精子の老化に気がつかないまま時間を重ね、結局、子どもを授かれなかった男性が語った言葉が忘れられません。
妻に原因があると思い、つらい思いをさせてきた後悔の言葉でもありました。生殖能力の衰え、それは女性だけではなく、男性にも年齢とともにその影が忍び寄ってくることを多くの人に知ってほしい、そう思います。
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<35歳超で妊娠率低下 原因は「卵子の老化」?> ※週刊朝日 2014年7月25日号
一人目を自然に妊娠していると、夫婦の生殖機能には問題がないと考えがちだ。しかし、時間の経過とともに卵管や精子の異常が進行している場合もある。二人目不妊の考えられる原因について、長年不妊治療に携わってきた山王病院院長の堤治医師に聞いた。
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二人目不妊が増えている一番の原因は、女性の年齢的な問題です。女性の晩婚化、晩産化によって一人目を30代前半で出産する人が多くなり、二人目を欲しいと考えたときには30代後半になっている可能性があります。卵子の数は年齢とともに減り、さらに卵子の受精能力も落ちていきます。年齢とともに妊娠までにかかる時間は長くなり、体外受精のデータでも、35歳を過ぎると妊娠率は下がります。こうした「卵子の老化」については広く知られるようになってきましたが、一人目のお子さんを自然に妊娠、出産した方は、年齢が上がっても「一人できているのだから、二人目も自然にできる」と思い込みがちです。確かに一人目を自然妊娠していると、排卵障害や遺伝的な精子の異常などはない可能性が高いですが、年齢とともに妊娠しにくくなることは、一人目がいても変わりません。
さらに、卵子だけではなく年齢とともに子宮や卵巣、卵管も問題を抱えやすくなります。子宮内膜症や子宮筋腫、卵管の通過障害などを一人目の出産後に発症する可能性もあるのです。卵子ほどではありませんが、精子も加齢の影響が出ることもあります。
また、もともと精子や卵管に問題があり、妊娠しにくい状況だったにもかかわらず、一人目は運よく自然に妊娠したという場合も考えられます。
今すぐに二人目を考えていなくても、いずれ欲しいと考えるなら婦人科検診を受けて、子宮や卵巣、卵管に問題が生じていないかどうかを定期的に調べておく必要があるでしょう。
いずれにしても過去に自然に妊娠しているなら、一人目不妊よりも治療によって自然に妊娠できる可能性は高いはずです。二人目ができなくて婦人科で卵管造影検査を受けただけですぐにできたというのは、実際の診療の場でもよく経験します。人工授精や体外受精といった不妊治療に抵抗があっても検査だけは早めに受けておくことをおすすめします。
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「結婚したら妊娠して子どもが生まれて・・・」と普通の人は考えてしまいます。
しかしながら、現在はこのような安易な考えが通用しないほど不妊が増えています。
特に“盲点”となっているのが「男性不妊」。
猛烈に増加しているので厄介この上ないですな。
種無しなのにプライドだけ高く現実を見つめず治療もしない。
いい年こいて、そんなに夢見る中学生みたいなのが多いというのもよく聞く話です・・・
そもそも晩婚で、女性側の“卵子の老化”だけでも大変なのに、種無しかどうかの診察にしか行かないとは・・・
もはや晩婚の場、男性の「ブライダルチェック」は必須です。
「前」に見つけておかないと「結婚後」では「診察」にすらなかなか行きませんから・・・
<「高齢でも医療技術で何とかなる」・・・は幻想!都市伝説的希望的観測に過ぎなかった!> いままでは、雰囲気的に医学も進歩して来ているし、「高齢でも医療技術で出産は何とかなる・・・」といった考え方が、蔓延してきたように思えます。
しかし、医療技術のお蔭で、稀に高齢出産できるケースが増えて、そのようなケースばかりマスコミに取り上げられるので、何とかなるように思ってしまっていただけで・・・
実際は、うまくいくケースなど氷山の一角に過ぎず、うまくいかないケースの方が、はるかに多いワケです。
少子化に悩んできたフランスでは、国をあげて、「卵子の老化」問題を重要視し、教科書やパンフレットを使い、国民に周知。
女性は皆「「卵子の老化」についての知識を持つようになっている。」とのことですから、何をかいわんや!
これからは、日本の女性も、可愛い我が子を、その手に抱きたければ、自分の卵子老化という生物的な限界に備えてライフプランを明確にし、実践しなくてはいけない時代になりました。
<かわいい赤ちゃんをその手に抱くためのライフプランとは・・・「「卵子の老化」に負けない」!> 女性が自分の人生を考える上で、かわいい我が子を、その手に抱きたいのであれば、まず「卵子の老化」に真剣に向き合わなければなりません。
「子供なんて絶対いらない!」
「結婚は縁、縁無いなら一生独身で・・・」
「仕事が第一・・・」
~という信条を持つ女性であれば、ライフプランも無く、思うがまま・行き当たりばったりに生きていくのも良いでしょう。
男性は、妊娠出産について、あまり年齢的な制約が無いので、そのような場当たり的な生き方しか持たない人が多いです。
(実は、このことが、後で出てくる「「種無し」」問題について、非常に後手に回ることになるのですが・・・)
しかし、一般的な女性はそうはいきません。
女性も高学歴になった現在、大学まで進学し、企業に就職する場合・・・就職して経験を積み、とりあえずいっぱしの社会人になる頃には、20歳代後半~30歳代前半が来てしまいます。
「卵子の老化」を考えるとその頃から慌てだしても、すでに遅いので、やはり、女性は、社会人としての基礎を形づくる時期に、将来を見据え、シッカリ婚活も進めていかないといけませんね。
<かわいい赤ちゃんをその手に抱くためのライフプランとは・・・「「種無し」男性」急増の恐怖!> 「卵子の老化」だけでも、かわいい自分の赤ちゃんを抱くために女性にとって大変な制約なのですが・・・
実は、「卵子の老化」より、ずっと深刻な問題が後に控えているのです。
婚活して、良い男性を見つければ、かわいい赤ちゃんに向けて「ひと安心・・・」なんて思っていると大間違い!
残念ながら、現在、「男性不妊」(有り体に言えば、「種無し」)が激増しています。
「卵子の老化」は、女性の側がしっかり認識し、それに備えたライフプランをしっかり考えれば避けられる問題ですから、まだ解決しやすい問題とも言えます。
しかし、せっかくかわいい赤ちゃんに向けて、「卵子の老化」には備えたライフプランをしっかり実現しても・・・
肝心の男性が「種無し」ときた日には、努力は水の泡です!
「卵子の老化」は認識しながら、「種無し」には無策では、まったくの片手落ちであることも認識しておかないといけません。
<「種無し」により空費される時間・・・卵子老化のリミットに!> 現在激増している「種無し」男性に当たってしまった場合、一体どういうことが起こるでしょう。
まずは、結婚後、なかなか妊娠しないと認識してから、不妊治療を始めるまでに、夫婦により違いは有りますが・・・3~5年程度は経ってしまうのが普通です。
その上、「種無し」男性は、実は自分で薄々それに気づいているケースが多く、逆に精液検査などを嫌がり、避ける傾向が顕著なのでますます「種無し」であることを見出すまでに、貴重な時間を空費してしまう夫婦が非常に多い。
そうこうするうちに、妻の「卵子の老化」も加わり、結局「不妊治療を断念する」という結果を迎えることになります。
これでは、何のために「卵子の老化」に備えて、ライフプランを整えて実践してきたのか分かりません。
「種無し」にさえ当たらなければ抱けていた我が子が、一生抱けないということになってしまいます。
そうでなくても晩婚な時代、「種無し」につきあっている時間はありませんよ!
<激増する「種無し」男性!かわいい赤ちゃん欲しい女性はどうすれば良い?> ライフプランを整え、卵子も老化していない段階で「さあ、子供を持ちましょう!」と思っても、パートナーが「種無し」では、その治療だなんだと言っているうちに、時が過ぎ、卵子まで老化してしまい・・・「タイムアップ!」ということになりかねません。
「20代男性の精子数は、40代前後にくらべて半数ほどしかない。
1ミリリットルあたりの平均精子数――40代は8400万個、20代は4600万個という数値が出た。(帝京大学医学部調べ)」
~これはかなり衝撃的な事実です。
男性不妊において、精子濃度で、4000万/mlを下回ると妊娠しにくいとの診断になることから考えても、現在の若い男性の受精能力は、相当に低く、「種無し」に当たってしまう可能性が非常に高いことは、十分に認識しておかないといけません。
<「卵子の老化」以上の関門。「種無し」対策は、デキちゃった結婚ぐらいしかない!> 「種無し」対策の最良の方法は、結婚前に貴女が相手に「精液検査」をさせることですが・・・そんなことも難しいでしょう。
(結婚後、明らかに不妊と思われても、なかなか「精液検査」を受けない男性が多い位ですから!)
そこで現実的な「種無し」対策としては、貴女が卵子老化に備えてライフプランに沿って、婚活し、結婚しても良い男性を見つけたならば・・・「デキちゃった結婚」を目指しましょう。
フザケテ言っているのではなく、「デキちゃった結婚」も現在では、珍しくなくなり、許容されるようになりましたので、イザ結婚してしまってから、「種無し」が判明するリスクを背負い込む位なら、いっそ出来ちゃった結婚の方が、ずっと幸せになれます。
「種無し」が激増しているにも拘らず「結婚すればスグに可愛い赤ちゃんを授かる・・・」なんて、昭和の女学生みたいな認識で結婚してしまうと・・・
結婚後、旦那の「種無し」が判明し、愕然とし、いずれにせよ暗い毎日が待っていますからね・・・
あなたが「「種無し」であろうが、かわいい子供が持てなかろうが、その男と一生添い遂げる!「彼が「種無し」でも、絶対に私の愛は変わらない!」というなら、結婚先行を止めまわしませんせんが・・・
現在の「種無し」の激増ぶりを見ると、卵子老化のリスク管理上も「結婚してから子供!」などという古臭い考えに囚われると、「かわいい赤ちゃんをこの手に抱く!」という女性としての幸せが、実現しなくなるリスクが非常に大きくなります。
「子供だけが人生ではない!」という意見も分かりますが・・・
逆に、私など「子供を持たないなら、別に結婚しなくてもいいんでは?」とも思ってしまいますね!
また、一旦結婚してしまってからでは、「あなたが「種無し」だから別れるっ!」ってワケには建前上も、ナカナカ出来なくなりますし・・・
とにかく、「この人なら結婚しても良い!」という方が現れたなら、恋愛中でのうちに、避妊をせずにお付き合いを続けましょう。
それでも全く妊娠しないような「種無し」の可能性が極めて高い男性とは、残念でしょうが、うまく理由を付けて別れて、新たなパートナーを探すというのが、賢明な大人の女性というものです。
男性不妊は、貴女が思う以上に激増していますよ。
そして、男性不妊に気付くまでに時間を浪費し、気付いてからも難治ですので非常に時間を浪費してしまいます。
そうでなくても晩婚化している現在、貴女の「卵子の老化」を考えると、「種無し」による時間の浪費ほど後悔するものは有りませんよ。
まあ、それくらいしたたかにライフプランを組まないと正直この「種無し」激増時代に、カワいい赤ちゃんを貴女の手に抱けません!綺麗ごとでは済まないよ時代ですよ!ホント!
「種無し」はしょうがないとしても、治療すら非協力的って!そんなひねた性格が精子に悪影響を与えているのかも?
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<「男性不妊」治療に非積極的な実態明らかに> 2016年3月29日 日テレNEWS24
男性の「不妊」について国内で初めての大規模な実態調査が行われ、その結果が公表された。男性が不妊の検査や治療に積極的ではない実態が明らかになっている。
男性不妊の調査は、全国の不妊治療の専門医約300人と、看護師、不妊治療の経験がある患者約300人を対象に行われた。調査結果によると、男性の不妊患者は2014年の1年間だけで7253人いたという。男性の不妊患者が検査をしたタイミングについては、「女性の検査が終わってから」が47%と約半数に上り、女性が1人で不妊治療を行っている実態が明らかになった。
また、男性不妊の治療は生殖医療専門の泌尿器科を受診すべきだが、不妊治療の経験がある男性の約半数に当たる134人が「泌尿器科を受診したことはない」回答した。不妊治療を専門に行う泌尿器科医の数は全国でわずか47人しかおらず15の都道府県に集中していて、今回の調査でも男性の不妊患者からは、「専門医が少なく、近くに通える病院がない」などの意見が多数あったという。
また、男性不妊の原因の約8割が、精子がない状態の「無精子症」だが、EDなどの「性機能障害」も1割以上あり、増加傾向にあるという。「性機能障害」が増加傾向にある背景には、不妊治療へのプレッシャーが要因の1つとしてあると分析されている。
今回の調査を行った横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センターの湯村寧医師は、「不妊治療はカップルが2人そろって専門医を受診することが大切」だとしている。
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「ここ数十年で男性の精子の数が減り続けている」というのが現実です!!
もはや晩婚の場、男性の「ブライダルチェック」は必須のような気がします。
なぜなら結婚してから男性不妊を見つけたのでは、晩婚の場合そもそも遅すぎますし、不妊男性ほど「治療に非協力的」ときていますから・・・
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<精子数の減少によって「人類が絶滅する可能性」が研究者によって示される> gigazine 2017年07月26日 by Steve Corey
これまでに発表された研究内容やデータから、ここ数十年で男性の精子の数が減り続けているという見方が研究者らによって示されています。「精子の数が減っている」とする主張には懐疑的な目を向ける研究者らも存在しますが、新たな研究では、約40年の間に行われた200近い研究内容が分析され、現在の傾向が続けば「人類は絶滅する可能性」さえあることが示されました。
Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis | Human Reproduction Update | Oxford Academic
https://academic.oup.com/humupd/article-abstract/doi/10.1093/humupd/dmx022/4035689/Temporal-trends-in-sperm-count-a-systematic-review
Sperm count drop 'may lead to human extinction' - BBC News
http://www.bbc.com/news/health-40719743
Sperm counts among western men have halved in last 40 years – study | Life and style | The Guardian
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2017/jul/25/sperm-counts-among-western-men-have-halved-in-last-40-years-study
1973年から2011年までに行われた185の研究を分析した結果、北アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・ニュージーランドで暮らす男性の精液の濃度が9900万/mlから4710万/mlになっており、年間平均1.4%ずつ減少していくことで、調査期間内で52.4%も減少していると判明しました。トータルの精子の数は59.3%減少していたとのこと。また、この減少率は現在も継続しており、国によっては加速傾向にあることもわかっています。
今回の調査を率いたヘブライ大学の疫学者であるHagai Levine氏は、「生活のあり方や環境、そして化学物質にさらされている現在の状況を私たちが変えなかったときの未来を、私は懸念します」「最終的に生殖の問題、そして人類の絶滅という問題を抱くでしょう」とBBCに対して語っています。
一方で、南アメリカ・アジア・アフリカで顕著な減少は見られなかったとのこと。しかし、これらの国々ではデータの元となる調査の数自体が少ないという点を研究者らは指摘しており、Levine氏は、最終的には南アメリカ・アジア・アフリカという国々でも精子の数が減少するのではないかと危惧しています。
ただし、この研究自体については賞賛しつつも、「人類が絶滅するかもしれない」という見方に対しては懐疑的な目を向ける専門家たちもいます。データの元となった研究の中には、不妊治療院を訪れた少数の男性を被験者として調査しているものなど、十分な研究結果とはいえないものが交じっているためです。また、「精子の数が減少している」という結果は、「精子の数が増加している」という内容の論文よりも出版されやすいという点や、初期の研究で用いられた測定方法は精子の数を過大評価していた可能性も指摘されています。
シェフィールド大学のAllan Pacey教授のように、「私は『近年、精子の数が減少している』と主張する数多くの研究に対して納得していませんでした。しかし、今日発表されたLevine氏の研究は、過去の研究の欠陥を、真正面から扱ったものです」と語る研究者もいます。Pacey教授は今回の研究は「間違いの可能性を減らしている」と評価しつつも、全ての間違いを取り除けているわけではなく、調査結果は慎重に扱わなければならないとしています。
「精子の数が減少している」という研究結果はいまだ議論のまっただ中であり、結論が出ているわけではありませんが、今回の研究は、これから行うべき調査の内容の方向を明確にする第一歩だと言えます。これまでの研究では精子が減少する明確な原因はわかっていないものの、農薬・プラスチックなどに含まれる化学物質や、肥満・喫煙・ストレス・食生活・テレビの見過ぎなどとの関連性が示されています。Levine氏は精子減少を引き起こす原因を特定し、「人工的な化学物質などに規制をもうけるなどして、私たちは行動を起こす必要があります。そして、喫煙や肥満といった問題の解決に取り掛からなければなりません」と語っています。************************************************************
中国の話とは言え、「種無し」激増の実態は深刻ですよ。
女性も、よーく認識しておかないと人生誤ります。
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<上海市の精子バンクが2004年に行った検査では、提供された精液のうち、十分な生殖能力を持った精液は全体の21%!> レコードチャイナ 2009-03-31
2009年3月30日、新聞晩報によると、上海市では少なくとも10万人の男性が不妊症患者であることが 29日に同市で行われた国際シンポジウムで明らかにされた。
中国には無精子症や生殖機能に障害を持つ男性が1346万人いると推測されている。
上海市では10万人以上に上り、同市で子供ができない夫婦の夫の精子を調べたところ、 精子に異常が見られるケースが増えていることが分かった。
また、同市の精子バンクが2004年に行った検査では、提供された精液のうち、十分な生殖能力を持った 精液は全体の21%にとどまった。
精子に異常が現れる原因は、環境汚染、ストレス、生活スタイルや食生活の変化などとされている。
世界保健機関(WHO)の統計によると、結婚後1年間経っても子供ができない夫婦は全体の10~15%で、 その半数は男性に原因があるとされている。
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<【中国】適齢期の不妊率が10%に、環境汚染等指摘> (サーチナ・中国情報局) - 6月3日
中国の出産育児適齢期の男女の人口の10%が不妊の状態だ。20年前には2%だったとされており、不妊人口は激増している。江蘇(こうそ)省・南京(ナンキン)市にある金陵男科医院の馬金涛・副院長は、生活環境に汚染物質が氾濫していることや、人工中絶の蔓延と大いに関係があると、指摘している。中国新聞社が伝えた。
金・副院長によると、金陵男科医院を訪れる不妊に悩む夫婦のうち、女性に原因があるケースは30%で、男性に原因があるケースは20%を上回る。双方ともに問題があるケースは50%にのぼっている。
不妊にはさまざまな原因があるが、環境汚染によって男性の無精子症が増加していると考えられている。また、中国でもダイオキシンによる環境汚染が進行しており、産業廃棄物だけでなく、プラスチックや殺虫剤、さらに家畜類の飼料に含まれていたダイオキシンを、結果として人間が食べることの危険も指摘されている。
また、非衛生的な性行為や性病、女性の場合には人口流産が蔓延していることも、不妊の原因になっている。
中国の医療現場でも不妊に対してはさまざまな方法で取り組んでいるが、馬・副院長は「効果は限定的なものである」として、「薬物治療を施した結果、妊娠するケースは10%、体外受精による妊娠率は40%で、出産に至るケースは33%、人口受精による妊娠率は15%」といった数字を挙げている。
また、馬・副院長は「不妊に悩む夫婦が、早く子を持ちたいとあせるあまり、原因もはっきりとわかっていないのに、病院から大量に薬をもらうケースが見られる」と指摘。「このことが、結果をさらに悪くしている」と警告している。
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2017/12/19(火) 00:00:19 |
環境破壊・エコ
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