<TPP売国交渉 今度は「軽自動車」を米国に献上> 日刊ゲンダイ 2013年8月26日
「庶民の足」が奪われる/(C)日刊ゲンダイ
ブルネイで開かれているTPP交渉会合。安倍政権は年内妥結を目指すというが、締結する前から、TPPに合わせた制度改正が着々と進んでいる。
日本郵政がアフラックとの業務提携を強化して、全国2万カ所の販売網を米国に差し出すのに続き、今度は現代人の「生活の足」として欠かせない軽自動車がターゲットになった。政府は軽自動車税を大幅に増やす方針を固めたのだ。
政府関係者は「15年にも廃止される自動車取得税の代わりの財源として、地方財政への影響を最小限にとどめるため」と説明するが、TPPに参加させてもらうため、米国の要望に合わせて大幅譲歩したのはミエミエだ。立教大教授の郭洋春氏(経済学)が言う。
「米国は、以前から日本独自の規格である軽自動車の優遇税制に強い不満を持っていました。TPP交渉と並行して行われている日米2国間協議でも議題に上がっている。日本でアメリカ車が売れないのは、軽自動車のせいだというのです。優遇政策は非関税障壁だと指摘する声もあり、場合によっては“廃止”を突きつけてくる可能性もあります」
そんなことになれば、日本は大混乱だ。交通網が発達していない地方では、軽自動車がなければ生活が成り立たない。特に、バスなどの公共交通機関が次々と廃止されている過疎地にとっては死活問題だ。
普通車と比べて安価な上に、税負担が軽く、維持費も安い軽自動車は庶民の味方。今では全自動車保有台数の35%以上を占めている。世帯当たりの普及台数で見れば50%以上。つまり、半数以上の家庭が軽自動車を愛用しているのだ。
<農道をキャデラックで走れというのか>
国内の自動車販売を牽引しているのも軽自動車で、今年の年間販売台数は200万台を超え、過去最高を7年ぶりに更新する見通しだ。ガソリン価格の高騰で、燃費の良さが見直されている。
「道路幅の問題もあり、軽自動車は日本の生活習慣に合っている。狭い道を行き来する日本の農家にとっても、軽トラックは必需品です。価格だけの問題ではなく、軽自動車がなければキャデラックというワケにはいかないのです。国内需要を支える軽自動車が売れなくなれば、自動車メーカーはますます海外に拠点を移し、国内産業の空洞化も進む。雇用が失われ、地方経済は壊滅してしまう。軽自動車の狙い撃ちは地方切り捨てと庶民イジメ。それがTPPの正体ということです」(郭洋春氏=前出)
保険も自動車も明け渡し、米国にへつらう安倍政権。どこの国の政府なのかと言いたくなる。
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<前書> かつて「ジャパン アズ ナンバーワン」と呼ばれ、バブル華やかなりし頃、対米貿易黒字があまりにも大きくなり政治問題化しました。
そして、日米貿易不均衡解消・スーパー301条回避の為に、自動車貿易の非関税障壁とされた「3ナンバー規制」は、ロクな検証もなく、対米配慮の為に撤廃されました。
しかし、「3ナンバー」規制の撤廃という戦後の日本の自動車行政における最大の政策変更は、その後「交通事故の大幅な増加」という「国民の生命・安全の多大な犠牲を伴っていたことが明らかになりました。
私は、基本的に規制緩和支持者ですが、「3ナンバー規制の撤廃」と「派遣労働の自由化」の二つの規制緩和だけは、やってはならない規制緩和であったと考えています。
現在、TPPでは「日本の「軽」は不合理・廃止を・・・」と米国自動車業界は、要求してきています。
(米国の自動車業界の本音としては当然でしょう。)
本当に、日米構造協議の頃のデジャブですね。
国民もしっかりと成り行きを見守り、正しい選択をしないと、「3ナンバー規制撤廃」のように多大な犠牲を払うことになります。
そこで、そもそも「3ナンバー規制の撤廃」が、その後どんな影響を及ぼし、いかに危険な政策であったかを知っておいていただきたいと思います。
<本編:日本の交通事故の実情を正しく知ろう!①> このブログでは、何度も取り上げてきましたが、1989年に3ナンバー車の自動車税の税率が大幅に下げられ、いわゆる「3ナンバー規制」が撤廃されて、はや20年以上たちました。
もはや、3ナンバー車も当り前の存在となり、「3ナンバー車は危険!」といっても
・「乗る人の腕の問題だ、俺は運転ウマイから・・・」
・「3ナンバー車買えないヒガミだろ・・・」
・「車幅が100mm200mm変わろうが・・・車重が増えようが・・・、たいして変らんよ・・・」
・「同じ値段なら大きい方が得でしょ・・・」
・「3ナンバー車の方が車体がデカイので、安全に決まっているでしょ・・・」
~と考える人がほとんどになってしまいました。
個人レベルのミクロ視点では、このレベルの考え方になってしまうのは、致し方ないと思います・・・
そして、このような考えが広まったのは、3ナンバー規制撤廃後、自動車メーカー・国交省・警察庁といった関係者が、この3ナンバー規制撤廃の危険性を隠すべく、そのマイナス面が表出しないように、広報してきた成果とも言えます。
マスコミも、自動車業界という最大の広告スポンサーには、収入減を恐れ、何も言いません…。
しかし、マクロ視点で見るときには「3ナンバー規制」の撤廃という愚策について忘れてはいけないでしょう。
だからこそ、3ナンバー車規制撤廃という愚策の本質的な危険性を、これからも取り上げていかなくてはと思います。
そもそも、なぜ「3ナンバー規制」は撤廃されたのか?
「3ナンバー車が安全だから・・・」
「世界基準だから・・・」
~イエイエ、当時はバブル絶好調、ジャパンアズナンバーワンの時代。
米国の対日貿易赤字は、巨額に上り、日米構造協議などが行われ、日米自動車摩擦・貿易不均衡の解消のため、
米国が北米市場向けに生産する車をそのまま日本市場で販売できるように、本来「国民の生命安全」のために設けられていた「3ナンバー規制」が撤廃されたのでした。
この政策は、個人的には戦後の愚政の中でも一、二を争うものだと思っています。
なんといっても「国民の生命・安全」を犠牲に、「アメリカの自動車業界の利益」を図った政策でしたから。
アメリカ迎合政治・外交の最たるものでした。
それでは、なぜ「3ナンバー規制撤廃」が危険な政策だったのか?見ていきましょう。
まずは、そもそも日本の道路状況は、どんなものなのか。
これを知らなければ、そもそも議論になりません。
★そもそも日本の道路は、幅員が異常に狭い! 日本の道路面積(≒幅員)は、米国の半分以下。
アメリカへ行ったことある方ならご存知のとおり、米国ではごく普通の住宅街でも、日本なら「国道?」と思うような道路に面しているのが普通です。
そして、ちょっとした幹線道なら片側3車線。高速道にいたっては片側6車線有りますから・・・
一方、日本ときたら、建築基準法でも住宅は、4mの幅員の道路に接道していれば良いという有様。
その上、建築基準法の施行から50年以上経過しましたが、建築基準法制定当時、既成市街地に認められた2項道路という4メートル未満の道路が、今なお多数残っています。
あなたの家の前面道路も、そんな道路ではありませんか?
建替えの場合に後退する義務はあっても、道路を築造する義務はないため、結局いつまでも道路は、広がらないままですから・・・。
なんのことやら?実感わかない方は、多摩ニュータウンや港北ニュータウンを、実際見てくれば分かります。
日本で数少ない大規模な都市計画により街づくりされていますので・・・多摩ニュータウンや港北ニュータウンのような道路整備状況で、ようやく北米まではいきませんが、欧州並みの道路水準です。
↓ 新道路整備五箇年計画策定の背景/国土交通省HP
★日本の道路は、幅員が狭いうえ、電柱が立ったまま! 道路幅員が、際立って狭い(欧米の2分の1以下程度)のだから、日本こそ率先して、道路上の障害物である「電柱」を地中化すれば良さそうなものだが…
これまた、電線類地中化率が恥ずかしくなるくらい低いときている。
そうでなくても狭い道路を電柱をよけて車が走行しなくてはいけない危険さよ…
↓ ★ここまでのまとめ! 考えてみてください。
二項道路ではなく、建築基準法は立派に満たしていたとしても・・・4mの道路。
そして、道路脇には電柱が立っています。
そこに歩行者が歩いていたら…車幅1.8m(ドアミラー含めれば2m超)の北米市場向けの3ナンバー車では、安全な側方間隔を到底とれません。
そのうえ対向車など走ってきたら…危険極まりない。
※そもそも、建築基準法の接道義務も含め、日本の自動車・道路の基本骨格は、終戦後の復興に伴い想定されました。
↓
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(ウィキペディアより)
1954年9月、「道路交通取締法」が改正され、全長×全幅×全高(mm)=3,000×1,300×2,000、2ストローク、4ストロークエンジンともに排気量360cc以下と統一され[1]、この新規格に沿って開発された日本初の本格的軽自動車として、1955年10月、鈴木自動車工業がドイツのロイドを手本に、スズライトSFを発売している。
そして、1955年5月18日、通産省(現経済産業省)の「国民車育成要綱案(国民車構想)」が当時の新聞等で伝えられた[2]。同構想では一定の要件を満たす自動車の開発に成功すれば、国がその製造と販売を支援するという物である。要件は以下のとおりである。
4名が搭乗した状態で時速100kmが出せる(ただし、定員のうち2名は、子供でもよい)
時速60kmで走行した場合、1リッターのガソリンで30kmは走れる
月産3,000台(構造が複雑ではなく、生産しやすいこと)
工場原価15万円/販売価格25万円以下
排気量350 - 500cc
走行距離が10万km以上となっても、大きな修理を必要としないこと
1958年秋には生産開始できること
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↑
高度経済成長など予想もつかない終戦後の復興期(1950年代)の話ですから、さも有りなん。
「スバル360位の大きさの車が、広く国民にいきわたるような社会になれば・・・」
その当時では、それさえ夢のような想定だったのですから…。
そして、このような想定を前提にすれば、建築基準法の住宅の接道義務が、4mであることもむべなるかなでしょう。
しかし、その後日本は、そんな想定を遥かに超えて、奇跡の高度成長を果たし、それにつれ自動車もドンドン大型化していきました。
その最後の歯止めが、3ナンバー規制であったわけです。
事実上、乗用車は車幅1700mm以下の5ナンバー車に抑えることは、日本の道路事情を考えれば当然でした。
実際、5ナンバーの車幅1700mmの設定自体、設定当初「いくらなんでも、現在(1950年代)1400mmに満たない大衆車がそこまで大きくなることはないだろう・・・」というバッファを見た最大値としての想定であったことは想像に難くない。
それが、
大衆車の大きさが枠一杯の1700mmになってしまったこと自体・・・日本の道路状況を考えれば、既に想定(1400mm程度)を遥かに超えた完全にキャパオーバー状態でした。 残念ながら、経済は奇跡的に高度成長し、自動車も飛躍的に大きくなり5ナンバー枠一杯にまで大型化しましたが、道路はというと、現在に至るまで、建築基準法の接道義務も4mのまま改正も行われないままです。
4m以下の2項道路を4mにすることすら、いまだ達成のメドも立たない状態です。
本来、3ナンバー規制を撤廃するのであれば、当然国民の生命安全を考えれば、建築基準法の基準も変更し、道路幅員も3ナンバー規格の発祥である米国に遜色ない水準まで、飛躍的に(倍増)拡幅する必要があったでしょう。
北米基準で作られる3ナンバー車は、意味なくデカイのではありません。
日本の倍以上の道路幅員が確保される北米の道路インフラがあってこそ、ジャストサイズなのです。
(コラム:危険性を増したミラーの保安基準変更の愚)
3ナンバー規制撤廃前は、自動車のミラーは、保安基準でフェンダーミラーとされていました。
そしてフェンダーミラーはドライバーの視線移動が少ないうえに、車体からのはみ出しも、ドアミラーに比し極めて少なく特に対人事故に際しては、安全性が高いものでした。
しかし、3ナンバー規制撤廃によりドアミラー中心であった対米配慮により、ミラーの保安基準が変更され、ドアミラーも認められるようになりました。
3ナンバー規制撤廃だけでも車幅が増える上に、ドアミラーの張り出しを考えると、走行時には、3ナンバー車は事実上車幅2mを超えることと同じことであり、3ナンバー規制撤廃とミラーの保安基準変更が相まって、道路交通の危険性が増大しました。
(つづく)
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2013/09/28(土) 00:00:48 |
社会・安全
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<30〜40代が中心の暴走族OBら「旧車会」、不正改造車で爆音をまき散らしながらの集団走行 道警が取り締まり強化> <北海道新聞 2013年4月27日>
★暴走族OBら不正改造車で集団走行 「旧車会」、道警が取り締まり強化 道警は大型連休初日の27日から、不正改造した車やバイクなどを 乗り回す暴走族OBらのグループ「旧車会」の取り締まりを強化した。 雪解けに伴ってツーリングシーズンを迎えるため、幹線道路などで警戒に当たっている。 道警によると、旧車会は30〜40代が中心で、暴走族OBや、 かつて暴走族に憧れていた社会人らがメンバー。 信号無視や速度違反などの暴走行為はないが、派手な不正改造は道路運送車両法違反にあたり、 爆音をまき散らしながらの集団走行は周辺住民やドライバーの迷惑になっている。 道内の暴走族は1981年の66グループ1263人をピークに減少し、2010年に全グループが消滅。 ところが数年前から旧車会が現れ、現在は札幌市内や近郊で5〜10人程度の集団が10グループ確認されている。
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<暴走族OBが結成した「旧車會」 鉄の掟は交通ルールと世間体> [2013/08/29] マイナビニュース
強い日差しが照りつける夏の日曜日。まだ午前中だというのに、神奈川県厚木市内の県道に、けたたましいマフラー音をあげながら改造バイクの集団があらわれた。その数ざっと90台。誰がどう見ても“暴走族”な出で立ちに、周囲の乗用車に緊張が走る。
そんな時、集団のテールランプが一斉に赤く染まった。いったい何事かと車列の先に目をやると、赤信号で停車しているではないか! しかし、これこそがこの集団の“掟”である。
彼らは、暴走族OBを中心に結成された「旧車會」(きゅうしゃかい)と呼ばれるグループのひとつ。主宰者の男性は、「うちには3つのルールがある」という。
「まず、信号は絶対に守る。次に、2車線ある時は必ず、ほかの車が通過できるように1車線は空ける。そして最後に、スピードは50kmぐらいしか出さない。これが守れない人は絶対に参加させません!」
交通ルールを守るのが最大の掟─現在全国に600近い団体があるという「旧車會」について、アウトロー文化に詳しい評論家の松永達也氏が解説する。
「似たような組織に大型二輪愛好家が集ってツーリングを楽しむ『旧車会』がありますが、『旧車會』は暴走族の取り締まり強化を機に、暴走族OBによって結成されたもの。働いている社会人がメインなので主に祝休日の昼間に活動し、終わったらバイクを置いて、みんなで焼肉などの食事に行くのが定番。まるで休日の草野球感覚です」
暴走族といえば10代限定、女は御法度のはずだが、この「旧車會」の参加者は、下は16歳から上は40代までと幅広く、若い女性もちらほらと見かける。叔父さんに付いてきたという小学5年生の男の子は、「みんなで走るのは楽しい」と笑顔を見せた。
ただし最近では、旧車會のなかにも本当に暴走して警察に逮捕される過激なグループも目立ち始めており、「神奈川の旧車會ではコンビニ休憩も少人数で行くなど、さらなるマナー向上に努めているそう」(前出・松永氏)。大人になった暴走族の“掟”は、「交通ルール」と「世間体」だった。
※週刊ポスト2013年9月6日号
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<「旧車會」に人気の腕利きエンジニア逮捕 バイク無認証改造の疑い> 2012/9/5 産経新聞
「旧車會」と呼ばれる旧式バイクのマニア向けに整備・改造を無認証で行ったとして、千葉県警交通捜査課は5日、道路運送車両法違反の疑いで、 成田市久住中央、バイク店経営、小嶌春樹容疑者(30)を逮捕した。容疑を認めているという。 小嶌容疑者は腕利きとして専門誌で紹介されるほどの人気。この4年間で550台を手がけたという。 旧車會のメンバーには騒音や集団暴走などの違反行為もみられ、県警は県内で12グループ(約250人)を確認。 旧車會相手の事業所経営者の逮捕は全国初で、同課は「警鐘を鳴らしたい」としている。 逮捕容疑は今年1〜7月、関東運輸局長の認証を受けずに整備などを行うバイク店「トータルバイクファクトリーH・M」を経営し、 旧車會メンバー3人のバイクを整備・改造したとしている。営業を始めた平成20年からの4年間で約2億3500万円を売り上げていたという。
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昔は、若気の至りで、「暴走族」といったバカな行動にうつつを抜かした若者も、成人して社会に出ると、「もうバカをやっている年でもないし・・・」と本人達から卒業し、多少なりとも、真っ当な社会人へと旅立っていったものでした。
そして、それを見ていた我々も~
「暴走族をやっているような連中も、根っからのバカではないのだ…」
「若者の社会に対する反抗、社会の矛盾が彼らを生んでしまったのかも…」
「暴走族なんてモノは、未熟な若者のうちだけ許されることを知りながら、やっているだけで、実はチャンとしているかも…」
~~なんて思ったものです。
しかし、そんな解釈は、性善説にすぎず、全くの見当違いだったようですね。
<バカは、大人になってもバカのままの時代!> やはりバカはバカなのか・・・。
いい歳こいても、暴走族ときたものですから・・・なんともゾッとしない。
昔、自分で言っていた「もうバカをやっている年でもない・・・」はどこへ行ってしまったのやら?
結論としては、暴走族をやるようなバカは、若いからやっているのではなく、バカだからやっていたのでしょうね。
オッサンになってもバカが年を取るだけ。
大体、妻や子供もいるだろうに・・・
家族は止めないのかね?
こんなバカの家族じゃ、家族にも止める様な良識はないのだろうか?
それとも・・・家族ぐるみで暴走族なのかしら?
オッサンになっても暴走族・・・イデオロギーや宗教による規律の無い日本の社会を秩序立てていた、「恥の感覚」・「世間体」といったものの崩壊を実感できますね。
昔は、子供が暴走族になったら、親は「何とか立ち直らせねば・・・」「真っ当な道にもどす・・・」といったことで頭を悩ませたものですが・・・
ジジイになっても「旧車会」なんて言って暴走族を続けているようでは、子供が暴走族になったら、そのオヤジも喜んで、「一緒に暴走!」なんてことになりそうですな。
<「旧車会」というバカの罪作りさよ!> いずれにせよ、この旧車会とかいうおバカ集団も罪な連中ですね。
この連中のお陰で、「若い頃、暴走族をしていた」が、「今ではマトモになった」方々は、被害を被りますね。
もはやマトモな社会人の方は、「若い頃暴走族をやっていた・・・」なんて軽率には公言できませんね。
そんなこと言ったら~
「今でもこの人、旧車会やっているかも…?」
「大丈夫かな、このヒト…?」
~とか痛くない腹探られますからね。
「昔はヤンチャでさ~!!」なんて発言も、あくまで「今は真人間」という前提があるから、面白いのであって・・・
「昔も」引き続き「今でも」ヤンチャでは、ただのロクデナシですからね。
こんなバカなオヤジ世代に比べれば、草食系で暴走族どころかバイク・車にすら乗らない現代青年の方が社会の迷惑にならないだけ、どれだけマシなことか。
~旧車会・暴走族を殲滅するために~ もう「旧車会」・「暴走族」といった連中には飽き飽きしましたね。
そろそろ日本でも、このような旧車会だの暴走族だのといった無法者集団には、パトカーで体当たりしたり、タイヤへ発砲すること位は、容認するべきでしょう。
現状では、周囲の安全を考慮し、パトカーや白バイで追尾することもままなりません。
このような連中は、周囲の人間の安全を楯に、やりたい放題・・・。
無法運転する輩など、そもそも確信犯ですから、危険を承知の上での行動でしょう。
周囲の安全のためにも、強行手段を使ってでも、即刻停止させるべきですね。
暴走行為などするとパトカーで体当たりされたり、発砲されたりして、命の危険があるとなれば、こんな連中はすぐに停止しますよ。
所詮、こういう連中は、今は警察が強行手段を採らない事を知っているから、騒いでいるだけの卑怯者だらけですから。
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2013/09/24(火) 00:00:59 |
時事
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<卵子凍結:出産 過剰な期待は禁物> 毎日新聞 2013年09月13日
将来の妊娠に備えた卵子の凍結保存について、日本生殖医学会(理事長=吉村泰典・慶応大教授)理事会は13日、健康な女性を対象とする場合、40歳以上での採卵は推奨しないとする倫理委員会の指針案を了承した。
卵子の凍結保存は、卵子の細胞膜が弱いことなどから、精子や受精卵に比べて難しかった。だが、液体窒素(氷点下196度)で急速に凍結させる簡便な方法が開発され、大学などの研究機関でなくても凍結保存ができるようになった。日本生殖医学会が卵子の凍結保存に関する初の指針を策定することになった背景には、「質の良い卵子を将来の妊娠に備えて凍結保存しておきたい」と望む女性を対象に、一部の民間施設で実施が広がっていることがあった。
だが、融解した凍結卵子を使って出産できる可能性は高くない。日本産科婦人科学会の最近のデータでは、凍結卵子を使った受精卵を子宮に移植した場合でも、出産できたのは1割前後だった。また、採卵には危険が伴う。使用する時期が高齢になるほど、妊娠や出産時の危険性が母子ともに高まる。使用までの期間が長くなれば、民間施設が卵子を安全に保管できるのかという課題も生じる。過剰な期待は禁物だ。
指針案をまとめた同学会倫理委員会の石原理委員長は「利用を考える人は、指針をきっかけに、凍結保存の問題点や限界、妊娠・出産をいつするのが最も安全で問題が少ないかということについて、正確な知識と情報を得てほしい」と話す。
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<卵子提供出産が3年間で急増 平均年齢は45・2歳 厚労省研究班調査> 2013.6.16 MSN産経ニュース
卵子提供による出産の割合は2012年に3年前の約3倍に増えたことが、厚生労働省研究班(主任研究者・吉村泰典慶応大教授)の調査で15日、分かった。大半が海外からの提供で平均年齢は45・2歳と高齢出産である実態も明らかになった。吉村教授は「年間300~400人が卵子提供で生まれている推計」と指摘しており、高齢での出産リスクの注意喚起や卵子提供のルール作りを求める議論が活発化しそうだ。
研究班は大学病院や総合病院など全国302施設を対象に、09年1月から12年9月までに扱った出産総数と卵子提供による出産数などを問うアンケートを郵送し、163施設が回答。卵子提供の出産件数は117件だった。
年別では、09年に14件(出産割合0・015%)だったのが、10年に30件(0・031%)、11年に37件(0・038%)、12年に36件(0・051%)と、3年で卵子提供の出産割合が3・4倍に増えた。国内の年間出生数の約100万人にこれらの出産割合を掛けると、年間300人余りが卵子提供で誕生している計算になる。卵子提供出産が3年間で急増 平均年齢は45・2歳 厚労省研究班調査
2013.6.16 08:52 (2/2ページ)
この期間の平均は0・032%。04~08年に104施設から回答を得た前回の調査では平均0・009%で、約3・6倍となった。
117件中、卵子提供を受けた国・地域について回答があったのは97件。内訳は米国65件、タイ18件、日本7件、韓国4件、台湾、マレーシア、ロシアがそれぞれ1件だった。
出産した女性の年齢が分かった100人で、平均年齢は45・2歳。5歳刻みでは45~49歳の年齢層が最多で46人、55歳以上も4人いた。妊娠高血圧症候群など、妊娠合併症を伴ったのは68%と多く、研究班は「高齢以外にも、提供卵子で免疫的に通常の妊娠と異なることが関係している可能性がある」としている。
国内では卵子のない早発閉経などの患者に卵子の提供者を仲介する「卵子バンク」が今年初めから活動を始めており、これまでに3組が決まっている。
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<スペイン男性の精子能力(濃度)が10年で38パーセントも減少。> MAASH– 2013年1月22日
毎年2パーセントずつ、スペイン人の精子濃度は薄くなってきているという研究結果が発表された。
2001年にミリあたり平均7200万もあった精子が、なぜか2011年には5200万に減少。
このままでは妊娠率も低くなって、出生率も下がっていくーー。
273名の男性を対象に研究を行ったスペイン・ムルシア大学の研究者によると、このまま精子濃度が減り続けると、いつか危険ゾーンに到達するという。
その目安は、4000万。4000万精子になったとき、人間の生殖能力は危機的状況の段階に入る。
止まらなければ、スペイン民族は将来的に「滅亡」だ。
10年で38パーセントも減少してしまった理由は何か。
すべてが明らかになっているわけではないが、研究者はダイエットとライフスタイルに起因しているのではないかと考えている。
研究はスペインのアルメリアという都市から、2001年から2002年にかけて18歳から23歳の中から選んだ男性の精子濃度を記録。
そして、10年後、マルシア大学で同じようなカテゴリの男性215名の精子濃度を調べた。
すると、上記のような精子濃度の減少や、 精子の運動指数の変化があった。
このような比較研究はスペインでは今まで行われたことがない。
また、研究者によると、必ずしもこの結果が不妊男性の増加に繋がるものではないとした。
今後は健康的な食生活や生活習慣の見直しによって、精子の質を高めることができるのではないかとコメントしている。
スペインと他の先進国には違いがあるのは当然だが、諸外国の精子たちは果たして大丈夫なのか。
フランスでは、1990年代初頭以降から、精子濃度とクオリティは急激に落下していると発表された。
それはタイトな下着、食事、ライフスタイルや化学物質に起因していると警告されている。
研究は1989年から2005年の間に、 2万6000人の男性を対象に行われ、健康な精子の量や平均精子数が減少していた。この研究は世界最大のサンプル数となっている。
過去20年、精子減少の傾向は世界中の多くの国で顕著になりつつあるという。
2006年の研究では、「日本人男性は他国の男性よりも禁欲期間が長く、日本人の精子数を100とすると、フィンランドが147、スコットランド128、フランス110、デンマーク104で、日本が最低だった」(http://allabout.co.jp/gm/gc/299920/)というものもある。
また、イギリスの専門家は、平均精子濃度の下落は、男性の生殖能力に影響を与えると断言している。
BBCは50年で精子数は半減し、その原因は環境ホルモンにあるといった番組を放送して、国民にショックを与えた。(http://www.health-station.com/topic-93.html)
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「30代半ばになると妊娠しずらくなる。」・・・感覚的には、そんなものかと納得はしますが、改めて、事実を突きつけられると考えさせられますね。
<「高齢でも医療技術で何とかなる」・・・は幻想!都市伝説的希望的観測に過ぎなかった!> いままでは、雰囲気的に医学も進歩して来ているし、「高齢でも医療技術で出産は何とかなる・・・」といった考え方が、蔓延してきたように思えます。
しかし、医療技術のお蔭で、稀に高齢出産できるケースが増えて、そのようなケースばかりマスコミに取り上げられるので、何とかなるように思ってしまっていただけで・・・
実際は、うまくいくケースなど氷山の一角に過ぎず、うまくいかないケースの方が、はるかに多いワケです。
少子化に悩んできたフランスでは、国をあげて、「卵子の老化」問題を重要視し、教科書やパンフレットを使い、国民に周知。
女性は皆「「卵子の老化」についての知識を持つようになっている。」とのことですから、何をかいわんや!
これからは、日本の女性も、可愛い我が子を、その手に抱きたければ、自分の卵子老化という生物的な限界に備えてライフプランを明確にし、実践しなくてはいけない時代になりました。
<かわいい赤ちゃんをその手に抱くためのライフプランとは・・・「「卵子の老化」に負けない」!> 女性が自分の人生を考える上で、かわいい我が子を、その手に抱きたいのであれば、まず「卵子の老化」に真剣に向き合わなければなりません。
「子供なんて絶対いらない!」
「結婚は縁、縁無いなら一生独身で・・・」
「仕事が第一・・・」
~という信条を持つ女性であれば、ライフプランも無く、思うがまま・行き当たりばったりに生きていくのも良いでしょう。
男性は、妊娠出産について、あまり年齢的な制約が無いので、そのような場当たり的な生き方しか持たない人が多いです。
(実は、このことが、後で出てくる「「種無し」」問題について、非常に後手に回ることになるのですが・・・)
しかし、一般的な女性はそうはいきません。
女性も高学歴になった現在、大学まで進学し、企業に就職する場合・・・就職して経験を積み、とりあえずいっぱしの社会人になる頃には、20歳代後半~30歳代前半が来てしまいます。
「卵子の老化」を考えるとその頃から慌てだしても、すでに遅いので、やはり、女性は、社会人としての基礎を形づくる時期に、将来を見据え、シッカリ婚活も進めていかないといけませんね。
<かわいい赤ちゃんをその手に抱くためのライフプランとは・・・「「種無し」男性」急増の恐怖!> 「卵子の老化」だけでも、かわいい自分の赤ちゃんを抱くために女性にとって大変な制約なのですが・・・
実は、「卵子の老化」より、ずっと深刻な問題が後に控えているのです。
婚活して、良い男性を見つければ、かわいい赤ちゃんに向けて「ひと安心・・・」なんて思っていると大間違い!
残念ながら、現在、「男性不妊」(有り体に言えば、「種無し」)が激増しています。
「卵子の老化」は、女性の側がしっかり認識し、それに備えたライフプランをしっかり考えれば避けられる問題ですから、まだ解決しやすい問題とも言えます。
しかし、せっかくかわいい赤ちゃんに向けて、「卵子の老化」には備えたライフプランをしっかり実現しても・・・
肝心の男性が「種無し」ときた日には、努力は水の泡です!
「卵子の老化」は認識しながら、「種無し」には無策では、まったくの片手落ちであることも認識しておかないといけません。
<「種無し」により空費される時間・・・卵子老化のリミットに!> 現在激増している「種無し」男性に当たってしまった場合、一体どういうことが起こるでしょう。
まずは、結婚後、なかなか妊娠しないと認識してから、不妊治療を始めるまでに、夫婦により違いは有りますが・・・3~5年程度は経ってしまうのが普通です。
その上、「種無し」男性は、実は自分で薄々それに気づいているケースが多く、逆に精液検査などを嫌がり、避ける傾向が顕著なのでますます「種無し」であることを見出すまでに、貴重な時間を空費してしまう夫婦が非常に多い。
そうこうするうちに、妻の「卵子の老化」も加わり、結局「不妊治療を断念する」という結果を迎えることになります。
これでは、何のために「卵子の老化」に備えて、ライフプランを整えて実践してきたのか分かりません。
「種無し」にさえ当たらなければ抱けていた我が子が、一生抱けないということになってしまいます。
そうでなくても晩婚な時代、「種無し」につきあっている時間はありませんよ!
<激増する「種無し」男性!かわいい赤ちゃん欲しい女性はどうすれば良い?> ライフプランを整え、卵子も老化していない段階で「さあ、子供を持ちましょう!」と思っても、パートナーが「種無し」では、その治療だなんだと言っているうちに、時が過ぎ、卵子まで老化してしまい・・・「タイムアップ!」ということになりかねません。
「20代男性の精子数は、40代前後にくらべて半数ほどしかない。
1ミリリットルあたりの平均精子数――40代は8400万個、20代は4600万個という数値が出た。(帝京大学医学部調べ)」
~これはかなり衝撃的な事実です。
男性不妊において、精子濃度で、4000万/mlを下回ると妊娠しにくいとの診断になることから考えても、現在の若い男性の受精能力は、相当に低く、「種無し」に当たってしまう可能性が非常に高いことは、十分に認識しておかないといけません。
<「卵子の老化」以上の関門。「種無し」対策は、デキちゃった結婚ぐらいしかない!> 「種無し」対策の最良の方法は、結婚前に貴女が相手に「精液検査」をさせることですが・・・そんなことも難しいでしょう。
(結婚後、明らかに不妊と思われても、なかなか「精液検査」を受けない男性が多い位ですから!)
そこで現実的な「種無し」対策としては、貴女が卵子老化に備えてライフプランに沿って、婚活し、結婚しても良い男性を見つけたならば・・・「デキちゃった結婚」を目指しましょう。
フザケテ言っているのではなく、「デキちゃった結婚」も現在では、珍しくなくなり、許容されるようになりましたので、イザ結婚してしまってから、「種無し」が判明するリスクを背負い込む位なら、いっそ出来ちゃった結婚の方が、ずっと幸せになれます。
「種無し」が激増しているにも拘らず「結婚すればスグに可愛い赤ちゃんを授かる・・・」なんて、昭和の女学生みたいな認識で結婚してしまうと・・・
結婚後、旦那の「種無し」が判明し、愕然とし、いずれにせよ暗い毎日が待っていますからね・・・
あなたが「「種無し」であろうが、かわいい子供が持てなかろうが、その男と一生添い遂げる!「彼が「種無し」でも、絶対に私の愛は変わらない!」というなら、結婚先行を止めまわしませんせんが・・・
現在の「種無し」の激増ぶりを見ると、卵子老化のリスク管理上も「結婚してから子供!」などという古臭い考えに囚われると、「かわいい赤ちゃんをこの手に抱く!」という女性としての幸せが、実現しなくなるリスクが非常に大きくなります。
「子供だけが人生ではない!」という意見も分かりますが・・・
逆に、私など「子供を持たないなら、別に結婚しなくてもいいんでは?」とも思ってしまいますね!
また、一旦結婚してしまってからでは、「あなたが「種無し」だから別れるっ!」ってワケには建前上も、ナカナカ出来なくなりますし・・・
とにかく、「この人なら結婚しても良い!」という方が現れたなら、恋愛中でのうちに、避妊をせずにお付き合いを続けましょう。
それでも全く妊娠しないような「種無し」の可能性が極めて高い男性とは、残念でしょうが、うまく理由を付けて別れて、新たなパートナーを探すというのが、賢明な大人の女性というものです。
男性不妊は、貴女が思う以上に激増していますよ。
そして、男性不妊に気付くまでに時間を浪費し、気付いてからも難治ですので非常に時間を浪費してしまいます。
そうでなくても晩婚化している現在、貴女の「卵子の老化」を考えると、「種無し」による時間の浪費ほど後悔するものは有りませんよ。
まあ、それくらいしたたかにライフプランを組まないと正直この「種無し」激増時代に、カワいい赤ちゃんを貴女の手に抱けません!綺麗ごとでは済まないよ時代ですよ!ホント!
男性の1%が無精子症(完全なる「種無し」)ですから!! 受精能力の低い乏精子の男性(事実上「種無し」)まで含めると、一体どれだけ自然妊娠できない男性(≒「種無し」)がいることやら・・・仲良く治療に臨むのもいいですが、避けられるリスクは避けるのが、イヤな思いもせず、賢明な生き方というものですよ、我が子を抱きたい女性の皆さん!!
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<現代を生きる男性や子どもの欲しい夫婦たちを悩ませる「精子の危機」とは?>2013年08月24日 gigazine By Ian Gallagher
いくつかのデータや研究内容から、10年以上前から男性の精子の数が減り続けており、それに伴い生殖能力までも低下している、と警鐘を鳴らす複数の専門家が存在します。この状況を「精子の危機」と呼ぶ専門家もいますが、実際に男性の精子数は減り、生殖能力は低下してきているのでしょうか?
最近のある研究によると、フランスでは1989年から2005年の間に男性の精子濃度がほぼ3分の1ほど減少していることが明らかになりました。さらに健康記録を複数年に渡り追跡記録している複数の研究結果から、18歳から25歳までの若い年代の健康な男性の精子数が過去15年間で著しく減少していることも明らかになってきました。
一般的には1ミリリットルの精液には6000万個以上の精子が含まれます。1ミリリットル当たり4000万個を以上の精子量ならば生殖能力がありと考えられますが、2000万個を下回るような精子量の場合、妊娠の確率は大きく落ちたり皆無になったりするようです。
下図は35歳男性の精子数の減少率を、1989年の精子数を0としてグラフに表したもので、1989年には1ミリリットル当たり7360万個の精子数が確認されましたが、2005年までに精子数は4940万個にまで減少していることが分かります。
「精子の数は健康の指標だ」と言いうのはフランスにある公衆衛星監視研究所の疫学者であるジョエル・ルモアル氏。この意見に賛同する科学者たちは、殺虫剤やビスフェノールAのような環境ホルモンにさらされたり、長時間イスに座り続けるような生活習慣が「精子の危機」の原因になっていると考えており、実際に精子数の減少に関係する外的要因としては、妊娠中の喫煙・お湯・環境ホルモンを含んだシャンプー・脂質の多い食物・長時間イスに座り仕事をすること・マリファナなどが挙げられます。
精子の数の減少に影響を与えている外的要因たちは、人の身体パーツにも悪影響を及ぼす可能性があり、さらに精子数は平均寿命にも深く関係しているとのこと。つまり精子数の減少やそれらの原因を探ることは、生殖能力以外にも多くの事柄を知ることにつながるようです。
また、精子の数は生命誕生の初期段階である子宮の中にいる時点に起きた出来事からも影響を受ける、ということを証明する事実も増えてきており、「正しい方法で子作りがされない場合、それは子どもの精子の数や健康状態に影響を与える恐れがある」とルモアル氏は言います。
しかし、この分野に関わる全ての人が「精子の危機」説に賛同しているわけではありません。ドイツのミュンスター大学で生殖医療と男性疫学センターのセンター長を務めているシュテファン・シュラット氏は、「精子危機など無い」と考えているようで、その理由は精子の数が減少していても、生殖能力が低下していると判別される男性がどの程度の数居るのかはまだまだ不明だから、とのこと。さらには、人口中の精子濃度を計測するのはいくつかの理由から非常に困難であることも挙げられます。その理由の1つは、個体群の代表をどうやって選ぶか、というもので、例えば不妊治療クリニックに参加する人たちを参考に研究を進めれば、研究結果は大きくねじ曲がるであろうことは予測できます。また、禁欲期間や陰嚢の温度など、他の外的要因により測定時の精子濃度に大きな変化が出る可能性もあるとのことで、これらが「精子の危機」説を否定する人たちの考えのベースになっているようです。
しかし、英国のエジンバラ大学で男性のリプロダクティブ・ヘルスの専門家をしているリチャード・シャープ博士によると、生殖能力に影響するくらいに精子の数が減少している男性は、ヨーロッパ北部での調査によると5人中1人の割合にまで達していることが明らかになっています。この「精子の危機」の鍵となるのはセルトリ細胞という生殖細胞をサポートする細胞かもしれません。このセルトリ細胞は男性が誕生する前後6か月の間で増殖し、この細胞の数で精子生産量の上限が決められるので、その数以上の精子を生産することは不可能である、とシャープ博士は言います。
これらの結果は国や地域によって大きく違いが生じており、特に途上国では全く研究が行われていないとのことで、この「精子の危機」が世界中のどれくらいの範囲で起きている出来事なのかは今のところ不明です。しかし、一部の地域で男性の精子の数が減少していることは事実であり、その原因は例えば長時間のデスクワークなどの日々の生活習慣が原因かもしれない、ということは記憶しておく必要があるのかもしれません。
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中国の話とは言え、「種無し」激増の実態は深刻ですよ。
女性も、よーく認識しておかないと人生誤ります。
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<上海市の精子バンクが2004年に行った検査では、提供された精液のうち、十分な生殖能力を持った精液は全体の21%!> レコードチャイナ 2009-03-31
2009年3月30日、新聞晩報によると、上海市では少なくとも10万人の男性が不妊症患者であることが 29日に同市で行われた国際シンポジウムで明らかにされた。
中国には無精子症や生殖機能に障害を持つ男性が1346万人いると推測されている。
上海市では10万人以上に上り、同市で子供ができない夫婦の夫の精子を調べたところ、 精子に異常が見られるケースが増えていることが分かった。
また、同市の精子バンクが2004年に行った検査では、提供された精液のうち、十分な生殖能力を持った 精液は全体の21%にとどまった。
精子に異常が現れる原因は、環境汚染、ストレス、生活スタイルや食生活の変化などとされている。
世界保健機関(WHO)の統計によると、結婚後1年間経っても子供ができない夫婦は全体の10~15%で、 その半数は男性に原因があるとされている。
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<【中国】適齢期の不妊率が10%に、環境汚染等指摘> (サーチナ・中国情報局) - 6月3日
中国の出産育児適齢期の男女の人口の10%が不妊の状態だ。20年前には2%だったとされており、不妊人口は激増している。江蘇(こうそ)省・南京(ナンキン)市にある金陵男科医院の馬金涛・副院長は、生活環境に汚染物質が氾濫していることや、人工中絶の蔓延と大いに関係があると、指摘している。中国新聞社が伝えた。
金・副院長によると、金陵男科医院を訪れる不妊に悩む夫婦のうち、女性に原因があるケースは30%で、男性に原因があるケースは20%を上回る。双方ともに問題があるケースは50%にのぼっている。
不妊にはさまざまな原因があるが、環境汚染によって男性の無精子症が増加していると考えられている。また、中国でもダイオキシンによる環境汚染が進行しており、産業廃棄物だけでなく、プラスチックや殺虫剤、さらに家畜類の飼料に含まれていたダイオキシンを、結果として人間が食べることの危険も指摘されている。
また、非衛生的な性行為や性病、女性の場合には人口流産が蔓延していることも、不妊の原因になっている。
中国の医療現場でも不妊に対してはさまざまな方法で取り組んでいるが、馬・副院長は「効果は限定的なものである」として、「薬物治療を施した結果、妊娠するケースは10%、体外受精による妊娠率は40%で、出産に至るケースは33%、人口受精による妊娠率は15%」といった数字を挙げている。
また、馬・副院長は「不妊に悩む夫婦が、早く子を持ちたいとあせるあまり、原因もはっきりとわかっていないのに、病院から大量に薬をもらうケースが見られる」と指摘。「このことが、結果をさらに悪くしている」と警告している。
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「種無し」は世界的な問題なのにね。日本の若者の気持ちの問題にすり替える恥ずかしいデマゴーグ!
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<若者の精子減少には「気持ちの問題」が影響と落合信彦氏指摘> ※SAPIO2012年7月18日号
まだ日本がバブル景気の中にあった時代、『狼たちへの伝言』を上梓して若者を厳しく叱咤激励した落合信彦氏。氏が、現代の若者に、再び喝を入れる。
* * *
私は世界中の紛争地で取材を重ねてきたが、今の日本人が見習うべき若者たちにたくさん出会ってきた。
戦場に立つ若者たちは、明日の朝起きた時に自分の命があるかもわからない。それでも、いや、だからこそ、生きることに対するエネルギーと、自らの国、民族に対する誇りに溢れていた。
例えば、私が出会ったイスラエルの戦車部隊のキャプテンは、まだ26歳だった。大学院を出てすぐに徴兵されたこの若者は、私に、「本当は百姓になりたいんだ。キブツに入って平和に暮らしたい」と本音を吐露した。だが、この心優しい若者はその後に、「それでも、個人の幸せより、国家の安泰、民族の永続性のほうが重要だ」と続けた。
彼の美しい瞳は、今でも脳裏に焼き付いている。私は毎朝起きると必ず、「This is the beginning of the last day of my life(これは私の人生最後の日の始まりである)」と、声に出して言うことにしている。紛争地で出会った若者たちと同じように、「今」を必死で生きる気持ちを忘れないでいたいからだ。
昨年、チュニジアから始まった「アラブの春」にしても、民衆蜂起の端緒となったのは政府の腐敗と失政に怒った26歳の若者の抗議の焼身自殺であった。その怒りに、同年代の若者たちが続いた。
旧ソヴィエトでも、バルカン半島でも、国を思う若者たちが社会に変革をもたらしてきた。そして、彼らは明日死ぬかもしれない現実の中にいるのに、「この戦争が終わったら、どんな仕事をしたいか」という夢を語り合う。生きることに対する執着があるのだ。
生存力とは本能そのものだ。生き延びて、子孫を残そうと考えるのが生き物の本質だ。最近、日本で若い世代の精子の数が減っているという。環境ホルモンや食べ物の変化が原因とされているが、私はどこかで「気持ちの問題」の影響があるように思えてならない。
日本は高度成長からバブルへと進み、経済だけは進歩した。だが、その他の大切なもの文化や伝統や歴史や誇りを置き去りにしてきた。「1億総財テク」に走ったのである。そして不況に陥り、拠って立つべきものが何もなくなってしまった。結果、内向きで利己的な若者ばかりになっている。この損失は、決してGDPでは測れない。
今の危機は、経済の危機であり、政治の危機である。しかし、その奥底にある本質が日本人の「精神の危機」であることを強く認識すべきだ。
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2013/09/21(土) 00:00:06 |
時事
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<君が代訴訟 教員らの敗訴が確定> NHK 2013年9月5日
東京都が教職員に君が代の斉唱を義務づけていることが憲法に違反するかどうかが争われた裁判で、最高裁判所は、「憲法に違反しない」という判決を言い渡し、訴えを起こした教員らの敗訴が確定しました。
都の教育委員会が卒業式や入学式で君が代を起立して斉唱するよう命じたことに対し、都内の小中学校の教員や元教員合わせて10人が「思想や良心の自由を保障した憲法に違反する」と主張して裁判を起こしていました。
最高裁判所第1小法廷の金築誠志裁判長は「今回の職務命令は憲法には違反しない」と訴えを退ける判決を言い渡し、教員らの敗訴が確定しました。
原告らは起立しなかったために受けた処分の取り消しも求めていましたが、最高裁が上告を退けたため、一部の教員の減給処分を重すぎるとして取り消し、そのほかの戒告処分などは有効とした2審の判決が確定しました。
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また、権利や自由を履き違えて、卒業式や入学式で国旗や国歌に敬意を払わないチンピラ教師の話題か・・・
例年卒業・入学シーズンになると、恒例行事のように、国旗・国歌に反対するチンピラみたいな教師が、式の最中に反対を叫ぶ、伴奏しない、国旗を引きずりおろす、・・・etcで大量に処分されます。
毎年同じようなニュースを聞くたびに、国旗・国歌問題などというより、「人間としてダメな教師」がこんなにいることに絶望します。
「教職員に君が代の斉唱を義務づけること」が憲法違反でないことが最高裁で確定したのですから、いよいよ今後は、チンピラ教師に何の大義名分もなくなりますから徹底的に処分して欲しいものです。
そもそも、国旗・国歌は法定されており、日本は、民主的な法治国家であるから、自分の思想・信条とは別に,法で定められたことは、遵守することが社会の決まりである。
反対したければ、“合法的”に“人の迷惑にならない”活動を通じて行うべきで、自分の思想信条のためには、“他の人に迷惑”がかかろうが、“生徒にとって一生に一度の式が台無し”になろうが、お構いなしで実力行使に出る教師達。
もう教師がどうこうというより、人間としてダメ。
本人は、反逆のヒーロー気取りだが、こんな志の低い・程度の悪い人間は、底が浅すぎて、よほど馬鹿な生徒しか感化されないよ!
「国旗・国歌法が制定されると独裁専制国家に・・・」とか言って反対していましたが、国旗国歌法が制定され随分経ちましたが、未だにせいぜいバカな教師が処分されるだけ!
独裁専制国家になる兆しもありません。
専制独裁国家でもない民主主義国家である現在の日本で、正当な手続きを経て制定された国旗国歌法を守ることは「当然」であって、「強制」とか「弾圧」とか言って反発行動をとる教師の方が異常ですね。
(校則に反抗する学生じゃあるまいし・・・いい大人が!)
正直言って、こんな教師連中は、傍から見れば、成人式で大暴れしているバカな若者と、大差ないですから・・・
そんな無法な行動をとり続けるから、逆に大阪のように「実効性を高める為に条例化をしよう!」ということになるわけで・・・全く自業自得です。
だいたい、国旗や国歌を強制されることは、「イヤ」と言いながら!
自分は公務員(教師)となり、国家(地方)が国民から国家権力で召し上げた税金で、給料をもらう・・・
口では「反戦が・・・国家権力が・・・」とカッコいいことをいい、反逆のヒーロー気取りだが、自分の身分は、お上に公務員として支えてもらう。
お上に、自分の身分は安堵してもらいながら、反抗している!!
お前は、お釈迦様の掌の上の孫悟空か?
わかりやすく言えば、イスラム教徒なのに、普段はキリスト教会で牧師として、働かせて貰う。
そして、普段は牧師として働かせてもらい生活しているくせに・・・クリスマスや感謝祭には、「キリスト教反対」のプラカードを持って、儀式に反対し、邪魔をするような輩。
こんな人間、常識的にはありえないのだが、国旗・国歌に反対する教師は、恥という感性を持たない人種なので、こんなことが有り得てしまう。
トヨタ自動車の社旗・社歌がイヤなら、トヨタに入らなければいいし、普通は社員でいられないでしょう。
「国旗・国歌強制に反対」というような、ご立派な信条を持っているなら、在野で生きて、反逆するんだ。 お上の禄を食んでる場合か! (せめて私学に勤めなさい、本当なら既存の教育権力ではない私塾を開設するぐらいの気概はないのかね?) 「国家権力が…」「自由が…」「反戦が…」とかおっしゃいますが、そんなことじゃないんだ。 そもそも先生の生き方が、みっともないんだ。 生徒に人生語れないよ! 先生!
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2013/09/18(水) 00:00:33 |
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<ドコモ、iPhone販売へ=「一人負け」解消で方針転換> 時事通信 2013年9月6日
NTTドコモが、米アップルのスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を販売する見通しであることが6日、分かった。アイフォーンを既に取り扱うKDDI(au)、ソフトバンクモバイルとの競争で劣勢に立たされ、「一人負け」が続いてきたが、巻き返しを図りたい考えだ。
国内携帯電話大手3社による価格やサービスの競争はさらに激しくなると予想される。最大手のドコモの取り扱い開始により、アイフォーンのシェアが高まるのは必至で、日本の端末メーカーは一段と苦しい立場に追い込まれそうだ。
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そもそもお役所体質の上に、imodeでの成功体験のプライドを捨てきれず、本当にボロボロになるまで方針変更しませんでしたね。
残念ながら、日本の大企業の典型的な負けパターンですね。
ドコモが企業として「一人負け」して、不信に陥るのは、経営者の自業自得ですが・・・
ダメな経営者のお蔭でドコモユーザーの被った不利益は計り知れません。
iphone3G発売以来、はや5年という長い月日が経ちました。
残念ながら、iphoneのスマホとしての優位性を知る顧客はドンドン流出してしまいました。
そして、それでもドコモに留まってくれたロイヤリティの高い顧客程、ヒドイ目に遭いました。
スマホを使いたければ、事実上アンドロイドしかないという選択肢の無さに加え・・・
本来、値段が安いということが最大の利点であるアンドロイドスマホを、日本だけは(自分たちの都合でiphone販売しない)ドコモのお蔭で、他社のiphoneより高価格で使わされ続けたのですから・・・
<無能な経営陣のお蔭で、セキュリティに難のある商品を高価に使用させられてきたドコモユーザー> ごく分かりやすく言えば、アンドロイドスマホというのは、ウィンドウズPCと同じで、「OS」・「ハード」・「アプリ」といった構成要素はそれぞれバラバラな企業の汎用品を、最終的な製造メーカーが組み込んでスマホという商品にして出来上がります。
すべてを自社で開発する必要が無く、市中に存在する出来合いのものを組み上げるだけで成立させられますから、コスト的には非常に効率は良いと言えます。
しかし、寄せ集めのお蔭で安い製造コストとのトレードオフとして、「スマホという一つの商品を総合的に責任を持つセクターが無い」という「宿命的な弱点」を抱えています。
この「商品として総合的に責任を持つセクターが無い」という弱点は、ウィンドウズPCと同様、特にサポート面やセキュリティ面に深刻な問題が生じます。
それでもPCの場合は、そもそもPCという商品は、安くて自由が有る代わりに、セキュリティは当てにならず、ユーザーが対策を講じなければならないことは、かなり認知されてきているので問題は少ないと言えるでしょう。
ところでアンドロイドスマホの場合は、どうでしょう?
そもそもスマホになる前の携帯電話という商品は、キャリアにより統括的に管理されていましたので、サポート面やセキュリティ面についてもスマホのように大きな問題は有りませんでした。
当然、消費者も携帯電話のウィルスや情報漏洩などを気にする必要は有りませんでした。
アンドロイドスマホについても、ごく一般の消費者は、携帯電話の延長線上考えますので、それほどセキュリティに問題が有る商品という認識にまだまだ欠けていると言わざるを得ません。
<PCとは比べ物にならないスマホのセキリィティの重要性!> アンドロイドスマホは、WindowsPCと同様にセキュリティが甚だ弱いという構造的な弱点を抱えていますが、(一部のユーザーを除き)常時持ち歩いて使うワケでもなく、電話に使うワケでもないパソコンの場合は、セキュリティが弱くてもまだ影響は少ないかもしれません。
しかし、スマホの場合は、携帯電話ですから、セキュリティが弱いと~
・常時持ち歩いて使用しますので、自分の現在地を知られる恐れが高い。
・通話を傍受される可能性が有る。
・そもそも電話ですから、内部の情報が漏えいすることは、電話番号を始めとして、パソコンより遥かに、個人の特定に繋がり易い。
・自分の情報だけでなく、連絡先などのデータを通じ身内・友人・知人の情報もPC以上に漏洩し易い。
~スマホのセキュリティが低いことは、PCなど比較にならない程、個人情報の漏洩リスクが高いことを認識しておかなければいけません。
少なくとも、セキュリティがiphoneに比較して著しく低いアンドロイドスマホを利用するならば、それに見合うほどの「金銭的メリット」が有るか、「アンドロイドでなければ実現できない機能が必要である」といった事が無い限り、ごく普通のユーザーはiphoneにしておいた方が安全です。
下記の記事は、アンドロイドスマホの性格を端的に表しています。
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<Androidが売れるのは「良いから」じゃなくて「安いから」> GIZMODO1月26日
良い端末もあるけど、それは主力じゃないと。
スマートフォン市場で、Androidのシェアが拡大し続けています。その理由について、米Gizmodo編集部のサム・ビドル(Sam Biddle)記者は、必ずしも「Androidが良いから」ではなく「安いから」では? と考えています。その考えを裏付けるデータもあるようです。
以下、サム記者です。
iPhoneが生まれたとき、それは事実上唯一のスマートフォンにして誰もが欲しがる製品でした。それまで存在しなかったものだからです。スマートフォンといえばiPhoneでした。数年後、アップルはグーグルに負け始めています。少なくとも、スマートフォンの販売台数という意味では。一体何があったんでしょうか?
お金のない人たちが、スマートフォン市場に登場したんです。
いつだって高価で、みんなが欲しがつ、素敵に面取りされたiPhoneと、その他大勢のスマートフォンの違いは明らかです。iPhoneはユニバーサルに良いものと認識されています。Androidフォンもかなり良い、または価格に見合う程度に良い、と思われています。そしてどんな新しい機能よりも、その価格こそがAndroidの最大の特長です。グーグルに人民のためのスマートフォンメーカーの地位を与え、Androidフォンを民主的ガジェットたらしめているものです。一方でアップルは、ブルジョア的地位をますます強固にしています。
iPhoneが発売されたその日から、それは誰もが憧れるブルジョア商品でした。高価で、派手じゃないのにファンシーで、小金持ちの白人たちはそれを自分の家の神童のように愛しました。それは俳優とかモデル、ラッパー、学者、収入以上にぜいたくに暮らすグラフィックデザイナーといった人たちのスマートフォンでした。歴史上、iPhoneほどに階級を表すガジェットはありませんでした。
というのも発売当初の価格は、4GBモデルが500ドル(約4万4000円、為替は現在のレート、以下同)、8GBモデルが600ドル(約5万3000円)でした。2年間の契約付きでその価格です。それでも数十万台が売れ、AT&Tのサーバーがアクティベーションの負荷に耐えられずダウンしたほどでした。
その後Android陣営からも最初のスマートフォンを200ドル(約1万7700円)前後で売り出しましたが、非常にニッチなギーク以外は気にもかけませんでした。
でも今、状況ががらりと変わっています。Androidフォンが、世界中でアップルを追い抜いています。今月初め、サンフランシスコ・クロニクルでは以下のように伝えています。
IDCの調査によると2012年7〜9月期、アップルやサムスン、HTC、RIMといった世界の製造業は1811万台のスマートフォンを出荷。IDCではその75%にグーグルのAndroid OSがインストールされているとする。アップルのiOSは全体の15%に搭載。Androidの市場シェアは、前年同期比で91%上昇した。
これはものすごい成功です。Androidの質も向上したとはいえ、売れている理由はその価値だけではありません。また、Nexus 4やGalaxy S IIIといった端末はハードウェアとしても、スマートでよく考えられたソフトウェアとしても優れていますが、それらがAndroid最大の武器ではありません。
Androidの成功は、ソフトウェアや精鋭ハードウェアではなく、ZTE WarpとかLG Motionとか、サムスンのCaptivateといった、それぞれ100ドル(約8800円)、50ドル(約4400円)、1セント(約88銭!)とかの端末が実現しているのです。Androidのシェアは、こういった最低限の、二流の、ドリトスの袋とかバーゲンのセーターみたいに売りさばかれる端末が作り出しているんです。その価格は売るためのものであり、iPhoneのようにじらしたり、欲しがらせたりするためのものではありません。そしてそれがうまくいっているんです。
Pew Research Centerが行った「インターネットと米国人の生活プロジェクト」の最近の研究では、次のようなことがわかっています。つまり、Androidはお金のない人が選ぶスマートフォンなんです。調査回答者のうち、年収3万ドル(約265万円)以下の人のうち、Androidユーザーは22%でしたが、iPhoneユーザーは12%に過ぎませんでした。もう少し年収が上の層でもこの傾向が見られ、年収が5万ドル(約442万円)以下の人ではAndroidが23%、iPhoneが18%でした。これらのデータは、収入が少ないほどAndroidを選ぶ確率が高いことを示しています。
そしてそれは単に収入だけの問題ではありません。年収と相関する他の社会経済的要因も同じ傾向を示しています。米国のセンサスのデータでは、黒人とヒスパニックの世帯の収入(そして支出)の中央値は、白人世帯のそれより10〜20万ドルも低いとされています。そして統計的に見て、黒人やヒスパニックの世帯ではAndroid利用率が高いのです。スマートフォンユーザーのうち、黒人やヒスパニックの人たちのAndroidユーザーはiPhoneユーザーより12ポイントも多いんです。また、どの人種でも高校卒業以下の人がAndroidユーザーの38%を占めていて、iPhoneユーザーでは31%です。
これは偶然ではありません。Boost MobileやMetroPCSといった、低所得者に多く利用される安価なプリペイド携帯キャリアのチラシはAndroid一色です。サムスンのようなアジア企業でさえ、低所得者層を惹きつけようとしています。NBCのニュースサイトGriotではこの点を昨年指摘していました。
「家族写真」と題する(サムスンの)新しいコマーシャルでは、サムスンのGalaxy Note IIで休暇写真を撮る家族が描かれる(下の動画参照)。そのほとんどがアフリカ系アメリカ人。「家族写真」はサムスンがアフリカ系アメリカ人を広告に起用する最初の例ではない。11月にはSports IllustratedでSportsman of the Yearに輝いたレブロン・ジェームズ(プロバスケットボール選手、黒人)もGalaxy Note IIのコマーシャルシリーズに出演、そこではマイアミの都会的黒人コミュニティが映し出された。レブロンは広告の中でGalaxy Note II片手に自分の日常を見せて回った。マイアミの豪華な家での朝食や、街中で立ち寄るフードトラック、地元の黒人向け理髪店での散髪、そして彼の所属するマイアミ・ヒートの試合。
サムスンがアフリカ系アメリカ人をターゲットとしたのはまさに正しい。彼らはスマートフォン市場でもっとも急速に拡大しているデモグラフィックだからだ。
一方、アップルが最近白人以外で広告に起用したのは、誰もが愛するサミュエル・L・ジャクソンだったり、ウィリアムズ姉妹(ともにプロテニス選手)だったりです。いずれも黒人ですが、きわめて裕福です。それ以外は、白い手のクローズアップとか、白人のゾーイ・デシャネル(画像左の女優)といった具合です。
アップルは、低所得者層向けゲームには加わらないでしょう。理由の一部は、頑固(または賢明)すぎて、HTCとかモトローラとかより安い価格で価格重視のユーザーを取りに行こうとはしないということです。それがiPhoneの神秘性を保っているのかもしれませんし、だからもうかるのかもしれません。iPhoneはつねにAndroidより高価な選択肢でしたし、その地位から降りると考えられる理由はありません。
Androidメーカーには、そんな地位も制約もありません。彼らは自由にAndroidを使えて、グーグルには一銭も払わず、そこで節約した分安い端末をユーザーに提供できます。そんな端末のほとんどは、チープで遅くて全体的にダメですが、それでもスマートフォンです。
何百万人という人たちにとっては、それで十分なんです。誰もが最先端を求めているわけじゃありません。安価なAndroidフォンでも、InstagramやTwitterを使ったり、音楽を聞いたりメールをチェックしたりできます。僕らはつい、「スクリーンの大きいベストな電話以外、誰が使うの?」とか、「2コア以下の端末、何それ?」なんて小馬鹿にしがちです。でもそれは、ナードたちのシリコンの塔の中の声なんです。200ドル、300ドルという電話も買えない人がたくさんいて、これから買えるようにも多分ならないんです。そんな多くの人はただ基本的なことができるものを求めていて、RetinaディスプレイとかLTEとかはいらないんです。そして最低限の費用しか払いたくないんです。
Android端末を安価にして普及させるグーグルの戦略は正しいかもしれませんが、同時に破壊的な戦略でもあります。グーグル製品を使わせるためになるべく多くの手段を用意し、スマートフォン市場をじゅうたん爆撃してるんです。品格なんて知らない、とにかくユーザーを取ってこいという戦略です。アップルは資本主義の歴史全体において価値ある企業として残るかもしれませんが、グーグルはどうでしょう。でも、Androidがメーカーに採用され、安価なガジェットのOSのであり続ける限り、彼らはアップルに対する脅威です。いつかは僕らの方が、マイノリティみたいに感じられてくるのかもしれません。
Sam Biddle(原文/miho)
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ドコモの勝手な都合で「セキュリティに難がある」上に「他社iphoneより高価」という二重苦に苦しんできたドコモユーザーにとって、今回ドコモがiphoneをようやく取り扱うことは朗報かもしれません。
しかしながら、世界では「安い」からiphoneより売れてきた「アンドロイドスマホ」を、iphoneより高く売るという詐欺的商売を5年に渡り続けてきたドコモの罪は重いと言わざるを得ません。
「セキュリティに難がある商品を高く販売する」・・・こんな商品販売戦力を続けていれば、「一人負け」になることなど、初めから自明の理だったのですから。
自分たちのブランドを盲信し、また一方で日本の消費者を小馬鹿にしてきたとしか思えません。
ドコモという会社には、今まで5年間のiphone販売しなかったことによる自社ユーザーへの不利益を公式に認め、猛省して欲しいものです。
そのような真摯な反省もナシでは・・・どの面下げてiphoneを売るのでしょうか?
ついこの間まで「iphoneいらね」だったのに、「新iphoneは、素晴らしいですよ!」となるわけですから!
鉄面皮ですな!
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2013/09/12(木) 00:00:37 |
時事
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