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だまされるな!溢れる情報の中で漂流するあなたへ! 

巷には情報が溢れています。しかし情報に翻弄され、ニュース・商品等の正しい姿が捉えらません。溢れる情報に騙されたくない皆様に、山一證券を経てコンサルの筆者のブログジャーナル。

間違いだらけの資格選び⑦ とるべき資格の内容?

ぼへー 新年を機にキャリアアップを目指し資格取得に挑戦する方が増える時期ですが…。 (資格ビジネスもこのように煽るし → 「新年オススメ講座大特集!」ユーキャン)
それだけに、悪徳資格ビジネスに騙される人が、いまだ後を絶ちません。
皆さん、甘言に惑わされず、資格ビジネスの現実を知り、気をつけてください!

前回までは、資格選びに際して、その認定者(国or民間団体)の違いによる資格選びについて、話してきました。
今回は、資格の内容による取得すべきランキングです。

※資格の内容による取得ランキング

1位:業務独占資格
2位:必置資格
3位:名称独占資格、検定

{解説}
※「業務独占資格」とは、有資格者しか行うことができない業務が法律で規定されている国家資格のこと。
(弁護士、公認会計士、司法書士、税理士、行政書士、社会保険労務士、弁理士、医師、看護師、etc)
 無資格で業務を行った場合は違法行為となる。憲法で保証される職業選択の自由を制限してまで、公共の福祉のために設置される資格であり、資格の王様的存在。

※「必置資格」とは、一定の業務を行う事業者に設置することが必須とされている資格のこと。
(宅地建物取引業者は、宅地建物取引業法により、事業所の一定の従業員数に対し1人、専任の宅地建物取引主任者をおくことが必須。)
また、民間資格でも、証券会社の営業マンは、証券外務員資格が事実上必要である。
いずれにしても、ある職業分野に就くために必ず必要な資格。

※3位の「名称独占資格」とは、業務そのものは資格がなくても行うことができるが、有資格者でないとその資格名を名乗ることができないもの。
(社会福祉士、介護福祉士、調理師、中小企業診断士、FP技能士、AFP・CFP…etc。)
 検定も名称独占資格と考えてよいでしょう。(資格の厳密な分類上は、違うのでしょうが、一般的な理解としてはこれでOK。)
 「名称独占資格」は、極論すれば、国家が職業選択の自由を制限してまで規制するほど国民生活にとって重要度・影響度は無いと考えている業務・分野に関するものであるということでしょう。
 まあ取得しても、自己啓発(自己満足)、名刺や履歴書に書けるといった‘ハク’を付けることが一番大きな意味かもしれません。
別に資格が無くてもその業務は行えるわけですから、本当に実力がありお客様も獲得できる人には必要が無い資格。

{結論}
資格選びで、悩むようなら、まずは業務独占資格。
必置資格の場合は、悩むというより、就いた職業により必要となるので会社に取得するように指導される場合も多いでしょう。
 名称独占資格は優先度としては、最後順位。

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  1. 2009/01/19(月) 00:00:03|
  2. 資格
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三大紙でも糾弾される“不明朗なFP資格”

ぼへー 私が指摘し続けている顧客・消費者を無視したFP資格の不明朗さ。
 その根幹は、“せっかく国家資格が出来てスッキリするチャンス到来”
→ “試験実施団体の既得利益調整の末” 
→ “妥協の産物として、良く分からない英語名の民間資格が、民間資格に過ぎないのに、何と無く国家資格に関連あるかのような形で残された。” 
→ “FP資格の不明朗さ”へ 
  …大体“AFP”や“CFP”が、そんなに素晴らしいなら、変に国家資格とウヤムヤなリンクをしない
  で、それだけでやっていれば良かったのに…。
  「国家資格より質が高い」そうだから…。
  そうすれば、FP資格も随分スッキリしていたのに…。
  そうでなければ、民間資格なんか国家資格が出来るのだから社団法人金融財政事情研究会
  のようにスパッとやめるのがスジ…顧客・消費者のためにも! 
  通常は国家資格が出来るときには、有象無象の民間資格を一本化するのが一般的
  …というか、そのために国家資格を制定するものだ。

~~FP協会やその会員・関係者は、「我々のAFP・CFPは素晴しい素晴らしい…」と言いながら、国家資格「FP技能士」が始まるとなると「FP技能士」に一本化することは断りながら、阿漕にも“素晴らしい”AFP・CFPを「国家資格」に微妙なリンクをかけるという荒業に出ました。
(実のところ、全く無関係の単なる民間資格なのだが…)

 しかしながら、この国家資格と何か関係あるかのように関連付けるねばなら無いこと自体が、もう既に、国家資格と関連付けなければ、AFP・CFPなどという全くの民間資格などほとんど価値がなくなるということを、事実上認めてしまっているわけで、語るに落ちているんだよね…。
 しかしそのことが、FPビジネス自体の信用を毀損していることについては、お構いなし。~~
 
 「資格ビジネス」としては、新たな地平を拓いたFP協会ですが、お陰様で肝心の「FPビジネス」の顧客・消費者にとって「FP資格」は、どれが民間資格だか?米国のFC資格だか?国家資格だか?
わけが分らない状況となり苦情が激増し、問題化。
 ついには朝日新聞でも大きく取り上げられました。
一部私見と相違する面もありますが、いずれにしろFP資格の現状は、資格運営団体(特にFP協会)の利益だけが考えられていて、本来重要なFP顧客・一般消費者の視点に立っていないという立脚点は、非常に、まっとうな記事なので、全文引用しておきます。

 …しかしながら、国民生活センターへの苦情が、倍増しているとは!
国家資格を必置資格化して、健全化しないとFP協会の「資格ビジネス」ばっかり儲かって、「FPビジネス」自体のイメージは、いよいよどん底だね! 
三大紙の記事にも取り上げられるようでは…。
 本当に顧客・一般消費者にとっては、(英語も出来ないのに)英語三文字資格をぶら下げて、鼻ひげ生やして、いい気になって顧客をだまくらかしている輩は、商品取引屋・先物屋・未公開株屋などと同じようなイメージになりつつあるのでは…。

 そのうえFP協会という団体は、自らの役員が背任という金にまつわる犯罪を犯した上に、理事長が責任とって退任することも無く、「再発防止に努めま~す。」なんて空しく表明するだけのコンプライアンスの欠けらも無い状態。
どれだけFPのイメージを下げれば気が済むのか。
 大体、他の資格で、「その資格者にだまくらかされないように!」と三大紙に注意喚起される資格なんて見聞いたことない…。
普通は、「ニセ○×士に注意」「資格者じゃない者に騙されないように…」といった注意喚起がされるものです。
このままでいいのFP!個人的には、非常に憂慮しています。

********************(朝日新聞 より)*******************
「ファイナンシャルプランナー 資格なぜか二本立て」
 ~行革の流れで「国家」参入「民間」劣勢に~

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 家計や資産運用について専門家の立場からアドバイスしてくれる「ファイナンシャルプランナー」(FP)は頼りになる存在だ。所得が伸びず、年金への不安が募り、超低金利が続く中で、その役割はさらに高まると期待されている。でも、業界事情を調べてみると、資格が「国家」と「民間」の二本立てになっていたり、中立のはずなのに特定の金融商品を薦められるケースがあったりするなど、課題もある。(小山田研慈)

 今月6日、東京地裁で小柄な初老の男に有罪判決が言い渡された。NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会、加藤寛理事長)の元幹部による背任事件だ。検察は公判の中で、協会の金3400万円を懐に入れていたと指摘した。

 4年前には、財務省出身の元衆院議員の政治資金規正法違反事件に絡んで協会幹部が事情聴取された。事件と直接関係はなかったが、元議員のパーティー券を購入したり、イギリスの国際会議に招待したりするなどしていた。

 こうした問題に、事情を知る関係者は協会の「弱さ」を指摘する。「組織が脆弱(ぜいじゃく)で、チェックが利かない。業界の地位を上げたい悲願があり、いろいろ無理もあった」

 FP協会の歩みは平らではない。米国で普及していたFPを日本に導入しようと87年に金融機関や経済雑誌の有志らが設立。民間資格の「AFP」「CFP」を広めてきた。しかし、「ファイナンシャル・プランニング技能士」という国家資格が02年度にでき、事情が大きく変わった。

 財務省など所管の社団法人金融財政事情研究会(金財)の金融業務の資格が行革の流れで廃止となり、関係省庁などとの調整の結果、代わりに新設されたのがFP技能士だった。FP協会内には「国家資格ができたら、そちらに流れてしまう」との反発もあったが、最終的には「置いていかれるより乗った方がいい」(関係者)と賛同。自前の資格を運営する一方で、国家資格の試験実施機関になった。

 予想通り、「国家」のブランドは強かった。06年度までの5年間で取得者は約43万人と「民間」の約3倍に。世界19カ国・地域で使われている、いわば本家の民間資格は国内では劣勢だ。

 FP協会は案内パンフで、国家資格と違って更新が必要と、質の高さを強調する。

■受験者も利用者も「?」

 実は、国家資格と民間資格は相互に乗り入れしている。国家2級と民間のAFPは試験が共通で、国家1級と民間CFPは同格扱い。初歩の3級は国家資格のみ。共存させるためにできた体系だ。

 「なぜこんな仕組みになっているのかいまだに理解できない」。5月に試験を受けた東京都江東区の川口博史さん(37)は首をかしげる。ネット検索でたまたま見つけた国家資格を受験。試験前夜に民間資格の存在を知った。

 資格受験学校「TAC」(東京)では受講生のほとんどが二つの資格の違いがわからず、説明を求めてくる。FP講座担当の児玉晋さん(37)は「一本化した方が知名度が上がるのでは」と話す。

 都内のベテランFPは、顧客から「国家資格と民間資格とどちらが信用できるの?」とよく聞かれる。「まあ一緒です」と答えるという。このFPは両方の資格を持つ。民間資格を持つ人の多くは「保険」として国家資格も取るケースが多いようだ。

 複雑な資格制度とは別に、FPの中立性をめぐる問題点もこのところクローズアップされてきた。国民生活センターによると、FPを含む金融コンサルティングに関する相談件数は00年度は133件だったが、06年度は253件に増えている。

 「FPに相談したら、特定の会社の火災保険をしつこく薦められ、不審に思った」という相談もあった。また、ある女性は、数千万円の貯金があるのに「FPの資格を持つメガバンクの行員から、老後はあと1億円必要と自社の変額年金保険を薦められた」。

 FPはもともと金融機関向けの資格。営業のために資格をとる場合が多く、どうしても自社の商品を薦めがちになる。一方、独立系のFPもまだ認知度が低く、十分な収入を得ている人は多くない。顧客に最も適した保険より、自分に入る手数料が高い保険を薦めてしまうと漏らすFPもいるという。

■とりまとめ役不在

 「生活設計塾クルー」の代表で業界最長のキャリアを持つFP野田真さん(58)は「消費者からすれば資格制度は一つのほうがわかりやすい」。中立性については「人のお金を扱う仕事であり、問題があった時は罰則を伴う法的整備も必要ではないか」と話す。「家計の見直し相談センター」代表のFP藤川太さん(38)も「FPと金融機関との関係をお客さんがすぐわかるような仕組み、情報公開が必要だ」と提案する。金融審議会(首相の諮問機関)の中でも、FPを登録制にすべきだとの意見が出ている。

 しかし、業界全体のまとめ役がおらず、こうした課題に取り組む動きはみられない。

 金融財政事情研究会は受験者全体の7割強を引き受けている。FPの資格検定の収入が05年度に10億円を超え、全収入の3分の1になった。しかし「うちはあくまで試験機関というだけ」との姿勢だ。FP協会も制度全体には言及できない。国家資格の所管は厚生労働省だが、「労働者の知識を証明する資格であり、消費者のためというと、別の官庁の出番になるのではないか」(能力評価課)。金融庁の動きもない。野田さんは言う。「消費者も勉強して少しでも理論武装してほしい。そうすればFPも危機感を持ち、変わってくると思う」

    ◇

 参考情報 「ファイナンシャルプランナー」という肩書は一般的な名称で、極端にいえば誰でも名乗ることができる。国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」は資格がないと名乗ることはできないもので、名称独占資格という。ちなみに弁護士や公認会計士は資格をもたないとその仕事ができない業務独占資格だ。
*****************************************************

~あとがき~
FP技能士取得者としては、非常に残念ではありますが…。
 このようなカオス状態のFP資格に見切りをつけた金融庁は、いよいよ金融業界を総括する資格として、「金融士」を創設します。
そして、FP技能士のように我関せずではなく、直接管轄することからも、金融における最も権威ある国家資格は、今後「金融士」となることは、確定しました。
 これもFP技能士が国家資格化したのに、民間資格AFP・CFPを残して、目先の金儲けに走ったFP協会の近視眼的戦略の失敗のおかげですね!
 正直いって、これから金融業界の資格を目指すのであれば、CFP・一級FP技能士などではなく、「金融士」を取得すべきですな!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「金融士」創設へ>  (2008年5月1日 読売新聞)
 金融庁は30日、金融の専門家を認定する新たな資格「金融士」(仮称)を創設する方針を明らかにした。金融工学から法律まで幅広い知識を身につけた人材に公的な「お墨付き」を与える。6月6日まで意見を募ったうえで、具体的な制度設計に入る。導入は2010年度以降の見通しだ。
 変化の激しい金融業界の専門家を育て、欧米に比べ遅れているとされる国内金融市場の競争力を強化する狙いだ。金融機関の幹部として望ましい人材の目安となる。金融庁や日本銀行など金融当局に転職する際の優遇も検討しており、官民の人材交流の活発化を促す役割にも期待している。
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  1. 2009/01/16(金) 00:00:01|
  2. 資格
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間違いだらけの資格選び⑥ (日本語で取れる「国際資格」その3!)

ぼへー 新年を機にキャリアアップを目指し資格取得に挑戦する方が増える時期ですが…。 (資格ビジネスもこのように煽るし → 「新年オススメ講座大特集!」ユーキャン)
それだけに、悪徳資格ビジネスに騙される人が、いまだ後を絶ちません。
皆さん、甘言に惑わされず、資格ビジネスの現実を知り、気をつけてください!

(CFPより“すごい仕掛け”AFP)
他にも、FP協会の資格の“すごい仕掛け”は、CFPが“国際資格”なので、当然似たような名前のAFPも“国際資格”なのだろうと思いがちですが、AFPは“純然たる国内資格”なのです。
別に、国内資格に、国際資格でもあるかのような英語三文字の名称を付けてはいけないという法があるわけでもないので、FP協会が法的に悪い事をしている訳では有りませんが…。
CFP以上に何ら根拠も無い・姑息な権威付け・消費者への誤解を誘う名称であることは否めないでしょう。
 一般の日本人の感覚としては(特に高齢者なら尚更)A・B・Cというと学校等の成績をはじめ、A(上級)~C(下級)という語感を持っているのが普通でしょう。
Cの方がAより上という感覚は、数字で言えば、3級の方が1級より上という序列の資格ということです。
本当は、CFPより下なのだから、本当はAFPでなくDFPあたりが良かった…(笑)。
 そこを、2級FP技能士試験を流用する民間資格を「FP」と名付けるあたりのあざとい‘あきんど感覚’…。
このへんのこの団体内での資格構成は、本当に、もう「お見事・お見それしました。」的な、大阪商人のしたたかさを見たようなさわやかな感動さえ味わってしまいます。
(お得意の言葉と実態のイメージギャップ戦略!、さすが悪名高い保険業界のお抱え協会だけのことはある。)
 但し、資格ビジネスとしては感心に値するとはいえ、FPというものについて全く基礎知識のない顧客に対しては、誤解を招く、消費者保護にかけるネーミングだ思われますね…!
金融機関もコンプライアンスとか何とか言っているんですから、こんな善良な高齢者をだまくらかすような「AFP」とか「CFP」とか「FA(なんてのを勝手に置いてる金融機関もあるよ)」素人じゃわからないインチキくさいアルファベット資格は、そろそろ止めにしませんか!
一般の高齢者でも序列が分かり易く、国家資格でもあるFP技能士を必置資格にしないといけない時期だと思いますね。
オレオレ詐欺の集団じゃないんだから。皆さんも騙されないように!!
 金融機関なんて、ことほど左様に消費者だまくらかすような体質なんだから、まあ、近年でいえば、日興コーディアルグループ・三菱東京UFJ銀行・保険金払わない保険各社、格付けAAAとか言いつつ潰れる外資系保険…氷山の一角ですが…。
こんなこと続けてると一般の国民からFPというものが胡散臭い訳の分からない輩としか映らないんじゃないかしら!)


※一般人には理解しにくいFP資格の相関図

〔国家資格〕       〔民間資格〕   (備考)
1級FP技能士     
-------------------------------------------------------------------------
                 CFP    (1級FP技能士の学科試験は免除、
                       「国際資格」=日本で認定されたCFPであると明記すれば
                       CFPという商標を他国でも使えるという意味」)
----------------------------------------------------------------------- -
2級FP技能士       AFP    (試験は流用、CFPみたいな名前でAがつくから上級かと
                       思わせて実は下。英語三文字の資格なのに純然たる「国
                       内資格」
------------------------------------------------------------------------
3級FP技能士    

<後記>
 私も、国家資格になったことで、FP技能士を取得するまでは、AFPについて「生保のおばちゃんたちがバブルがはじけて以来、飴玉配る顔つなぎ営業じゃ商売にならなくなってしまったので、外資よろしくコンサルティング営業を始めざるを得ないが、何の看板もなしでは、話にならないので、生保業界がAFPというお手盛り資格をどんどん与えている」くらいの認識しかありませんでした。  
 実際、少し前までは、AFPの試験は、かなりいい加減で、生保会社が大量に養成するために、試験は自社内で実施していました。
そして、「カンニング・解答を教える・皆で教えあい…受ければ皆合格!」なんて当り前のように行なわれていたことは、当時の業界を知る人なら暗黙の了解で、知らない人はいないでしょう。
こんなのが、国家資格とリンクしたんだから、昔取ったおばちゃんはラッキーだったね! 
 でも個人的には、せっかく国家資格を作るなら、こんなのと無関係にしたほうが良いと思ったのですが…。
生保会社とFP協会の政治力は強いんでしょうね…。
こんな資格から始まっているから、日本のFPビジネスは、何と無く胡散臭さから逃れられないのでしょうね。
 まあ是非はともかく、それは一昔前の話で、現在ではAFP・CFPは、「資格ビジネス」としては、最終進化形となったと認識を新たにしました。
FP協会は、ある意味「資格ビジネス」の新しいビジネスモデルを作り上げたといえるでしょう。
 ただ、ビジネスモデルとしての評価を別にすると、実際FP技能士を受けた私ですらなかなか理解できない「FP資格」(AFP・CFP)の複雑なリンクを、一般国民、消費者、これから受験する人たちは、正しく理解できるのでしょうか。
 そして、この資格が垂れ流しているイメージと実態との乖離をこのまま放置しておくことが、FPビジネスにとって良いことなのか、個人としては、大いに疑問がありますね。
 FP業も、不動産業界における宅建主任者などのように、国家資格を必置資格とするべきではないでしょうか。

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  1. 2009/01/14(水) 00:00:01|
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間違いだらけの資格選び⑤ (日本語で取れる「国際資格」 その2!)

ぼへー 新年を機にキャリアアップを目指し資格取得に挑戦する方が増える時期ですが…。(資格ビジネスもこのように煽るし → 「新年オススメ講座大特集!」ユーキャン)
それだけに、悪徳資格ビジネスに騙される人が、いまだ後を絶ちません。皆さん、甘言に惑わされず、資格ビジネスの現実を知り、気をつけてください!

{日本語で取れる「国際資格:CFP」の実態}

 そもそも英語も出来ず、日本語で試験を受けて、日本の金融商品についてしか知識がないのに、国際的に通用するわけもなく、ごく一般的な人が“国際資格”という言葉で抱くであろうイメージと“国際資格”CFPの実態は、猛烈なギャップがある。
 “国際資格”CFPとは、詰まるところCFPという商標の使用を、「日本でCFP認定されたものである」と明記すれば、米国等でも使用許諾されるという契約関係を称して“国際資格”と呼んでいるに過ぎないのです。(…「アメリカ得意のライセンスビジネス資格版」・「資格のOEM生産」!)
 ただ、このビジネスの巧妙なところは、“国際資格”という言葉自体に、厳密な定義があるわけでないので、この商標許諾関係を“国際資格”と呼んでも、法的に悪いことをしているわけではないことだ。(道義的には…大いに疑問だと思うが)
 そして、この資格の維持費が高いのは、「知識の維持とか継続教育とか名目は色々つけているが、詰まるところ米国の上部団体に、資格の商標使用料を支払わねばならないということが大きいのではないでしょうか。

 いずれにしても、非常によく出来た言葉のイメージギャップ戦略だと思う。
 実際のCFP資格者の実態は、大半は英語ができず(大体、英語ができて海外で、真剣にFPビジネスをしようという人はアメリカでCFPを取得するでしょう。)、その上、アメリカの金融事情についての知識も、少なくとも日本の試験では全く担保されていません。(おそらく、アメリカの基本的な税法すら知らない者だらけでしょう!)
 資格ビジネスとしては、“国際資格”という言葉は、非常に便利です。
 (単なる金儲けビジネスとしては、(道義的な問題は別にすれば)日本語で試験をして、単にアメリカで有名な“CFP”という商標を日本で使用できるだけの、常識的に考えたら“国内資格”としか思えないものを“国際資格CFP”と呼ぶことで、あたかも“CPA”や“EA”のような(普通の人がイメージする、純然たる)国際資格と同様のものかのような錯誤を一般顧客にもたらす“CFP”資格のイメージ戦略は、狡猾で上手な商売するな~と感心します。)
 その上、笑えないのが、実際のCFP認定者自身が、英語で試験を受けたわけでもなく、アメリカの金融商品などたいして知っているわけでもないのに、「“国際資格”認定者でござい」と、鼻ヒゲはやして、えらそうに能書きたれている。(…実際は海外では「日本で認定されたCFPです。」としかいえないことすらも知らない輩も多い…)
悪意がないだけに、実態を知る者にとっては、逆に痛々しい感じだ。

<国際資格“CFP”の弊害>
 CFPの “資格ビジネス”としての“すごい仕掛け”とは裏腹に、FPビジネスの顧客のことを考えるとき、私は暗澹たる気持ちになります。
FP資格を持つ私ですら、実態を、なかなか理解できなかった“国際資格”CFPです。
 一般の顧客は、「“国際資格”CFP認定者です。」と言わて、まさか「その大半は、英語もできず、アメリカの金融知識は全く担保されていない」というイメージを抱けるでしょうか?
 逆に、「英語で専門の試験を受けるほど英語に堪能で、最新のアメリカ金融事情に詳しい…」といったイメージを抱いてしまうでしょう。(CFP資格にとっては、まさにそれが思う壺・ネライなのでしょうが…)

 私見では、これは本当にFP業界にとって憂慮すべきことだと思います。
こんな意識で、本当に顧客の人生を豊かにするFPなんてできるのでしょうか?
入り口(自分の存在自体)から「騙し」では…。
こんな姑息な権威付けすること自体が、既に潜在的・無意識的にFPビジネスを胡散臭くしてしまうのではないでしょうか…。
金融商品取引法もできて、金融関連業界は、よりコンプライアンス・正確なアカウンタビリティが求められる時代になりつつ現在。
FP業界の資格が、こんなイメージギャップを利用した、実態と乖離した“国際資格”では、どういうものかと思いますね!
 アメリカの大学に通ったことも無いのに、ペーパー学位を買ってきて「米国○△大卒」とか威張っている、どこぞの大学教授みたいなものです!

FP顧客の皆さん!くれぐれも騙されないようにね…!
英語3文字資格でも英語は出来ないし、アメリカ金融情報も知りませんから!(殆どは…。少なくとも試験ではそのへんは全く担保されていませんから。)

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  1. 2009/01/12(月) 12:26:22|
  2. 資格
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間違いだらけの資格選び④ (日本語で取れる「国際資格」その1!)

ぼへー 新年を機にキャリアアップを目指し資格取得に挑戦する方が増える時期ですが…。
それだけに、悪徳資格ビジネスに騙される人が、いまだ後を絶ちません。皆さん、甘言に惑わされず、資格ビジネスの現実を知り、気をつけてください!

{コラム:日本語で取れる「国際資格:CFP」}
 個人的に、数ある「資格ビジネス」の中で驚嘆しているのは、FP協会の「CFP」です。資格ビジネスの‘最終進化形’と言えるのではないかと私は考えています。「資格ビジネス」の最強モデルといえるでしょう!
 資格を認定しているような団体は、大体天下りの官僚体質で、殿様商売・商売下手な場合が多いのですが、ここは別。ビジネスに対する嗅覚が、鋭敏です。商売下手な資格教育スクールなど足元にも及ばないビジネスセンスがあります。

※それは、どういうことでしょうか? 
 FPに関する資格は、FP技能士という国家資格ができましたので、通常の場合、既存の民間資格は、統合されてなくなるのが普通です。
 しかしFP協会の民間資格(AFP CFP)は残り(残し)ました。
 これだけだと、国家資格でない民間資格なんて、あまり相手にされなくなるところです。
 そこでAFPは、実際は、民間資格にすぎないのですが、試験を2級FP技能士と同じという形で、国家資格と何か関連あるかのような、絶妙のリンクをかけたのです。(本当は、まったく別個の民間資格なのですから、まったく別の試験をするのがスジなのですが、このやり方だと国家資格の試験を1回開催するだけで、民間資格AFPの試験も実施したことに出来てしまうので試験コストは半分になり、FP協会としては一石二鳥。)
 そして、試験は、2級FP技能士試験を流用し、継続教育等のプラスアルファを付加することで、認定者から永続的に、年会費等を徴収するかわりに、AFPという、なにか国際資格かのような体裁の良い名称の民間資格を名乗る権利を与えます。
 CFPに関しても、CFP自体は、民間資格なのですがCFP認定者は、1級FP技能士の学科試験は、免除されます。AFPのように2級FP技能士試験とイコールには、できませんでしたが、民間資格を取得するだけで1級FP技能士という国家資格の二つの試験(学科試験・実技試験)のうち一つを免除されるというのは、大きな魅力でしょう。
(FP技能士の国家資格化における利害調整の結果なのでしょうが、まったくの民間資格と国家資格がリンクしているというのは、前代未聞では?他に例があるとしたら、皆様ぜひ教えてください!) 

 これだけでも、十分すごいのですが、CFPは「国際資格」(まあ実態は米国資格のフランチャイズみたいなものですが)でありながら、なんと‘日本語’で受けられるのです。(これも前代未聞では?他に例があるとしたら、皆様ぜひ教えてください!)
 これは、誰が考え出したのか知りませんが、本当に資格ビジネスとしては尊敬に値します。コペルニクス的展開といえます。今まで、「国際資格」を取るというと、まず、そのレベルまで、英語を使いこなせないといけなかったのですが、日本語で取得できるのです。 
 「国際資格が日本語で取得できる!」これはすごい売りですね。これは、資格ビジネスの世界に新しい地平を開いたと思いますね、正直。 

 そんなCFPですが、ほめすぎましたので、苦言を呈するとすれば、CFPは日本語で取得できる国際資格ですが、「CFP®認定者は、米国及びFPSB加盟国・地域のCFP®認定者と同等に評価され、日本で認定されたCFP®認定者であることを明示することにより、日本国外においてもCFP®商標を使用し業務を行うことができます。」(FP協会サイトより引用)
 つまり、日本語で取得できるかわりに、仮に取得しても、米国で名乗る際には、「私は、CFPです。」とスッキリ名乗ることは出来ず。「私はCFPですが、あくまでも日本で認定されたCFPです。」と注釈付でなければ契約違反になってしまいます。
当然といえば当然ではありますが、私もジックリ調べるまでは、そう思っていなかったのでガッカリ!これでは私には国内資格と変らないように思えてしまいました。
結局、何の注釈も無く「私はCFPです。」といえるのは、日本国内だけなんですから…。(こんな国際資格ってほかにも有るのかしら? 知っている方がいたら教えてください!)
ホントのところ事実上、普通の人が考えるような“国際資格でもなんでもない。
だってアメリカ行ったら、“日本の”CFPに過ぎないんですから…。これで「国際資格、国際資格…」と宣伝しまくるのは、騙しに近いね。
 このため私は、取得するのをやめました。もしCFPが必要なときが来たら、私なら米国で取ります。「私は、CFPです。」と素直に名乗れるように…。
(実はCFPを取得している人でもこのことを正確に理解している人は少ないようです。あくまで国内で認定されたCFPは、国内での商標許諾を得ているだけなので、他国ではそのことを正しく注釈しないとCFPという名称を使用できないのです。アメリカで「I am CFP.」なんてストレートに注釈なしで表現して、いい気になってFP業務を行なって、訴訟されない様に気を付けてね!)
 そもそもこんな注釈つけなくてはいけないのでは、個人的には“国際資格”という言葉と実態のギャップが、大きすぎると思います。これじゃ、弁護士が、アメリカへ行き、「私は、日本の弁護士です。」というのと実質的な違いはないじゃないですか。個人的には“国内資格”と呼んだほうが、正確な実態を示していると思いますね。

 しかしながら、このことをどう考えるかは、人それぞれでしょう。
本当のところ、日本のCFPの大半(99%以上)は、英語も出来ないし、欧米でFPやる気も無い人間ですから、“真の国際資格”である必要は、さらさら無いのでしょう。
 そして、日本語で取得した上に、自分の顧客には「わたしは“国際資格”取得者でござい…」と喧伝できるので、実際FP協会と大半のCFP取得者の利害は一致しているため、運営団体・資格取得者が一体となって消費者を騙す構造が、問題にすらされないということです。
 「この人は、“CFP”とかいう“国際資格”を保有している英語に堪能で、最新の米国金融に詳しいお方だ!」と思わされる、顧客はたまりませんがね。
特に、人が良く、横文字に弱いお年寄り達がドンドン餌食になっています…同情を禁じ得ないですね!コンプライアンスが重視される金商法時代に、“英語もできない国際資格者”なんて…FP業ってこんなことで良いの?)

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  1. 2009/01/10(土) 18:16:58|
  2. 時事
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プロフィール

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Author:zam
山一證券を経て、現在エンタメ系企業の役員を務めるかたわらコンサルとして活動中の筆者のブログジャーナル。公金を毀損する輩・高齢者・弱い者を騙す輩を糾弾だ!
※保有資格
宅建/社労士/証券外務員1種/1級FP…

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